ブルガリ王国解放戦2
またミト視点です
空から見てみると結構な数の敵が残っている事がわかりました。案の定、地上からほとんど弓は飛んできません。
さっそく1人伝令としてキトさんに敵の予想人数を報告させに行きました。
伝令を送った後もまだまだ仕事はあります。
1番大事なのは王城の様子……でしたが庭が広いためかこちらには弓兵がたくさんいて近づけませんでした。
うーん。空からなら攻撃し放題かと思いましたが、案外、兵士に攻撃できませんね。逃げ足の速いこと速いこと。流石、獣人は身体能力が高いだけありますね。
すると王城付近から、5人ほど飛行魔法で飛び上がってきました。どうやら敵の魔術師のようです。
「来ましたね!皆さん!こういう空中戦の訓練はしていますね!よし!突撃です!」
私があまり前線に出ると桜さんが怒りますが、今回は仕方ないでしょう。後で謝っておこっと。
空での戦力は圧倒的にこちらが上。こっちは17人います。
向こうは1人が後ろに残り、4人が突っ込んできました。あの人は指揮官か何かでしょうか。人数で負けているのに働かないとか舐めてるんですか。
まずは上に上がって、ファイアストームです。
チラッと見た感じ下に人はいないし町は既にめちゃくちゃなので、ここでは大規模な魔法を使っても許されるでしょう。
そのまま炎に突っ込んだ4人は慌てています。どうやらこちらが上級魔法を使えるとは思っていなかった様子。
まぁ魔術師ですしどうせ結界を張っているんでしょうから、ゆっくり削っていきましょう。
上級魔法を使えるのは私だけなので、残りの人にはファイアボールを撃ってもらいます。
やや、16人に狙われたかわいそうな人はもう結界がはがれてしまったようです。
そのままその人に集中して攻撃します。
五発くらい当てると、その人はほうきから落ちてしまいました。まぁ確実に死んだでしょう。
残りの敵は魔術師3人とニート1人。
さっさと終わらせて、地上の支援に移りましょう。
「次は右の方にいるうさぎみたいな見た目の人を攻撃してください。このまま1人ずつ減らしていきましょう」
うさぎ型の獣人をフルボッコしていると、後ろの人が動き出しました。やっとですか。しかし残念。あなたが遅いせいでもう2人死にました。やったの私達ですけど。
あれ? もしかしてこの人、セルビア王国の国王では? え? 自分で戦いに来るの? そういえば本国にいないなぁと思ったらこんな所に!? 逃げたのかと思ってたら思いの外、武闘派のようです。
これはチャンスかも知れません。今のうちに倒しておきましょう。桜さんによると創造主を倒すと途端に求心力が落ちるらしいですから。
もしかしたら厭戦感情爆発からの休戦も出来るかも知れません。
「全員あの魔術師を狙ってください! この戦争が終わるかどうかは私達にかかっています!」
「了解!!」
「あははは!こんなガキが指揮をとってるとはな!勝った後でかわいがってやるよ!」
「勝つのはあなたじゃないですよ!ファイアボール!」
しかしガキとは失礼ですね。しかも下品です。汚物は消毒しましょう。
「サンダー!」
うわっ相手は上級魔法のサンダーまで使えるんですか。しかもめっちゃ威力強そうですね。魔力多すぎでしょ。確か創造主様はマナで強化出来るんでしたっけ。どんだけ強化してるんですか。
敵の魔法にあたり、倒れて来た塔を避けつつ私もファイアボールを撃ち込みます。
しかし全然、相手の結界は削れません。うーん、この結界どうにかなりませんかね。
「死ね! 差別主義者のクズどもが!」
「クズ? それは貴方でしょう! この戦争でどれだけの人が傷ついたと!」
急に戦争仕掛けて来て、誹謗中傷ですか。訴えますよ?
「よく言えたな人間が! お前らが獣人を差別したんだろうが! お前らの禁輸や奴隷制度で獣人がどれだけ苦しんだと思っている! 食料が足りなくて死にそうになる気持ちがわかるかぁ!」
そういえばこの辺の国はは北にあるロマ帝国と一緒に禁輸をしていたんでしたっけ。帝国は獣人差別をしていますからね。まさかそんな事になっていたとは……。でも私達はしてませんし。八つ当たりもいいところです。
「だから戦争するしか無かった! お前達のせいだ! ファイアストーム!」
あぶな! 危うく突っ込みそうになった私はほうきから飛び降ります。地面まで後10mといった所でほうきを遠隔操作して、もう一度乗る事が出来ました。
しかし4人くらいは巻き込まれて、落ちていきました。えぇ……ファイアストームで一撃って……。
合掌。
これでこっちは残り13人ですか。
私の近くを次々とファイアアローが飛んでいきます。
あぶな! 連射力も高いですね。味方の攻撃もあまり効いておらず、完全に劣勢です。
「だからって子供を戦わせる意味は無いでしょう! それに連合や私達の国と話そうとしましたか? 私達は禁輸をしていませんでした! 一部の人で人類を決めつける。それも差別ではないですか!」
「うるせぇぇぇぇ!」
「サンダー!」「サンダー!」
同時に魔法を撃った事で、雷同士がぶつかって爆発が起きます。しかしこちらの方が弱いので、結界がまぁまぁ削られてしまいました。
相手の魔力量ズルすぎません?
煙が晴れると、相手が魔法を撃とうとしていました。
ちょ……これ避けられない!
そして目の前が光に包まれました。




