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楽して勝って笑いましょう  作者: 未出舞
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清楚系ビ〇チ爆誕?

アリシアの闇が少しずつ見えてきます。

ロリコン歓喜の表現があるので読む際は気をつけて下さい。

 そんなこんなで目覚めた朝、暖かな空気と共に少しずつ意識がハッキリとしてくる、そこで違和感を覚える、ここは雪が積もるような環境では?そもそも半袖短パンだったような……。

 起き上がって周りを見ると自分の周りの雪が正方形に溶けていた。服も何故か着替えられていた、また地面には芝生があり身体は大して痛くはなかった。


「おはよう」


 不意に声を掛けられる、振り返るとアリシアが手にウサギもどきを持って木の影から出てきた。

 ふと身体からずり落ちた布切れを見てアリシアがかけてくれたのだと気付きとっさに挨拶とお礼、そして疑問の言葉を述べる。


「おはよう、布団かけてくれてたり、服もあのままじゃ風邪ひいてたかもしれないよ、ありがとうね、それより疑問なんだけどなんで雪が綺麗になくなってんの?もしかしてそれもアリシアが?」


「服、服そうね服も私がやったわ、あと整えたのは私だけどほとんど魔道具のお陰よ、そこの角を見てみれば分かるわ」


 言われて見ると大きな杭のようなものが打ち付けてあった、頭の部分は杭に見合った大きさの円筒のようなものがついていた。

 なんでも、この杭で囲まれた範囲内の温度を自由に調節出来るらしい。


「元の世界でこんなライトあったなぁ……ソーラーパネルの奴」


「そうなの?まぁ、元々ゲーギスがもたらした技術だからね、あなたの言うライトがデザインの元になってるかもね」


 ゆうきは久方ぶりに見た地球産の技術を見て興奮していた。

 そんなアホなことで心動かされていると、アリシアが、そういえば、という風に話を続ける。


「今日は近くの村に行くわよ、そこで装備や道具を揃えるわよ」


「そんな近くに村があるのか?」


「ええ、ダンジョンの近くにはほぼあると言っても過言ではないわ、なにせダンジョンに立ち寄る冒険者がお金と素材を多く持ち寄るからね、それが主な収入源の村は多いわよ」


 もちろん例外はあるらしく、危険地帯や魔物の住処が近くにあるなどの場合は、さすがに村も作れないらしい。


「それと、あなたについての用事もあるわ、ゲーギスを保護したら、ギルドに報告して、登録してもらう必要があるのよ。それに手の治療もしてもらいましょう」


(ん?ゲーギスとして登録するのか?怪しすぎるだろ)


「勿論、強制ではないけど、それでもメリットは多いわ」


 アリシア曰く、まず教育が受けられるらしい、年齢に見合った学校に通える、更にお金は必要ないという事だ、代わりに保護された国で一ヶ月から二年間の労働義務があり、労働期間はその国への貢献度によって変わるらしい。

 また、人によっては長期間の労働を望むものも少なくない、と言うのも期間中に掛かる生活費は国が補助してくれるらしい、更に、労働した際に稼いだお金の三割ほどが手元に残るそうだ、それどころかそれ以外で稼いだお金は税金を除いて、全て自分のモノになるらしい。

 ちなみに住民登録と言うのもあるそうで労働期間が終わった後に保護された国かゲーギスの国に登録できるそうだ。


(なるほど、それでもってその稼いだ金とやらを支度金にして、新しい技術や商売なんかの発展につなげるわけか、違和感なく技術と金を集める、なかなかやるな)


「こういう訳で登録するべきだと思うの、何も知らないあなたにとって、知識や経験が手に入るわ、それだけじゃなくきっといい仲間との出会いもあるはずよ」



 仲間との出会い、の部分で少し悲しそうな顔をしたアリシア、まだまだ心の傷は癒えないようだ。

 しかしこればかりはゆうきにもどうしようも出来なかった、時間が解決するのを祈る事しか……。

 それならばと、ゆうきはアリシアの気持ちを払拭する様に


「んじゃあ、早く移動しよう!村に行ってちゃっちゃと登録しちゃおう、もしかしてだけど、そこでスキルの確認とか出来ちゃったり?」


「ええ、よく分かったわね?」


「そりゃあもう、RPGのお約束でしょう!」


「ええと、そのあーるぴーじー、は多分そっちの世界の話よね?」


「ド〇クエがそうだよ、やった事ないけど」


「……あぁ、そう。早く支度しましょうか」


 無理やり話を変えてさっさと出発の準備を始めるアリシア、ゆうきも片手でもできる仕事を積極的に手伝っていった。

 そのお陰か10分程で準備は終わり、二人は移動を開始した。

 三十分程歩くと森を抜け、道に出ることができた、道と言っても舗装もされていなければ雪も雑草も生えている、ただ馬車のタイヤの跡が残っている、と言うだけの粗末なものだった。


