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もう一度2人で

 ふぅ……モスク公国はどうにかなりましたね。にしてもトウコさんすごいですね。一人で魔術師を100人も倒したって……報告を見たときは目を疑いましたよ。私が5人くらい束になっても勝てなさそうです。


 モスク公国は挟み撃ちでたくさんの兵士を失いましたし、四天王さんも優勢らしいので時間の問題ですね。2正面は苦しかったのでこれで西に集中できます。

 次は……敵の大将を狙いますか。




「ミトさん。久しぶりです」


 私はミトさんの所に来ていました。ミトさんは教皇領を攻めるのに忙しくて、まぁまぁ長い間会えてなかったので寂しかったですね。


「桜さん! やっと会えたー! 頑張ったので頭を撫でて褒めてください!」


 そう言ってミトさんは頭をこちらに向けて来ました。急にどうしたんですか。そんな事今までした事無かったでしょう。長い戦いの疲れで幼児退行でもしたのでしょうか? 


 まぁ頑張ってくれたので感謝してますしね。頭を撫でてあげると、へにゃっとした顔になりました。戦い続きで疲れていたのでしょう。笑顔になってくれたのなら良か……。


「じゃあ次は膝枕と、ハグとそれから……」


 調子に乗り始めたミトさんにデコピンをしつつ、これからの作戦を聞くことにしました。


「いたた……。冗談だったのに……」


 冗談って顔してませんでしたよ。


「はいはい。それで今から攻勢に出るから支援して欲しいって言ったと聞きましたが」


「あ、そうですね。じゃあ説明から。教皇領って人口が少ないのでもう人的資源が不足して来たようなんです。それで前線はスカスカになって来ました。今なら強い一撃を与えれば敵は総崩れになるはずです」


「なるほど。それで手助けしてほしいって言うのは?」


「ちょっと前に送られてきた新しいほうきがあるんですけど。これが2人乗りで……しかも魔力をすごく使うから誰か高い魔力量を持ってる人を送ってほしいんですよ。例えば……王宮魔道士のオオグイさんぐらいに魔力を持ってる人とか」


 そこでなんで私の名前が出てこないんですか。悲しいですね。


「あいにくですけどオオグイさんは他の所に行ってます。それよりも……また昔のように一緒に戦いませんか?」


「いいんですか? 桜さんは忙しいはずですし……」


 昔はそんな事を気にしなかったのに。私はミトさんのそういう所は子供のままでいて欲しいんです。


「私ってそんなに忙しく無いですよ。ミトさんは別の人がいいんですか?」


 私が少し怒って聞くと少し慌てた様子で返事をしてきました。


「あわわ。そんなわけ無いじゃ無いですか! 桜さんが良いなら私はいつだって桜さんのそばにいたいんですよ!」


 怪しいですね……。まぁ今日はそのかわいさに免じて許します。

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