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列車砲

「うわー! 心配しましたよ! どうやってここまで来たんですか?」


 とりあえずトウコさんが無事で安心しました。ニーアさんも心配してましたし、見つかったって教えておきましょう。


「いやー、ほんとに危なかったよ。戦争が始まってから私は外出禁止にされて監視され初めてさ。最初は丁寧な感じだったけど、日に日に酷くなってきて、ニーアとか桜の情報を吐けとか尋問してくるようになったから逃げてきちゃった」


「逃げて来ちゃったって……兵士とかが追いかけてこなかったんですか?」


「それはほら……こう……奪った剣でズバッと。後は海を泳いできたから、戦うことは少なかったしね」


 全員倒してきたんですね……勇者強すぎません?ていうか海を泳いで渡るとか人間やめてますね……。


「ああでも、お気に入りの剣は置いてきちゃったんだよね。あれがあればもっと強くなれるんだけど」


 これ以上強くなるんですか。教皇が警戒するのも納得ですね。まぁそれならちょうど良かったです。


「トウコさん。それなら少し手伝ってくれませんか?」




 我が国の計画はこうです。現在ブルゴーニュ王国は3方向から攻められて、どんどん後退していっています。このままじゃ地図から消えるのも時間の問題です。


 というわけでマケド王国とかの同盟国と一緒に魔王領の南の地域を突っ走って、ブルゴーニュ王国の救援。さらに魔王領に攻め込んできている正統派の軍を包囲する計画がありました。


 しかし問題がありました。正統派の大軍が魔王領に攻め込んでいるので敵も警戒しています。なので守りを突破するのが難しかったんですが、トウコさんの実力ならいけるはずです。


 モスク公国は……どうせ守れないので、もう諦めています。国境の山岳地帯で頑張ってください。


「うーん。期待されてるのは嬉しいけど、私一人じゃ少し厳しいかな?」


「安心してください。私も行きますから」


「え……えー!? 国をほったらかしていいの?」


「政治も優秀な人がいますから。それに私はこの国で一番強いんですよ?」


 主にマナによるドーピングのおかげですけどね。数百年分のマナを使って、魔力はほぼ無限と化しています。


「それに新魔術を開発しましたからね。すごく魔力を使うので本来なら千人くらいの魔術師がいりますけど、私なら一人で出来ます。また一緒に戦いませんか?」


「それなら頼もしいね。よろしく!」


「よろしくお願いします」





 1週間後。もともと準備はしていたので、作戦開始です。出発する直前にトウコさんが質問をしてきました。


「桜。なんで軍の進路がもう決まってるの? 状況に応じて変えた方がよくない?」


 なるほど。いい質問ですね。


「トウコさん。ニポン皇国が一年前に物資の輸送に使えるっていう線路をこの地域に敷いていたのを知っていますか?」


「あーそんな新聞も見たよ。確か機関車を走らせるんでしょ? わざわざ他の国に自国のお金で線路を敷く意味がわからなかったけど、なんか関係があるの?」


「そうですそうです。あの線路はこの兵器を使うために作ったものなんですよ。その名も列車砲です」


 ちょうどいいタイミングで列車砲が私の前に到着しました。地面を揺らしながら走る姿は壮観です。


 列車砲が有れば、進路上にある要塞や城壁なんかを全て吹き飛ばせます。魔力だって私なら供給できます。この世で最強の兵器と言っても問題はないでしょう。


 そのために多額の予算も使いましたけどね。今だってこれを動かすための魔力、線路を無事に確保するための大人数で先行させている魔術師の皆さん。


 財務大臣は悲鳴をあげていました。そういえば最強、頭が薄くなっていたような気がします。育毛剤でも上げた方がいいでしょうか?


「ねぇ桜? 前々から思ってたけど、もしかして日本って知ってる?」


「それは戦争が終わったら教えますよ。それじゃあ私はこれに乗るので!」


「あっ、ちょっと! それが答えみたいなもんじゃない。戦争が終わったらたくさん思い出話しようね」


「約束ですよ!」


 楽しみもできましたし、この戦争は勝たなくちゃいけませんね。


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