チャカに発砲
意:Chaka and fire
(色々もりすぎると大変なことになるで)(ガルパ、ハロハピ2部追加されましたね)(ジョジョ5部放送開始しましたね)(まぁ1話見逃したんすけど)(ファ〇マの新発売ってたまにあれ?前からなかったっけ?ってやつあるよね?)(≧Д≦)
ゆうきとオーラムは屋根の下に降りると、そこには死体をいそいそと片付ける聖騎士たちと紫色の法衣を着た方幅の広いおじさんと同じく白い服を着た細身で片眼鏡をかけたのいかにも成金みたいなおかっぱおじさんが、2人の聖騎士に守られながらこちらを見ている。
「ふん!何がシャドウだ、聖騎士の力をもってすれば全く対処不可能な敵ではない。1人で1国と渡り合えるなど眉唾にも程があるぞ。それで貴様は誰だ?突撃兵か?治療兵か?」
どうやら先程下に降りろと言ったのは細身の方のおじさん、名前はたしかクローリンのようだ。うーん、なんと言うか気持ち悪い。完全にこっちをゴキブリかなんかと思ってるんじゃない?って感じの視線を送ってくる。
「さぁ、どうでしょうね。それでなにか御用かな?」
(とりまどっち殺す?ってか凄いじゃん、コードネーム付いてんじゃん)
(そうですね、その辺の聖騎士は皆殺しでいいです。この2人は生きて口さえ聞ければどうとでもどうぞ。あと近くの屋根に1人隠れてます。太刀?みたいなの持ってますね、気をつけてください。ちなみに私は治療兵って呼ばれてるそうですよ)
そんな感じで作戦と呼べない作戦を練っていると隣の方幅の広いおじさんが渋い声で話しかけてくる。いぶし銀って最高などと聞き流していたが。
「聖騎士の力をもってすればとか言ったがあまり気にしないでくれ。こちらとしてはその神の子が欲しいだけで出来れば武力行使は避けたいと思ってる」
「はぁ……まぁ武力行使はしたくないってのは同じですけど『機関部』は渡しませんよ。まぁとにかく話し合いで片をつけられればいいのはこっちとしても同じです」
(場合によっては僕の顔のモザイク外してもいい、顔変えてるから)
(分かりました、それじゃ今すぐにやっちゃいますね)
その瞬間にその場にいた全員が突然身構える。ゆうきの顔のモザイクが外れたからだ。と言いっても素顔ではなく顔を変えたままなので問題はない。
「な……これがシャドウの素顔……?何故このタイミングで……フンっ、まぁいいさ、しかしそれにしても予想通り……いや予想以上に醜く汚い顔だな」
「わざわざ申し訳ない、こちらの提案を飲んでくださったことに感謝する。私は副団長のマグヌス、団長の補佐を主な仕事としている。度々失礼な発言を許してほしい」
なんとなく分かってきた気がする、どうやら出張ってきた自分勝手な団長を止めるために副団長も一緒に来たか、もしくは国にとって2人共邪魔なので運悪く事故にあってもらおうか、のどちらかだろう。そうでなくては団長、副団長の両名がこんな場所に出張ってくるわけがない。
「いやいや、こちらこそ。汚い顔を見せちゃって申し訳ないよ」
(実際の僕は美人だしな)
(あらら清々しいまでのナルシストだぁ)
オーラムのツッコミがいちいちうるさいがそれを無視して話を続ける。
「それで武力行使がしたくないって事はさ、なんか取引すんだよね?そっちは僕らの情報が欲しいとか言ってたけど見返りは?」
(オーラムさんは、そういうの良くないと思いまーす)
「命の保証と最低限の扱いは保証すると誓おう。扱いに関しては私の権限ではどこまで出来るかわからないのでこれで勘弁してくれないか?」
「フムフム、なるほどな。んーどうしましょうね。ちょっと話し合ってもいいかな?」
(どう?ぶっちゃけ取引内容は微妙だよね?だってどうにか出来るでしょこの状況)
「構わない、時間はいくらでもあるからな」
という訳で表向きは現状の整理をする話をしつつ、頭の中ではどうするかを話し合う。
(ええ、いくらでもどうにでもなりますね。と言うかそろそろ団長が来るみたいですしタングステンとビスマスも準備が完了したそうなので余裕で脱出出来ますね)
(なるほどね、ちなみにシャドウの評価ってどんな感じなの?)
(あー、殆どの国が現敵と協力してでも撃退及び殺害を命じるくらいには、さっきのコードネームも取り敢えずではありますけど各国間で公的に使われてる程の国際犯罪集団ですからねぇ。各国でかなりの被害出してますから、アスカも含めて)
(ふむふむ、じゃあ。何やっちゃっても大丈夫だよね?それとついでだけど、あの副団長は僕が欲しいから貰っていい?)
