1話【見知らぬ、部屋】
よくある転生もの見切り発車
今後の展開次第では書き直したりするかもしれません。更新頻度は出来る限り頑張ります。
頭痛により目が覚める。
辺りを見渡すと真っ白な天井と壁、奥には黒い扉がぽつんとある。
「知らない、部屋だ」
ユウトはまだ覚醒しきっていない靄がかかった状態の頭を掻きながら自分のいた場所に目を向ける。
ベットや布団の類は一切ない
状況が理解できないまま目を擦っていると奥の扉が存在を主張するようにゆっくりと開く。先は真っ直ぐに続く廊下のようで、道の両脇に取り付けられたランプがぼやっとした灯りを点けている。
何も無い部屋で考え込んでも埒があかない。
そう結論づけユウトは扉を出て真っ直ぐ続く廊下を歩き始めた。扉を出たところから廊下の終わりは見えない。
歩き始めてしばらく経ったが廊下は思った以上に長い。分かれ道は無く一本道だが右へ左へグネグネと曲がっては真っ直ぐ歩くを繰り返し。
同じ壁と床が続き、まさか同じ所をぐるぐる周っているのではと考えそうになる。
「最初の部屋で待ってるべきだったかな‥」
誰かに言うでも無くユウトは呟く。
返事を期待してはいないし、当然返事は無い。
そこから更に同じくらいの時間を歩いたところでようやく終わりを告げる扉が見えてきた。扉の色は最初に白い部屋で見た時と同じ黒の色。
「これで最初の部屋だったら許さないからな」
ユウトは呟きながら扉を開ける。
真っ白な部屋だった。
ただ最初の部屋とは違い中には知らない者が壁にもたれたり床に座ったりしている。
「おっ!最後の人が来たね。」
扉の近くにいた同じ歳くらいの鳶色の髪の男が声を掛けてくる。
「僕はナツキ。君は?」
「俺はユウト。最後っていうのはどういう意味なんだ?」
名乗り返し、ナツキに質問する。
「今この部屋には11人いる。君で12人目、部屋の扉は12か所でそれぞれの扉から1人ずつみんな一本道。だから最後って意味だよ」
部屋を見渡すと確かに自分を含め12人が部屋にいる。
ナツキと一緒に床に腰を下ろしたところで部屋が揺れる。ゆっくりと上昇し、やがて止まる。
何も無いところから扉が現れ、杖を持った男が出てくる。
「こんにちは、異なる世界の少年少女。私はこの世界の神です。皆さんは誠に勝手ながら私の力でこの世界に呼ばせていただきました。今から今後につい」
「おっさん、寝ボケたこと言ってるとブン殴るぞ!」
短かく切り揃えた赤い髪を立てた男が立ち上がり声を被せて食ってかかる。
「‥‥‥‥‥説明に割り込まれると面倒なので皆さん大人しくしてもらいますね」
男はそういうと杖を一度地面につく
瞬間。身体が痺れ口が動かなくなる。辛うじて鼻での呼吸は出来るがかなり苦しい。赤い髪の男も立ち上がった状態から崩れ落ちる。
「えー苦しいと思いますが、我慢して下さい。説明はすぐに終わります。まずは今後についてのお話です。今後皆さんにはこの世界で第二の人生を歩んで頂きます。皆さんの世界には素晴らしい文化が沢山ありました。私の世界で楽しく旅をして頂き、私の世界にも皆さんの世界のような素晴らしい文化を広めていただきたいと計画した訳です。これで大体の説明は終わりです。」
もう一度男が杖をつくと身体は痺れたままだが口は動く様になり、思った事をそのまま質問する
「元の世界に戻しては貰えないのか?」
ユウトの質問に全員が男の方を見る。
「当然の質問ですね。結論から述べると帰れません。あなた方の世界は滅びました。あなた方に世界が滅んだ時の記憶が無いので信じて頂くのは難しいかと思いますが‥」
男の発言に周りからも質問が飛ぶ
「滅んだっていうのはどういうことなんだ!」
「記憶が無いのは何故?」
「これからどうなるのよ!」
「1つずつ答えましょう。まず滅んだのは簡単に言うと人間の所為です。理由は色々あるので省きます。記憶が無い原因はこちらの世界に呼んだ為です。魂と肉体を1度切り離してこちらで再構築した結果になります。強い想いを持ち、魂に刻まれた記憶は残りますが逆に刻まれていない記憶は朧げにしか引き継げません。」
男はひと息つき続ける。
「最後の質問ですがこれから皆さんにはオリジンを引き出していただきますオリジンとは魂に宿る才能だとお考え下さい。魂が始まったら時から持っている力です。引き出し方は簡単で私が触れるだけです。目覚めた才能を使って第二の人生を楽しんで下さい!」
そう言うと男は全員に触れ始める
全員に触れ終わると更にもう一度杖をつく
身体が動くようになったのと同時に自分の視野が広がったように感じる。
「面白いオリジンがありました。それぞれ名前を呼びます。チハルさん、ナツキ君、アキヤ君、ミフユさん、あなた方のオリジンは珍しい。」
呼ばれた名前にユウトは無かったが隣のナツキが呼ばれている。
「12人中4人、そうですね。今名前を呼んだ4人の方と他の8人の方を組み合わせて4つのグループにしましょう。その上で下界に送ります。それぞれ4人の方は前に来て頂けますか?」
男がそう言うと名前を呼ばれた女性と隣のナツキ、そして最初に食ってかかった赤髪の男が前に出る。彼がアキヤという男なのだろう。
「では入りたいグループに並んで下さい!と言いたいところですが面倒なので勝手に決めますね。右の手のひらを見て下さい。数字が書かれてあるかと思います。1はチハルさん、2はナツキ君、3はアキヤ君、4はミフユさんです。」
手の平に書かれた数字は3
出来れば最も避けたいグループではあったが強制では意味がない、アキヤの元に向かう。
「ユウトだ。これからしばらくの間よろしく頼む。」
「知った上で来てると思うが俺はアキヤ、さっきは恥ずかしい真似をした。取り乱しすぎた。同じくよろしく」
挨拶と一緒に手をこちらに差し出してくる握り返し握手をする。第一印象は酷かったがかなり良い奴なのかもしれない。
「同じ年齢くらいだろ。俺はアキヤと呼んでくれ。こっちもユウトでいいか?」
「あぁ!よろしくアキヤ!」
アキヤと話していると灰色の髪の少女がこちらを見ている。彼女がもう1人のメンバーだろうか
「あのー、アキヤさんともう1人方ですか?私はマユカって言います。どういう風に決まったのかは分かりませんがよろしくお願いします。」
「こちらこそよろしく頼む。マユカさん、俺はユウトでアキヤのグループメンバーだよ。」
「マユカで良いですよ。周りのお話聞いてると皆さん同い年みたいですし、しばらく一緒に行動する以上堅苦しくない様に行きましょう」
マユカも並び、周りのグループもまとまってきたようだ。
「では皆さん準備は出来ましたか?」
自称神の男が話し出す。
「ある程度の旅の荷物は転移先に皆さんそれぞれの物を用意しています。オリジンの詳しい内容もありますので確認して下さい。転移先は周りに人がいない所になります。油断してると死んじゃうのでオリジン使って頑張って下さい。では行ってらっしゃい」
「え!」
死んじゃうのところに反応しようとした所、身体が淡く光り出し視界が白く染まった。
まだまだ実験しながらなので編集するかと、また1話あたり2500字目安でいきたいと思います。




