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最後の戦い

「これは……」


 私は最新の地図を見ながら唸っていました。この戦争は私達が全体的には勝っています。教皇領に至ってはもうすぐ滅ぼせますね。


 しかし問題はグレート帝国ですね。この国の人達はなぜか魔力が多いので、強すぎます。ブルゴーニュ王国どころか我が国が管理している旧魔王領の北部まで侵攻されています。


 ここを落とされると我が国と国境が接しちゃうので困りますね。それにニーアさんからも救援要請が来ています。せっかくですしカステラ王国とセットでブルゴーニュ王国から追い出しましょう。





「桜! 来てくれありがとう!」


 ブルゴーニュ王国の王宮に着いた途端にニーアさんが抱きついてきました。


「うわわっ! 友達として当然ですよ。むしろ遅くなってごめんなさい」


「全然遅くなんかないわよ。思ってたよりも早いくらいよ」


 久しぶりにニーアさんに会えて嬉しいですね。今までは通信で話すだけだったので。さて、お話は後にして仕事に移りましょう。まずは戦況の確認ですね。やっぱり戦っている国の人に聞くのが一番です。


「今の状況はどうですか?」


「ここだから正直に言うわね。カステラ王国方面は簡単よ。そもそもこの国は私の国への嫌がらせで参戦したみたいな所があるし、負けそうになった今は講和を考えているとスパイから報告が来たわ」


「じゃあこの国は脱落ってことですね」


「いいえ。どうやらグレート帝国の勢いを見て、また調子づいてきたみたいなの。だからグレート帝国をこの大陸から追い出せばこの戦争は終わるはずだわ」


「厄介ですね。でもなんでこんなに強いんでしょう? あまり人口も多くないはずですが……」


「それは英雄アーサーのせいよ。今どき剣を使ってるのだけれど、その実力は本物よ。銃弾を剣で弾くんですって」


 うそ……そんなやつをどうやって相手するんですか。まぁ正面から勝てないのなら罠を用意するまでです。今まで散々暴れたようですが、それもここまでです。

 とは言ってもどういう罠を使いましょうか。

 私が地図を見てみるとちょうどいい物が目に入ってきました。


「ニーアさん。我が国からの援軍3万を加えて、後もう1ヶ月耐えることはできますか?」


「ふっ。私を誰だと思ってるのよ。3正面で攻められながらこの国を何年も守り抜いたニーアガレットよ! 任せなさい!」


 うんうん。やっぱりニーアさんはそうやって自信を持った姿が一番かっこいいですね。後は私がなんとかします!


「頼みましたよ。それさえ出来れば私がその英雄をこの世から消し去ってみせます!」

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