(うへぇ、ダルそう、ただでさえ疲れてるのに靴だって借り物で少しサイズ合わないんだけどなぁ……)


「アリシア、ここから村までどれ位あるの?」


「大体歩いて3時間位ね」


「本当にすぐだね、足がもつか心配だったから助かったよ」

(3時間って事は大体15~18km位か、ゴールがわかるって素晴らしい)


 しかし、それは日本人の平均歩行速度で考えた場合であって、こちらの世界の人は普段から運動をしたり移動は歩きが基本なので、その知識はむしろ着いているはずなのに着かない、人間としてはかなり辛い状況を作り出してしまったことにゆうきは気が付かなかった。

 この日、ゆうきは知らぬが仏、ということわざの意味を深く噛み締めた。




「つ…着いた……」

(20~22kmは歩いた気がするぞ!アリシア、話が違うぞ)


 ドラマの小物役の様な事を心の中で叫んでいた。

 それもそのはず、約5時間に及ぶ道のりは日本人であるゆうきには辛く険しいものであった、途中で魔物に襲われることもあった、更に驚く事にスライムにも襲われた、更に更に驚く事にアリシアに倒してみては?と提案された。


「は?え?アリシアさん?!ダンジョン内ではあんなに怒ってたよね?!危ないだって……」


「確かに上からの奇襲は恐ろしいけど平地では殴り倒せるぐらいには弱いわよ」


「殴りは勘弁だよ」

(ドラ〇エって案外間違ってなかったのか)


「仕方ないわね、分かったわ」


 そう言ってバッグからいくつかの武器を取り出して、どれかを選んでくれと言われた、この状況で選ばせるのか、というツッコミを飲み込んで素早く、脇差のような武器を手に取る、それに意味はなく近くにあったからだ。


(あれー?異世界転生ものだと武器選びってもっとこう……イベント性のあるものじゃなかったかなー?)


 と思いつつ素早くスライムに切りかかる。

 アリシアがその順応性の高さと素早さに驚いた顔をして、ゆうきの戦いをみていた。




 そんなこんなで着いた街だったのだが、今は日は高く天頂付近に来ていた。

 ゆうきとアリシアは村の治療を終えて病院の入口で次にどうするかを話し合っていた。

 そんな折、アリシアが確かめる様に訪ねる。


「ええと…その、お疲れ様、ギルドに行く?食事にする?それとも宿?」


 新婚の奥様みたいな質問をする、多少言葉に詰まったのは、スライムと戦わせたのはやり過ぎだったかな?と思ったからだった。

 対するゆうきはと言うと。


「宿でお願いします……お風呂とか入りたいっす……」


 そうして、二人は宿へと向かうのであった。

 無事宿が取れるとゆうきは真っ先にシャワーを浴びた、正直いって風呂は期待していなかったが、まさかあるとは思わなかった、この世界でも普通に普及しているらしい。

 そしてそこで初めて自分の顔を見ることとなった、ショートの髪にまさに清楚と言った顔、しかしゆうき自身の雰囲気やその幼い顔のせいか、どこか活発そうにも見える。


「これは可愛いな、男の1人、2人(はべ)らせるのなんて余裕だな」


 元・男としてそんな感想を述べる。

 そうこうして着替えているうちに自然と下へと視線が下がる。


「ま、まぁ自分の身体だし、犯罪じゃないけど顔的に罪悪感が半端ない……」


 どう見ても12、3歳程度にしか見えなかった、以前年上の知り合いがある国では13歳からあんな事やこんな事が出来るとか聞いたが、行っても無駄足だったろうな、などと順応性が高いゆうきでさえ少女趣味は無い事を知るものは誰1人としていなかった。

 ついでに風呂から出て着物を漁ると、下着まで女物に変わっていた時はさすがのゆうきも泣き出しそうだったが、自身の小さな野望のため涙を飲んで耐えることを選んだのであった。




規制すればする程に反発するのが人間なので、あの文を載せるか載せないかで迷って載せることにしました、コメントやレビューで何か書かれた場合はその文を消そうと思います。

ただ、理解して欲しいのはそれも文化、という事です。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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