ゲームの世界にようこそ!
固有の単語は出来るだけわかりやすいようにしていますが、作中の説明でわかりにくい単語は後書きに簡単な説明を書いてあります。
カチカチ……カチカチ。
暗い部屋でゲームをしている子が1人。つまりは私、山内桜の事です。これでもぴちぴちの高校一年生です。
私には今ハマっているゲームがあります。
そのゲームの名は「シヴィライゼーション」です。
このゲームではプレイヤーは創造主として文明を発生させ、文明ごとにある国を発展させていくゲームになっています。
文明にはそれぞれさまざまな特徴があり、種族も多様で面白いんです。
このゲームをここ数週間やり込んだ私は、まだクリアしていない唯一の文明、ニポン文明を選択しました。
……ここまでが地球での最後の記憶です。
次の瞬間。私は気づくと真っ黒な空間の中にいました。
「え? 何ですかこれ……」
目の前を見ると見慣れたゲームのロード画面が表示されています。
「どういう事なんです? ゲームのロード画面?」
無慈悲にもそのままロードは進んでいって、ロードが100%まで終了した時。下に穴が開いて私は穴には落ちてしまいました。
下を見るとはるか遠くに地面が見えます。
「ちょっと待って! ちょっと待ってください! 死ぬ死ぬ死ぬ! 誰か助けてください!」
あぁ……走馬灯が見える……
そして地面が近づいて……落ちました。
「わぁーーー!!!! え……? 死んでない?」
というか痛くもなかったです。
周りを見渡すと何もない平原が広がっています。
「助かったぁ……。いや助かってませんよ! ここどこですか!?」
しかも持ち物は一切ありません。なんならさっきまで手に持っていたスマホもいつの間にか無くなっていました。返せ。
すると突然目の前に文字が浮かんできました。
頭を動かしてもその文字はずっと目の前に浮かんでいます。
“メニューの「建設」から文明の「開拓地」を創造しましょう”
「これゲームを始めた時に出てくるやつじゃないですか。本当にゲームの世界に吸い込まれたみたいですね……。メニュー? そんなんどこに……」
そう言った瞬間に目の前にゲームで見慣れたメニュー画面が表示されます。
「なるほど。言えば出てくるんですね? えーっと、建設。開拓地。」
すると目の前に青い色で透き通った村が出てきて、“ここに建設しますか?”という文字が現れました。
「待ってください!やめますやめます!」
そう言うと目の前の村が消えました。勝手に建設とかじゃなくて良かったですよほんと。
ゲームの世界に入ってしまったというのはショックですが……生きるためにはゲームを進めるしかないでしょうね……。幸いゲームと似た世界なので大体のやり方はわかります。よし! いける! 頑張れ桜!
「とりあえず生きるためには普通にゲームを進めていきましょう。そのうち帰れるかもしれないですしね。あのゲームと一緒だとすると、まずはさっきの開拓地を設置するべきでしょう」
「えっと…建設、開拓地」
すると目の前にさっきの透き通った村が浮かんできます。
“ここに建設しますか?”
「はい」
すると一瞬で目の前に村が現れました。
それなりに建物がある結構大きめの村です。
「すごい…」
“開拓地が建設されました。アバター機能が解禁されます。あなたの役割は文明を発展させる創造主です。世界を支配する覇権国家を建設しましょう“
おや?しばらくすると村から人が出てきました。誰でしょうか?
アバター:プレイヤーの仮の姿。アバターは死んでも復活できるため、プレイヤーは一般的にアバターで活動する。その他にもアバターの場合は正体がばれないため、身分を隠して活動する場合にも便利。
文明:それぞれが国を作り互いに競い合う存在。文明毎にさまざまな特徴がある。




