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私達友達だよね!ね?

「あ! 桜ー! こっちよー!」


 ニーアさんは先に着いていたようで、手を振ってきました。会場はニポン皇国内なのにどうやってあんな速く来たんでしょうか? もしやニーアさんはテレポートを……?


「わざわざ一緒に来てくれてありがとうございます」


「いーのよ。私だって改革派だから他人事じゃ無いしね。お父様が勉強になるからって言うしね。それより会議はどういう風にするの?」


 そうですね。先に話を考えておきましょう。


「やっぱり私は力で殴るのがいいかしら。挟み撃ちで一撃よ!」


「ちょっと武闘派すぎますよ……」


 模擬戦でもそうでしたけどニーアさんは好戦的すぎます。万が一の時は頼りになるんですけどね……。


「今回はもっと平和に行きましょうよ……」


 そんな話をしているとやっと教皇がやって来ました。1時間の遅刻です。


「おおすまん。突然の神からのお告げがあってな。許せ」


 ちなみにこれは遅れるたびに毎回使っている教皇の十八番です。まぁこう言えば相手は許すしか無くなるので、教皇の遅刻癖は治りませんが。


 なんでこんな奴が権力を持ってるんでしょうか。やっぱり世襲って悪ですね。あっニーアさんと私は別枠で。


「それなら仕方ありません。神託は一番に優先するべき事ですからね」


「分かってもらえて嬉しい。しかし……その神託を嘘つき呼ばわりして政治利用しようとする者がいるようなのだがね」


「あら。自己紹介かしら」


 ニーアさんも煽らないでください。でももっと言ってやってください。とりあえず一応、今日は何しに来たか聞いてみましょう。


「まぁまぁお互い落ち着きましょう。それで……本日は何のご用件でいらっしゃったのでしょうか?」


「それを貴様が言うか。単刀直入に言う。嘘の調査結果を謝罪しろ。民衆を騙そうとしたってな」


 思ったよりも単刀直入でしたね。誰が聞くと思ったんでしょうか? まぁわざと高圧的な態度を取ってるんでしょうけどね。そっちが強気ならこっちだって強気でいきましょう。


「嘘ではなく事実ですので。それよりそちらが謝罪すべきでは? 嘘をついてごめんなさいって」


「ふむ……。受け入れてもらえないなら仕方ない。私も不本意だが、破門せざるを得ないな。そうすると民衆はどうするだろうな?」


 うっ。確かにそれをされると反乱祭りになりそうですね。まぁそんな事は言いませんが。


「国民達は賢いのでどちらが嘘をついているかは分かってくれるでしょう」


「実際今の私の国では不満の声が上がっていないわ。むしろ父上や貴族達も教会の裏切りにすごい怒っていたわ」


 ニーアさんもナイス援護です。まぁそれくらいは教皇も分かっているはず。そろそろ締めに入りましょうか。


「教皇様。私達は少し行き違いがありましたが同じ神を信じる神聖教会の仲間です。私達だって魔王の味方というわけではありません。

 この問題は話し合いをしていけばいいではありませんか。まずは占領地でたくさんの民衆を苦しめている魔王の討伐で協力しませんか?」


「そうであったな。私も少し言い過ぎたようだ。お二人は勇者とも懇意な様子。それに免じて今は見逃すとしよう。それでは私はこれで。神の御加護があらん事を」


「神の御加護があらん事を」


 教皇だってこれが落とし所だと思っていたようです。どうせ今日来た理由だって簡単な事でしょう。

 一つはとりあえず反論しておく事で悪者にされないようにするため。


 もう一つは私達が魔王との戦いで協力するかを見極めるだけでしょうしね。魔王と長く国境を接している私達が協力しなければ、まともに補給も出来ないでしょうからね。


「ふー。これで戦いは避けられそうね。意外と教皇が怒ってなくて良かったわ」


「何言ってるんですか。正統派との戦いはこれからですよ?」


「え?」


 握手の時にめっちゃ力入れられたじゃ無いですか。まだ痛いんですけど。あれは相当怒ってますね。

 それは冗談だとしても、これで見逃して貰えるほど甘い相手じゃ無いのは間違いありません。


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