終戦
気づくと私の元の体に戻っていました。場所は知らない天井……ではなく私の家のベッドです。これがアバター機能の一番の利点です。死んでも生き返れるって事ですね。
もちろんその分デメリットも大きいです。まずはマナで強化したステータスは全て逆戻り。せっかく強化したのに。つまり今の私は魔法が使えません。
そのうち練習して自分の実力を伸ばしましょう。
次に数日は寝たきりになるでしょう。他にもアバター機能がしばらくの間使えなくなります。
つまりここを襲われれば抵抗も出来ずにこの世からさようならという訳ですが。まぁメリットと比べればあって無いようなものです。
死んだからか元の体に戻っていました。この体も懐かしいですね。
この体だと何故かすぐに正体に気付かれるせいで戦争中は危ないのでしばらくはここにいますか。どうせ今は役立たずになっちゃいますし。
しかし死んだわけですか……。
痛みも感じなかったので死んだ感覚は薄いです。生き返れたから良いもののもしこれが生身の体であれば……。まだ少しゲーム感覚が残っていたのかもしれません。
こんな技は出来るだけ使わないようにしましょう。死に対する感覚を麻痺させたくはありません。皆さんにも心配かけちゃうでしょうしね。
よし! 反省会はここまで。そんな事よりも仕事です仕事。
この戦争をどうやって終わらせましょう。このままだと被害が大きすぎますし時間がかかります。周辺の国が分裂して混乱のうちに終わらせないと介入されちゃうかもしれませんし……。
海軍は1か月もすれば勝てるようになるんですが、何かの役に立てたいですね……。
やはり一番のやり方はグリース連邦からアテーネ共和国以外の国を引き剥がす事ですね。しかし武力と食糧を握っているらしいので難しそう……おや?じゃあなんで北の方から輸入しないのでしょう?あそこは豊作地域なので売ってくれるはずですよね?
……もしかして共和国の海軍力が強すぎるから裏切ると食糧船が入ってこなくなるという事でしょうか? 陸で運ぶには重すぎますしね。
それに海で勝てば共和国を島に閉じ込められます。そうなれば後は放置で終わりです。
海軍を動かすとボスポラス帝国が怖いですが……イスタンブル王国とブルガリ王国に頼んで少し攻めてもらいましょう。
その対処をしているうちにグリース連邦を倒せばボスポラス帝国は恐るに足りません。しかし稼げても1か月……頑張って早く終わらせましょう。
1か月後。
無事に戦争は終わりました。作戦はそのまま成功し、グリース連邦は離れた小島で生き残っていますが、小さくなりましたしもう関係ありません。半島にある領土が貰えれば十分です。
領土は……カイトさんの分を除いても結構な広さですね。これでこの半島はもう完全に味方だけになりました。これから安定しそうです。
問題は被害数です。我が国の被害も相当なもので人口を5年前くらいの数にされてしまいました。
結局ミナさんも最後まで戦場にいたらしく、その魔力の多さから兵士達にずいぶん頼られたそうです。
しかし……
「桜さーん! メルヘンさんを逃すために大変だったって聞きましたよ! 何があったんですか?」
今回のMVPはミトさんでしょう。何倍もの敵を相手にこれだけ耐え切ったんですからね。
「お疲れ様です。あれは……特に何もありませんでしたよ。魔法を撃って逃げてきました」
「じゃあご褒美ください! そうですね……これにします!」
そう言うとミトさんは目を閉じました。……これって何ですか?
「あれ? 早くくださいよー」
そう言うと再び目を閉じて迫ってきました。そう言うことですか。
「全く……しょうがないですね」
だんだん顔を近づけてあげました。しかし後少しという所で……
「えぇ!? あ、やっぱり緊張するので今度でお願いします!」
あらあら……今になって怖くなってきました。はっ。まさか誰かが魔法でも……!
たくさん助けて貰ったセレナさんとイスタンブル王国の国王にお礼もしました。この2人はずっと最初から戦ってくれましたからね。
「桜ちゃん! 敵からの賠償金うちこんなに貰って良いの!? ありがとう! これだけあれば……。そうだ! 今度うちに来てよ! お返しってわけじゃ無いけど美味しい物を用意しとくよ!」
セレナちゃんはそう言って帰って行きました。なんて魅力的な誘いでしょう。もちろんOKです。
「桜殿。敵から奪った船を全てくださるとはありがたい。これでますます発展出来ます。何かあったらまた言ってください」
そう言ってイスタンブル王国の国王も帰って行きました。
よし! これで戦争の後処理も終わりです。やっと平和が楽しめます。ゲームでも近代までは何もなかったですし、この世界でもそうなってほしいですね。
明日からは魔王相手も考えて行きましょう。
これで第一章は終わりです!!国の発展もひと段落できました!次の章からは主人公自身を重視しようと考えています。
ここまで来れたのは物語を呼んでくれた読者の皆さん。そしてこの作品に感想をくれたり、ブクマや評価をくれた皆さんのおかげです! 本当にありがとうございました!!! これからも期待を裏切らないように精一杯頑張りますので、見守っていただけると幸いです。
まだ毎日投稿を続けれそうなので、明日からも今まで通りに投稿します。




