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帰ってきた!

 3日後。私は飛行魔法で首都の王宮に帰りました。3日もかかっていますが、これでもほうきは最新型のやつを使っているので、すごく速いですし、揺れも少なくて快適だったりします。


「あっ! 桜さーん! お帰りなさ……痛いです痛いです! なんでですか!」


 お出迎えに来てくれたミトさんに、私はほっぺたを揉むことで制裁を加えました。そんなに痛くもして無いんですけどね。てかめっちゃプニプニしてました。


「原因は自分の胸に聞いてみてください」


「あの事かな……いやあの事かも?」


 どんだけ心当たりがあるんですか。はぁ……。


「まぁ大した事じゃ無いのでいいですよ。それよりも教会の事は聞いていますよね?」


「はい。あの後に調査をしたところ魔族の拉致も事実だと確認されています。教会は神託で魔族と戦う時だと言ったからこれだけの国が協力したというのに……。神託を利用して利益を得るとは信じられません」


 ミトさんはこの世界の住民なので信じてきた教会の裏切りを受け入れ難いようです。ミトさんですらこの反応なら他の人達は……最悪の場合は宗教による反乱もあり得ますね。


「神託だと言われると疑うような行動も出来ないせいで調査も難しくて厄介ですよね……。とりあえずその調査結果を公表すれば国民も多少は改革に納得してくれるでしょう。諸外国の反応は?」


 ここは少しでも味方が欲しいところです。いくつくらいの国が味方についてくれるでしょうか。


「ブルガリ王国、マケド王国、イスタンブル王国は我が国を支持して教会の改革を宣言しました。ブルゴーニュ王国やその同盟国も調査をすると言っていますし、もうすぐ味方になってくれるでしょう」


 教会は今まで結構な事をやってきたので恨まれてますねー。最終的には地域の半分くらいに広がればいいんですけどね。


 これで我が国は教会の改革派への影響力も持てるし、偉そうにしていた教会は弱らせられるし、一石二鳥ですね。


「教会は自分たちを正統派だと名乗って私達を非難していますね。神への反逆だ! とか言ってますよ」


 自分達は神託で嘘をついておいてよくそんな事が言えましたね。まぁ魔王との戦争中にこんな事を始めちゃったのは怒られちゃいそうですけど。


 でも今じゃ無いとそのうち揉み消されそうですし。教会の力を奪えたんですしセーフって事にしましょう。あー、敵の敵って事で魔王さんも許してくれませんかね。


 とは言っても魔族の支配する大国が隣にいるのは不安ですし、今後の事について教会……いや私達も神聖教を信仰する仲間ですからね。正統派の人と話し合ってみましょう。


「ミトさん。正統派の教皇と話をしようと思います。私達は神聖教の仲間。考え方が違うから仲違いしてしまいましたが……話せば分かり合えると思うんです」


「いや桜さんから始めたんじゃ無いですか。ていうか、それって今までの復讐に自分の教団を真っ二つにされた教皇の顔をみたいだけなんじゃ……」


「……そういう側面も無いとは言えません」


 大体7割くらいですかね?


「おい」


 ごめんなさいミトさん、そんな目で見ないでください。そんな話をしていると兵士が入って来ました。


「皇帝陛下。お時間よろしいでしょうか?」


「はい。どうしましたか?」


「ブルゴーニュ王国のニーアさんから伝達魔法でメッセージを送って来ました。私も行くわ! との事です」


 ……? さっそくの再開は嬉しいですが、なんの事でしょう? ちなみに伝達魔法は一瞬でメッセージを送れる便利な魔法です。その代わりにまぁまぁ魔力がかかるので何か急ぎの用事なんでしょうが……。


「それは私から」


 うわ。外務大臣じゃ無いですか。いつの間に……。


「神聖教会の教皇から会談の申し入れがありました。3日後に着くとのことです」


 おやおや。向こうから来ましたか。確かに3日後ならすぐですね。私も急いで話す内容を考えとか無いといけませんね。

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