表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

52/82

卒業旅行

 あれからニーアさんはトウコさんとも仲良くなり、3人で行動するようになりました。ニーアさんは女の子から謎の人気があるので周りの視線が怖いですが、これも学校生活の一部って事でいいでしょう。


 といってもそれも後少し。もうすぐ卒業の時期になって来ました。まぁ最初の目的だった楽しい学生生活……じゃなかった。魔術の勉強も出来ましたし、来た意味もあったでしょう。


「ねぇねぇ。みんなで卒業旅行に行かない? ほら、冒険者でもしながら旅をするって憧れない?」


 ニーアさんが突然そんな事を言いました。


「それはいいね! でもニーアさんの実家は怒らないの?」


 トウコさんも賛成のようですが、ブルゴーニュ王国の王女が冒険者みたいな危ない事をやってもいいのか気になったようです。私も気になります。


「お父様は自由な教育をしたがっていますから。頼めばきっと許してくれるわよ」


 そんなもんなんですか。


「それより桜はどうなのよ。行ける?」


 あ、そう言えば考えていませんでしたね。うーん……まぁ楽しそうだしいいでしょう。


「私も行きたいです。ところでどこに行きますか?」


 質問にニーアさんがすぐに答えてくれました。絶対前から予定を考えていましたねこの人……。


「ニポン皇国なんてどう? ドラゴンが住み着いている山があるそうよ。そのドラゴンが最近は町を襲っているそうなのよ。私、前から一度戦ってみたかったの」


 そういえばそんなんも居ましたね。山奥にいるドラゴンらしいですから放置してましたが、町を襲っているのは困りますね。……が、いくらなんでも無理でしょう。ドラゴンは強すぎます。それこそ学校のどこぞに居る勇者でも連れてこないと……。


「危なすぎますよ。それこそ勇者でも居ないと……」


「いるじゃない」


 は? ニーアさんとうとう幻覚が……。


「あれ? 言ってなかったっけ? 私ね、実は勇者なの。私を召喚した教会が秘密だって言ってたけど……バラさないでね?」


 嘘やん。ていうかもしかして私だけ知らなかった感じですか? 悲しい……。

 まぁ勇者だと言うと変なのがたくさん寄って来そうなので秘密にするのも仕方ないですね。


「それでしたら賛成です。そうですね……3週間後なんてどうでしょう?」




 そして3週間後。卒業旅行出発の日になりました。ドラゴンを倒しに行くのが旅行と言えるのかは微妙ですが……。


「用意は出来たわね? 出発!」


 ニーアさんを先頭に私達は歩き始めました。まずは馬車に乗って港まで移動して一泊。船に乗ってニポン皇国に入り、そこでも一泊。3日目にドラゴンの住処に入って討伐。そういう予定です。




 進むこと2日目。私達はニポン皇国の小さな町の一つ、ブカレスに入りました。


「ニポン皇国は豊かな国だと聞いていたのですが……この町は荒んでるわね」


「商店にも商品があまりありません。何があったのでしょう?」


 確かに周りを見ると貧しそうな人ばかりです。他の町はこんなのでは無かったのに……。


 ところで学校も卒業して実力がついた事で勇者の情報も公開されました。

 つまり今の私達はブルゴーニュ王女、勇者、どこかの馬の骨の3人組となります。そういう訳で私達はこの町の領主の館に招かれました。


「領主の館は立派だね」


 見ると豪華な領主の館がありました。まるでここだけは別の町かのようです。

 さて、この領主からの報告では統治に問題はありません、という話でしたね。……言い訳でも聞いてみましょうか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