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戴冠式

 おはようございます。そしておやすみなさい。

 いくら冬はやることがないと言っても、もう1週間も引きこもりですよ? ネットがないと死んじゃいます。昼寝でもしましょう。


 もう「眠る」機能でスキップしたいのですが……。

 このまま私が全部決めるというのは国として不健全ですし、後は誰かに任せたいです。

 でも誰も私の代わりがいないですしねー。


「創造主様。少しよろしいでしょうか?」


 あ、村長さん。時間ならいくらでもよろしいですよ。


「大丈夫ですよ。どうしましたか?」


「先日の私を中心に貴族制にするという話です。準備が整いました」


 やっとですか! これで暇から解放されます!


「じゃあさっそく戴冠式でもしましょう! 明日ですか?」


 なんなら今しましょう! ここで!


「流石にそれは速すぎでは……。3日後あたりがちょうどようかと」


 ですよねー。はーい。


 それからは忙しかったです。リハーサルもしなければいけなかったですし、町のみんなに教えたりしなければいけません。場所の用意なんかも難航しました。

 今度は休みたいです……


 3日後。


「次期の王、ゴア様の入場です!」


 パッパラパー パッパッパ パッパララー

 音楽隊が村長さんの入場に合わせて演奏します。


 そういえば村長さんの事を名前で呼んだ事がなかった気がしますね。みんなも村長って呼んでましたし、なんだか新鮮です。


「捧げ剣!」


 兵士達もこの時のために練習をしていたようです。


 その真ん中に敷かれた絨毯の上をゴアさんが歩いてきます。

 ちなみに私は王冠を授ける役目です。


「宣誓。私はニポン皇国初代国王として、法律にのっとり全力を尽くして祖国を発展、維持、防衛する事を創造主様と国民に誓います」


 右手を掲げつつ左手を法律を書いた本に乗せて、宣誓します。


 アメリカの大統領宣誓をパクったとか思った人はいませんよね?そう思った人は次の戦争で最前線に行ってもらいます。


 そして私が王冠を被せたり、出席者からの祝辞やなんやらをやって夕日も沈む頃に戴冠式は終わりました。


 ちなみにこれからはパーティーがあります。周りの国のトップやお偉いさんも来ているのですごく気合の入ったものですよ!


 場所はモンタナの旧王宮です。首都でやりたかったんですが、あそこにはこんな立派な建物が無いんですよね……。


「桜殿! 久しぶりだな!」


 アテーネ共和国の国王であるドナルドさんが声をかけて来ました。


「久しぶりですドナルドさん。前回会ってからもう一年近くですか」


「そうだな。いつもゴア殿ばかり来るが、桜殿が来てもいいんだぞ! 歓迎しよう」


「ありがとうございます。我が国もドナルドさんがいつ来ても歓迎します」


「ありがたい。またそのうち伺おう! それではゴア殿に挨拶してくる」


 その他にもいろんな人に会いました。連合の他の国の人や、北の帝国の人まで来ていました。


「桜さん!」


 今度はセレナさんです。あの戦争の後もちょくちょく一緒にお茶したりしていたので、こっちは久しぶりでもありませんね。


「周りの目もあるので少し堅苦しいですね。普段の話し方の方が楽なのですが」


 そういえばセレナさんは2人で会う時はいっつも素の口調で話てくるようになりました。もちろん私としても不満はないんですけどね。そんな彼女にとっては今は少し堅苦しいみたいです。


「そうですね。そういえば町の復興は順調ですか?支援してほしい事が有ればいつでも言ってください」


「ありがとうございます。しかし大丈夫ですよ。国民の皆さんが頑張って仕事してくれるおかげで今では瓦礫は無くなり、徐々に建物も建ってきました。あと数年もすれば以前よりも発展するかもしれません」


「それはおめでとうございます」


 まぁいつも話しているので特に話題もなく、世間話をして別れました。

 その後は少しスピーチなどをして緊張したパーティーも終わりました。いつになっても、みんなに注目されるのは慣れません……。



 それから1週間後。引き継ぎ作業も終わり、私は「眠る」機能で時間をスキップする事にしました。

 期限は26年後。半年に1回は起きて2週間ほど仕事をしたりしますし、当然ですが緊急事態には起こしてもらいます。


 まぁしばらくは平和でしょうし、特に何も起こらないでしょう。

 今回もミトさんは起きているらしいです。これが最初の村のメンバーとの最後の時間になるでしょうからね。思い出作りをしてほしい所です。


 それではおやすみなさい。


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