キャビア
やっとタイトルのガールズラブを少しだけ回収できます。苦手な方はごめんなさい。
「えええええ!!! いいんですか! 好きに魔術をやってもいいんですか! どんな研究内容でしょう。魔術の威力増大でしょうか? それならやはり魔術回路を……」
待ってください待ってください。
魔術回路ってなんの話ですか。落ち着いてください。
「あっすみません! つい興奮してしまって……」
「大丈夫ですよ。それでこの話を受けてくれるでしょうか?」
「もちろんです! させてください!」
少しくせのある人ですが……。まぁ魔術への情熱は伝わって来ました。研究者はこういう人が向いているんでしょう。期待が持てますね。
後は少しお給料の話をして仕事内容の説明をしたら、彼女はそのまま研究所に引っ越してしまいました。
慌ただしい人ですねぇ。
ま、やる気があるなら十分でしょう。
後は研究に必要な物を用意したりして、魔術研究所は終わりですね。
次はモンタナに行ってみましょう。我が国はじめての海です! 漁もしているという事で行くのが楽しみです!
商人のミアさんが馬車に乗せようかと提案して来ましたが断固拒否です。あの地獄の馬車は唯一耐えられるミアさん専用です。私は魔法使います。
少し飛ぶとモンタナに着きました。ここは2回目ですね。前回は戦争中だったので、やっとゆっくり見て回れます。
「海が綺麗ですね桜さん!」
「そうですね。海鮮も楽しみです」
またもミトさんと2人旅です。戦争の時の怪我が心配ですが、満面の笑みで、
「もう大丈夫です!桜さんが行くなら私も行きす!」
と言われたら断れません。
「これは創造主様! 今回はどうしたのでしょうか?」
10分くらいで最近ここを治める事になった領主さんが来ました。どうやら私達が行くと伝えに行った兵士さんよりも早く来てしまったようです。びっくりさせちゃいましたね。
「今回はこの港を発展させるためにきました。我が国唯一の港ですからね。ここが使えるようになれば貿易もはかどります」
「おぉ! ありがたい!」
馬車に乗れる人が1人しかいない今は海運が大切です。東からの品は今だと連合を通さないといけないので高く買わされますが、自前で出来るようになれば安く買えるはずです。
「領主さん。なぜ船がここの港を使わないんですか?」
「理由は2つあります。まずは大きい船が入れないからです。もう一つはそもそも人口が少なくて……」
なるほど。そういう理由でしたか。底を掘れば大きい船は通れますが……。
人口ですか……。そうだ! ここは一つ大工事をしましょう。
もうすぐ冬ですし、みんな暇になるので人も用意出来るでしょう。
「とりあえず、港に大きな船が入れるようにする工事のお金はすぐに用意します。ちょうどセルビア王国の賠償金がありますし、それを使いましょう。」
「ありがとうございます! しかし人口の方は……」
「それも任せてください! 私がどうにかしてあげましょう!」
「おぉ!これでこの町も発展できます!ありがとうございます!」
ふっふっふ。もっと感謝しても良いんですよ?
村長はまだ来ないみたいですね……。今日は領主さんと別れて、もう宿に戻りましょう。
宿は小さな物でした。まぁ小さな町ですし仕方ないでしょう。
「部屋は空いてますか?」
「ん。2階に登って右に曲がったら部屋だよ。ほら鍵」
そういえばずっとアバターで過ごしてるので、ここの人には正体がバレてないみたいですね。
なんか普通の旅人になったみたいでテンション上がります。もし冒険者とかになってたらこういう毎日なんでしょうか。将来やってみるのもありですね。
「あぁ! あなたはミト様ではありませんか! 私、少し前まで王都にいたんです。避難先の王城からあなた様の戦いが見えました! すごくかっこよかったです! そうだ! サインください!」
「いいですよ〜。はいどうぞ」
なんかファン出来てるじゃないですか。羨ましい。
「あれ? どうしたんですか桜さん? もしかして嫉妬ですか? 安心してください私は桜さんの物ですから」
なんですかそのニヤニヤ顔は。
「そんな心配してません!もう!行きますよ!」
部屋は思ったよりも豪華な感じでした。
ベッドもふかふかです。今晩は気持ちよく寝れそうですね。
さて、ここは食事が付いていたはずですが……
コンコン。
「あ、今開けまーす」
「食事をお持ちしました。テーブルの上に置いておきますね。メニューは今日とれたばかりのニシンの塩焼き、パン、キャビアのサラダです」
おー! すごい! というかキャビア!?
そういえば横の白海ではチョウザメが住んでいると聞きましたが、早速食べられるとは! 前世でも食べた事ないですよ!
「ここのご飯美味しいですね!」
ミトさんも大満足なようです。
そしてキャビアの味は……お、少し塩辛いくて美味しいですね! プチプチして食感も面白いです。パンがはかどります。
20分くらいで全部食べ終わってしまい、少しミトさんとお話をしてその日は終わりました。たまにはこういう日もいいですね。