(構いませんよ、大した手間もかかりませんしある程度の情報が集まったら用済みなんで、引き渡すまでの管理はビスマスに頼んどきます、手足はどうします?)
(出来れば残しといて欲しいかな)
(はい、それではドカンとどうぞ!)
その瞬間に聖騎士の上半身が1人消し飛び後ろの建物の壁が弾け飛んだ。その瞬間、エラとオーラム以外は動く事が出来なかった。
ゆうきはそのまま屋根に飛び乗るとダッシュで逃げ出し、オーラムは魔力で大量の電気を生成するとその場にばらまく。その瞬間に突然聖騎士が1箇所に集めていた死体がモゾモゾと動き始めて、聖騎士たちに襲いかかる。
「うわっ!こいつ、治療兵だ!」
「死体から離れろ!」「この攻撃は狙撃兵か暗殺者だ!止まるな、動け動け!」
聖騎士達はパニックに陥っていたがクローリンとマグヌスは落ち着いて指示を出す。
「1箇所に留まるな、動き回っていれば当たることは無い。ここにいないものには神の子を持って逃げた奴を追え、対象を暫定的に|《化物》フリークと呼ぶ。それからお前も追えナウス」
「そうだ、さっさとどうにかしろ!我々が施した恩を忘れたか?覚えているなら行け!」
その瞬間に屋根の上から1つの影が飛び出してゆうきの背中に迫る。背中から長い太刀を抜くとそのまま飛び上がって空中から切りかかる。
「後ろから切りかかることを許せ!」
「当ててから言えや」
ゆうきは身体を『怠惰』で身体を浮かせると、そのまま空中で仰向けになって攻撃を受け止める。ゆうきのナイフと影の太刀が鍔迫り合う。
影はそのままの勢いで刀を起点に前転の要領でゆうきの上を通り抜けてゆうきの前に立ちはだかる。ゆうきもくるりと身を翻して器用に着地する。
見た目は10代半ばの少女のようだ、格好は……スク水?
「なるほど、やるな。最初に不意打ちを加えたことこの上なく詫びるとする。その上でこの勝負、巌流の名において正々堂々と戦うことを今より誓おう。こちらの世界に来てはや15年、初めての強敵との戦いに我が心も高鳴っているよ」
「巌流……あなた佐々木小次郎さん?いや、確か岩流と呼ぶべきか?」
一瞬で見破られたからか少女は突然早口になってまくし立てる。更にはダラダラと汗をかき始めて、目線をあちらこちらにフラフラと1箇所に定まらなくなる。
「へぁ!?いやいやいや、なわけないじゃないですか?そもそも岩流さん男ですし?もっとおじいちゃんですってば、言葉遣いもあれですし?ね?ほら、私ナウス・マクラーって名前で名前全然違いますじゃん?」
「いやでも、こっちきて長いんでしょ?15年でしょ?そりゃあ言葉遣いも変わるだろうし15年でその姿って事はこっち来た時は2、3歳かな?んでもってあの聖騎士連中に育てられて絶賛恩返し中って感じかな。どうせ名前も後付でしょ?と言うかそもそもあなたの刀間違いなく刀ですし物干し竿ですよね?あーいや、なんだっけ?びせんふねながみつ、とかそんな名前だったかな」
物干し竿とは要するに長い日本刀である。
「違う!備前長船長光だ!……じゃないね!ちがうね!いゃ〜!凄いねぇ物知りなんだねぇ〜、凄いなぁ〜!」
「あ、僕あなたよりかなり後に生まれた人なんであなたの事が現世でどう評価されてたかお教えできますけど……あー……敵対するんじゃあなぁ……武士なら自分の評価とか大事だけどなぁ……しょうがないよね……まぁ味方してくれんなら?良いけど」
(いやもう確定ですやん)
「ぐっ……(すっごい気になる)」
(って考えてますねぇ……あ、ビスマスとタングステンにはその方への射撃やめさせてますんでご自由にどうぞ、あなたも部下の1人2人持っても良さそうですしね)
オーラムの援護が飛んでくる。これはもう勝ったな、あと一押しだ。っていうか部下にしていいんだ。
その時岩流さんこと佐々木小次郎が突然ハッとしてこちらを見つめてくる。
「ちょっと待て、私よりはるかかなり後に生まれたとはどういう事だ?貴様、日本の生まれか?いやまさか、この世界はやはり未来の日本なのか?」
「……?いやこの世界にはないけど前の世界では普通にあるだろ?アスカで説明を受けなかったのか?待った!聖騎士……いや、ヨハネ以外の国に行ったことはあるか!?」
「いや、この国を守るのが私の使命なので外には出たことがない……」
という事は彼女(彼)はヨハネに行っていないという事であり、それはつまりヨハネ聖国がゲーギスを秘密裏に保護していたということになる。まぁ、連れていくのは義務ではないので問題ないが実質義務のようなものでありそれを怠れば他国からの批判も多く出るだろう。それに必要最低限の知識と常識を付けさせるならアスカに預けるのが安く済む。アスカを出れば国に帰ってくるのも確定している。
つまり彼女にはそれを諦めてでも隠しておきたいほどの実力があるか、もしくは何か気に入られる要素があったというわけに違いない。この場合は普通に考えれば前者だろう。
「僕についてくれば知りたいことなんでも教えようか?もちろんある程度の配慮はするよ?」
(戦うのは愚策だろうな、このまま押し通す!)
