統治政策
うーん。やっぱり教皇ってバカなんでしょうか? 確かに魔族が神の敵とは聖書に書いてありますけど普通そこまでしますか?
「桜さん。新しくできたメロンジュースですって!」
「ひゃっ」
ミトさんが後ろからビンに入ったジュースを首に当ててきました。頼むから普通に渡してください。
あっこのジュース美味しいですね。果汁が程よい量で喉越しもいいですし、メロンの味がしっかりして甘いです。後で厨房の人にたくさん作ってもらいましょう。メロンが採れる季節のうちに飲んでおかないとですね。
「桜さん。でもなんでわざわざこんなに魔族に優しくするんですか? 略奪とか結構な国がやってますし」
「そりゃもちろん正統派との戦争のためですよ。魔王領はニポン皇国とブルゴーニュ王国をつなぐ大事な国です。将来にお互いの国を行き来する時に、いちいち反乱を起こされたら困ります」
「それにこの土地は正統派との最前線です。その点では正統派が魔族に嫌われることをしたのは都合がいいですね。さっさと復興してもらって、戦力になってもらいましょう。魔族は強いので頼りになりますよ」
「じゃあ欲に目が眩んで略奪してる正統派って自分で自爆しているんですね……」
「そう言う事ですね。まぁ共犯になれば更に魔族に嫌われて対魔族で正統派の国が団結しますから、メリットはそれくらいですね」
「そのためのデメリット多すぎますよ……。じゃあ当然、教皇からの略奪品の要求は却下ですね」
「当然ですね。あっ、ちょっと待ってください。この噂を広めてみましょう。ちょっとくらい話を盛ってもいいですね……」
「また悪い顔をしてますよ桜さん。じゃ教皇には拒否って伝えてきますね」
噂を広めると予想以上の効果がありました。たくさんの魔族が教皇占領地からこっちが占領している所まで逃れてきたのです。
教育を頑張ればこの人たちも仲間になるかもしれませんし、頼りになりそうですね。
魔族達は反抗的なのも多かったですが、今のところ敵意は教皇に向かってるみたいですし、本当に教皇はいい仕事をしますね。
それでもまだまだ敵は残っています。首都は落としましたが、意外な事に北に逃げてまだ戦っています。もうさっさと諦めて欲しいんですけど。
そうだ。今のうちに魔族の中から協力的な人を集めておきましょう。この人達に魔王領の統治を任せれば、味方になるでしょう。
もちろん占領している所は全部取り上げるので、小国になってしまいますけどね。
いっその事、占領地は領土として取らずに独立させてしまいましょうか。道として使う場所以外の廃墟の復興はお金がかかりますし、自力でやってもらった方がいいかもしれません。
もともと人類の国とかはこっちが独立させれば、よく見せたい正統派も独立させなきゃいけなくなりますし、そっちの方が攻めやすいですね。そうと決まればこっちでも仲のいい人を探さないといけませんね。




