1話「プロローグ」
はじめまして。
ノクタで短編を書いたことはありますが、連載を書くのは初めてで、これが処女作になりますね。
のんびり亀更新の不定期更新になりますが、それでも良ければ是非生暖かい目で見守ってやってください。
あなたはこの世界の住人です。
あなたには、この世界での役割が与えられます。
あなたには、この世界での使命が与えられます。
あなたには、役割に応じた力が与えられます。
あなたには、この世界で与えられた役割を演じてもらいます。
ただし、これはゲームです。
あなたの要望は反映されますが、望むものとなるかは運しだいです。
そんな役割でも良ければ、是非この世界を楽しんでください。
この世界は、あなた達住人の力で動きます。
発展させるも滅ぼすも、あなた達しだい。
どうかこの世界をよろしくお願いします。
ようこそ、夢の世界へ。
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『Role of the Dream World』
通称「RDW」または「ロルドリ」と呼ばれるこのゲームは、言わば元々ある別世界の住人に、私達プレイヤーが成り代る、というゲームらしい。
その元として用意された住人の立ち位置、役割を、プレイヤーが引き継ぎ、演じて生きていく。
そのプレイングが、役割に沿っていようがいなかろうが、最終的に使命を達成すればゲームクリア。
それで終わりでは無いだろうけど、つまりはそう言うゲームであるらしい。
役割決定は、プレイヤーの出した要望によって決められる。
細かい要望を出せば、より望む役割を与えられる。
が、私が出した要望は、「その役割が自由であること」。
そうして、私のゲームは始まったわけだけど……。
「……何にも無い」
本当に何も無いわけではない。
私の後ろには、一軒のボロ小屋。
辺りを見渡せば、一面の深い森が広がっている。
私の要望、「自由」を元に運営だかAIだかに選ばれた私の役割は……【魔女】だった。
Name「キャスリス・ヘクセ」
Role【魔女】Lv.1
Class「見習い」
Skill
《魔術才能Lv.1》《植物知識Lv.1》
Title
〈見習い魔女〉
これが私のステータス。
すごい簡略的。
より詳しく見るには、何かしらスキルが必要なのかな。
それと、ステータスには書かれてない「使命」ってのが、運営からメッセージで送られてきた。
《あなたの使命は『神薬、またはそれに匹敵するレアリティの薬品を自作すること』です》
うん。
今すぐどうこうする、ってことは無さそうだけど、自由過ぎて逆に何をして良いかわからない。
わからない、けど、空気が美味しい。
自由って良いなぁって思う。
忙しいリアルから離れてスローライフを送りたい私には、望んだ環境に思える。
とりあえず、ボロ小屋から探索しようか。
他に何も無いし。
今の私に何ができるか、一つずつ確認していかないと。
そして、望んだスローライフにするためにも、少しずつ頑張っていこう。
お読みいただきありがとうございます。
前書きでも言ったように、のんびり亀更新の不定期更新になります。
暇を見つけて書いていくつもりですが、週定期更新も怪しいですね……(苦笑)
前書きでは、前回のあらすじでも書いておかないとですね。
そんな亀更新でも良い、続きが読みたい、と思ってくれる方がもしいれば、のんびり更新ではありますが、これからもよろしくお願いします。
あ、ちなみに、タグは念のためです。
残酷な描写の予定は、今のところありません。
サイコロ神様の思し召しによってはわかりませんが。