「しかし……助けて貰った恩がある……」
「うまい飯もあるぞ」
「ついて行こう」
そんなんでいいのか佐々木様と思いつつも佐々木改めてナウス・マクラーは未だに構えを解かない。
「だが……その前に手合わせ願おう。この世界に来ての久方ぶりの強敵、まだ敵であるうちに立会を願う。それからお互いに周りの者には絶対に手出し無用としてくれないか?それが終われば必ず付き従うと誓おう」
「まぁ、構わないけど」
(オーラムさん、こいつ欲しいから手出し無用で頼んます)
(リョーカイです!って言うかぶっちゃけその人たまたまか狙ってか分かりませんけどあなたと射線が被るように立ってるんで撃った瞬間エラさんごと殺っちゃいますね)
さっきのセリフから考えるに多分射線に関しては狙っての事だろう、正直くっそダルいが、この際相手をするのが得策かもしれない。既に周りには聖騎士と騎竜兵達がうじゃうじゃ居る。しかも援護はほとんど期待できないときた。
仮に真っ向勝負を挑むにしても少なくともタングステンとビスマスの援護が出来るまで耐えなくてはならないだろう。
しかも場所は屋根の上で完全に開け切っており、空からも狙い撃ちされる訳だから先程のヴァリアーズのように上手くいくとは思えない。
「だがしかしだ。仮に僕が君に勝った時はどうするんだよ?こいつら一斉に襲いかかってくるだろ?」
「それならば……大丈夫だろう。貴様は気がついてないのか?この気配に、私では勝てない。ここの兵士でも勝てない、はっきり言おう。飯はどうでもいいのだよ。死にたくない、思わず生存本能とヤラが働くほどだ。何度も言うが死にたくないと思うほどの敵だ。だからお互いに手出し無用だ」
そんな奴がここに居るのか?まさかと思い周囲を警戒するが何も起きない。1分、2分……何分経ったろうか、5分もすれば流石にゆうきも察したのか。
「……虚言も程々に」
「くるぞ!!」
その瞬間にナウスと聖騎士の間に大きな斬撃が走る。何人かは巻き込まれて身体がバラバラになっている。
屋根の上には斬撃のせいで1本の線が出来ており、その傍らには先程までいなかった多分女性がいる。多分というのは顔にモザイクが入っていてよく分からないからだ。多分仲間のシャドウだ。
(あれは誰だ?)
(団長です。女性ですよ)
オーラムから直ぐに返事がくる。あれが団長……そう思っていると彼女がこちらを向いて語りかけてくる。
ゆうきはその佇まいになんとも不気味な感情を覚えたのだった。
〜ナウス・マクラー視点〜
「その勝負見守らせてもらう」
こちらを見て突如降り注いだ、謎の人物がこちらを一瞥すると一言だけそう言うと、そのままくるっと振り向いて聖騎士たちに向き直ると、交渉?を持ちかける。
顔はモヤモヤしてよく見えなかったので多分シャドウなのだろう。
「私と勝負をしよう。この線よりこちら側、つまり2人の方に行けたらその人の勝ちだ。逆に殺されたり戦闘不能になったらその人の負け。私はそっちを全滅させたら勝ち。通り抜けられたら負けだ。どうかな?ん〜まぁ、無理かな?聖騎士ぐらいじゃあね」
その物言いに数人の聖騎士達は激昂したように(まさにしたのだが)叫ぶと彼女に突撃する。
しかしそれを意に介さず落ち着いて背中にしょった三八式歩兵銃を構えると最初に彼女の元にたどり着いた聖騎士の鎧の首の隙間に銃剣をねじ込み、そのまま首を跳ね上げる。残った身体を蹴り飛ばして後続の聖騎士達に当てて態勢を崩させると、先頭の数人が死体に押しつぶされる。
その脇を抜けてきた2人の聖騎士も1人は視界を確保する鎧の隙間に銃剣を突き刺されて呆気なく力尽き、もう1人は首に手を突っ込まれたかと思えば魔法で鎧の中を炎で満たされる。兵士は叫び声をあげるが容赦ない攻撃にいつしか声が途切れ、あとに残った鎧の隙間からもくもくと煙が上がり、辺りに焦げ臭い匂いが広がる。
2つの死体も相手側に蹴り飛ばすと、流石に聖騎士の動きも止まる。それと同時に跳ね上げた首が落ちてくると、キャッチして首に手を突っ込んで手人形のように遊び始める。
