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17話「花畑跡と謎の声」

〜前回のあらすじ〜


大量のメッセージが来た。イベント楽しみだなー。

イベント以外のメッセージは、今のところそんなに関係無さそう。

と言うわけで、今日も探索!





 いつもの通り、魔女服に剣帯と小袋装備で、森を探索する私。


 ちなみに、ぶかっとした魔女服に剣帯を装備するから、いざという時に邪魔にならないように、魔女服の上から剣帯をつけてる。

 つまり、ローブにベルトしてるみたいで、とてつもなくダサい。

 早くどうにかしたい。



 まぁ、そんな愚痴は良いとして。


 今日は、いつもと違う方角に探索を進めている。

 いっつも向かってる方角に、何も無さ過ぎるのが悪い。

 そろそろ、森以外の景色も見たい……。

 実際にこれが異世界転移ものとかだったら、今頃ホームシックになってくるよ?


 そんなわけで、太陽が沈む方。西へ向かって探索中。

 今まで探索してたのは北ね。


 時間が現実の3倍で動くから、方角を知るのは少しだけ楽。

 森に入っちゃうと、木が邪魔で、太陽の位置はよくわからないから方角見失うとヤバイけど。

 前回同様、木に目印をつけて歩いている。


 まだ灯りは手に入ってないから、暗くなる前に帰らないとだ。

 さっさと探索して、良いもの見つけたら拾って、早く帰ろう。




◆◇探索中◇◆




「《植物知識》……おお? これは!?」



 少し拓けた空間。

 そこで見つけたのは、庭にも生えている薬草こと、ヒール草。

 けど、ただのヒール草ではない。



「ランク2のヒール草!? これ、全部!?」



 それは庭に生えてるランク1と違い、ランク2のヒール草、その群生地だった。

 同じ植物でも、ランクの違いとかあるんだね。

 早速良いもの見つけた。



「これは大収穫! 全然薬草に手つけて無かったけど、帰ったら回復薬作りに専念しても良いかもこれ」



 鑑定しながら、ヒール草を根ごと引き抜いて、腰の小袋に詰めていく。

 その小袋が満杯になってなお、薬草は大量に生い茂っている。



「あ、こっちの方が品質良い。向こうにもたくさん生えてる!」



 良質な薬草が生えている方に目を向けると、木がまばらになり、どんどんと拓けた感じになっている。


 袋に詰めた薬草は、根っこから抜いてたのを幸いに、と元の場所に戻しておく。



「向こうの方が良いのたくさん取れそう」



 ヒール草に釣られて、そのまま拓けた方へ進んでいくことにした。

 迷子は怖いから、木に印を付けるのは忘れずに。




◇◆◇




「……わぁ、すごい、綺麗」



 そこに広がっていたのは、一面の花畑。

 白と黄色を中心に、まるで手入れでもされていたかのように咲き誇る花々。


 だが、しかし……。



「……花畑……跡地(・・)、かな?」



 それは一部のこと。

 それ以外は、ところどころ地面がえぐれ、無粋な茶色が調和を乱し、とても目立つ。


 そして、花畑の中心。

 えぐれた場所とは違い、元からそうであったかの様な、綺麗な窪地。

 それは、最近雨が降った感じがしないにもかかわらず、全体的に湿り気を帯びている。


 例えるなら、水の枯れた泉?



「と言うか、まさしく『枯れた泉』なんじゃないかな、これ」



 この拓けた空間の、ちょうど真ん中。

 花畑の中心なことからも、なんとなく水源があったんじゃないかなと思う。


 ここは、誰かが手入れをしていた花畑で、泉が枯れたからか、モンスターに襲われたからか、管理する人が去った跡地なんじゃないか。

 そんな風に思える。



「あっちこっちに有るえぐれた跡は最近のっぽい? あ、踏まれたっぽい花の方がわかりやすいか。やっぱり最近かな。泉跡っぽいのもまだ湿ってるし、枯れてからもそう経ってなさそう?」



 どんどんと、考えていくうちに、嫌な予感がしてくる。


 そういったスキルを持っているわけでもないのに、何かが脳内で「逃げろ、逃げろ」と訴えかけてくる気がする。



「怖……草だけ摘んでかえ──」

『L-‘×1#ーーー!!』



 声のような、そうでないような。

 突然、そんなよくわからない様な音が響く。

 が、それに込められた感情が、なぜか、音に乗って伝わってくる。


 ──誰か、助けて。



 結論付けるのが、遅すぎたのかもしれない。

 いやな予感がしてすぐに、この場を離れるのが正解だったのかもしれない。


 いや、まだ間に合う。

 けど、その結果、この悲鳴の主がどうなるか……。

 知らなくとも、後味の悪い思いはすると思う。



 そう考えたのは、すでに何も考えず、声の方へと走り出した後だった。

こんにちは。

お読みいただきありがとうございます!

ネット小説大賞とかに応募するには、私はまだ早いのでないかと思ってましたが、大賞七のに2部しか投稿されてない作品とかあって驚いた作者です。

早速キーワードに「ネット小説大賞七感想」を追加しました。

こんな初心者ですが、応援してくれると嬉しいです。


さて、主人公が何か見つけましたね。

それはそうと関係ありませんが、このゲームでは複数のイベントが同時に発生することもあります。

例えばエリア限定のと襲撃イベントが被ったり、NPCイベントと所持アイテムからのイベントが重なったり。

結局は確率ですね。


さて、次更新は火曜日です。

ここからは4日更新になりそうです。

年末年始のゴタゴタがストックに響いて来てますね……。

と言うわけで、次回もよろしくです。

ではでは。

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