「やぁ!僕は聖騎士!シャドウに挑んだけど、負けちゃった!あらら〜シャドウに挑んだんだ〜それはしょうがないね〜。うん!でも僕は頑張ったからいいんでちゅ!」
死体の口をパクパクとさせながら1人で芝居を繰り広げるさまはその場にいた誰もが動けずに、ただじっと見ているしかなかった。
目の前にいるシャドウ、でさえそのむごたらしい戦い方に敵を前にして固まってしまった。
だが聖騎士も一応はエリートのプライドということか誰一人逃げることなく構えの姿勢になると隊長が指示を出す。
「落ち着いて戦え!やつは戦犯だ!絶対に勝負に“勝つな”!!」
だがそんな指令も虚しく興奮した敵は我先にと戦犯に突撃する。勝つな、という部分はこの際よく分からなかったが。
「おぉ、仲間をやられて怒ってるのか。仕方ない、返してあげよう、この頭」
そう言うと手にはめていた頭を相手方に投げ返した。その頭が相手のそばで突然爆発する。骨片が鎧を貫き鎧を穴だらけにする。
「あっははははははは!!!返してあげたよ!死体に死体をぶち込んだから、死体葬だ!死体葬!!いい名前だよね、それじゃあ。遊ぼうか!?」
そう言うと次々と迫り来る聖騎士たちをなぎ倒していく。その勢いは1人であるにも関わらず聖騎士が1人として一向に境界線を超えられるようには見えないほどだった。
そしてあえて言うならば聖騎士一人一人の殺し方が残虐で効率的であり、目の前のシャドウもこの惨劇に同情したのか。
「あ……1撃で終わらせない?」
「あ、あぁ……裏切るとはいえ元同僚だからな。早く美味い飯も食べたいし」
シャドウが右手にナイフを持ち左手に本を開いた状態で構え、自分も備前長船長光を構える。
「では、参ろうか……僕の珍しい全身全霊をかけた1撃を……“我が血肉を滾らせたまえ”“四肢を守れ風の渦よ”“その目を欺け、その目を違え”“我が目は真を捉えたり”“その手の先へ氷を纏え”“その身は颯となりたまう”“その身は剛となりたまう”“その身は悟りをひらきたまう”」
「同じく……“我が血肉を滾らせたまえ”“その手の先へ風を纏え”“その身は颯となりたまう”“その身は剛となりたまう”」
お互いに自分自身を強化していく度に周囲の魔力がごっそりと減っていく、あのシャドウが大気中の魔力を大量に消費しているからだろう。
しかもお互いに声に出して全てを詠唱している、ナウスは潔く全てを晒すつもりで言ったがゆうきは違った、相手を威圧するために、精神面での有利を得るための賭けだった。相手と自分の強化の量の差を明確にする事で相手にプレッシャーを与え、自信をの心に余裕を少しでも持たせるためだ。つまりゆうきに現時点で『怠惰』を使う予定はなかった。
ちなみにナウスは自分が詠唱を終わったにも関わらず、目の前の少女の詠唱が止まらない事に冷や汗を流したのでゆうきの作戦は効果的だったと言える。
(いくつの詠唱を使えるのだ……聖騎士であれ、強化魔法は2つのか3つ覚えていれば十分なところを……一体どれほどの修羅場を乗り越えどれほどの修練を積んだのだろうか……この出会い、感謝する!)
そんな事を考えているうちにシャドウの中に大量の魔力が蠢いているのが分かる、それだけではなくシャドウの周りがパキパキとこおり始めたではないか。
これは本当に一撃で決められてしまうな、そう思ったのとお互いが動いたのはほぼ同時だった。
「それじゃ、行くよ」「いざ参らん!」
そこから先はよく覚えていなかった。だがただ1つ、人生の最期に感じたあの感覚を思い出したような気がしていた。
そんなわけで投稿始めてから多分一年経ちました。この失踪が目立つ「なろう」では頑張ってるほうじゃないですかね?
そんなわけで辞めるまで辞めるつもりはありませんので、友達に「お前に喧嘩売るとしつこすぎるから敵にしたくない」って言われるぐらいにはしつこいのでそうそう辞めるつもりはありませんので、どうぞこれからもよろしくお願いします。




