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楽して勝って笑いましょう  作者: 未出舞
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心慌意乱

心慌意乱(しんこういらん)

意:慌てていて何が何だかわからない、パニック

「はい、お疲れ様〜手足失ったのが2人で死んだやつは居ないのか、今年のは優秀だなぁ。ちなみに他のクラス合わせると34名逝っちゃったらしいからそれ考えれば分かるよな?」


 今はゆうき達は学校の教室でホームルームで先生の話を聞いていた。

 だが、はっきり言ってそれどころではない生徒が大半だった。流石に手足を失った奴らは病院へと搬送されたそうだが、それ以外の生徒は森から脱出すると、すぐに学校へと転送される魔法陣へ載せられて今に至る


「先生!あの!私も左腕を失っているので帰っても宜しいでしょうか!?」


「だめだ、エラトマ。貴様のは元々そうだろうが」


「うぅ〜……」

(もう、疲れた……風呂に入りたい……)




 そうしてホームルームが終わり、アレックス達と別れるとエラは疲れからかバイクとヘルメットを無意識のうちにポケットから出すとそれに跨る。

 流石に今日は商店街の連中を相手する気にはなれなかった。

 片手運転になってしまうがしょうがない、さっさと校門へ向けて大きな音をたてて走り去ってしまった。多くの貴族達がいる公衆の面前で。

 今は皆疲れているせいか誰も動かなかったが、この行為がゆうきの学校生活を大きく変えてしまった。




 後日ゆうきが学校へ新しい義手を堪能しながら歩いていくと何か異変を感じた、校門前に何人かの生徒が校舎に向かいもせずに立っている。

 何事かと思ってジロジロ見ていると、1人の生徒がこちらに気づき他の生徒もゾロゾロと近づいてくる。

 あの中には入試当日にゆうきを追っかけ回した奴らもいる。


「ちょっと宜しくて?あなたエラトマさんよね?私とお友達になってくれませんか?」


「へっ?えぇ、いや、別に構いませんがあなたは何故私の名前を?」


 すると別の生徒がその理由を説明し始める。


「それは勿論マヌス家の人を倒した上にオーガ15体の単独撃破、果ては見たことの無い魔法まで使うと有名ですから」


 すると最初に話しかけてきた入試当日にもいた、女の子が怒り始める。


「ちょっと!今エラトマさんは私と話をしてるんですの、邪魔しないでくださらない?」


 それを皮切りに言い争いが始まる。


「喋るぐらい構わんだろう!」「あら、喋っているあいだに割り込むのがあなたの家の教えなのかしら?」「ふざけんな、こっちは朝からずっと待ってたんだ」「お喋りするくらい自由にしてもいいじゃない!」「そうだそうだ!」


 ゆうきはどうしようかと思いふと後ろから視線を感じてそちらを見ると、ユリを除くアレックスとラインとルドルフがこちらを見てニヤニヤしていた。

 あいつら絶対に許さない、そう心に誓うと早速報復行動を起こす。


「あぁ、良かった。4人とも学校へ行きましょう」


 爽やかな笑顔でそう言って近づくと4人はげっ!という顔をする。

 なぜなら今の会話で4人はゆうきの関係者ということがバレたので間違いなく貴族連中に付きまとわれるだろう。ははっ!ざまぁ!

 ゆうきは『魔王』の名前に恥じない笑顔をしていたがそれに気づいたのは4人だけだった。


「では、私は友人と向かいますのでまたいつか」


 こうして4人の尊い犠牲の元無事に窮地を抜け出す事に成功したゆうきだった。




 しかし二度あることは三度ある、とはよく言ったものでまさか入試から今日の朝の騒動、そして3度目の今までの間が短すぎやしないだろうか?

 ゆうきの目の前にはリグル=マヌスがいた。


「エラトマ、今度君の親御さんと家の者が話をしたいと言っている。ぜひ予定を聞いてくれ。それから先日聞いたがオーガ15体の単独撃破したと聞いた、たとえどんな手を使ったとしても賞賛に値する。見事だ」


「……えぇ、どうもありがとう。マヌス家の人間に賞賛されるとは(ほま)れ高い事この上ありません。では」

(行くのは絶対なのかどうやらこいつの頭には断られるイメージがないみたいだ)



 とまぁ、頭の中では大批判の嵐になっていたがそれは誰も知らないことなので問題ない。知らぬが仏ってね。

 そうして(しろ)に帰ると夕飯時にその話をする。今日は羽塚も一緒だ。


「……って訳でマヌス家の人間に目を付けられちゃってどうしたらいいかと思ってて……多分あいつ(リグル)倒しちゃったやつで何か言われんじゃないかと思ってね」


 するとレベッカが意外な提案をする。


「いいじゃない、行っちゃいなさいよ。羽塚!付いていってあげなさい、当日の仕事は私がやっとくから、お母さん役でアリシアもついて行ったらいいじゃない?知力の羽塚、武力のアリシアってね」


 なぜこんな提案をするのだろうか?ゆうきは不思議に思ったがレベッカがこちらを見てウィンクする。

 すると2人の返事で全てを理解した。


「は、羽塚さんとですか?わ、私は構いません……いえ!喜んで」


「えぇ、僕もアリシアさんとだったら……嬉しいです」


 ぺぇっ!おっとイケナイイケナイ、甘すぎて思わず唾を吐いてしまうところだった。心の中で留めることに成功だね。

 何はともあれ気付かぬうちにアリシアが女の子していた。

 最近妙に機嫌が良かったりメイドさん達にメイクの仕方を教わっていた理由が良くわかった。

 そして、今回はきっと羽塚さんがいい所を見せる出番と言う訳だ。

 普段、国を掛けた話し合いをする羽塚にとって親同士の話し合いなど戯れにもならないだろう。ゆうきとしても心強いので、当然返事は。


「ありがとう2人共、今度の日取りを聞いておくからちょっと待っててね!」

(羽塚さん!頑張れよ!)




 こうして1週間後、マヌス家の巨大な家の扉を叩く事となった。

 ゆうきは少し緊張していたが2人は全く緊張していないようにしていて、それどころか堂々としていてかっこよかった。

 それにしても皆普段と変わらない服装だが良いのだろうか?ゆうきは制服にコート、アリシアは髪を下ろしてはいるが鎧と剣はいつもの物だ、羽塚は相変わらずスーツ姿でいる。


「2人共緊張しないの?」

(微塵も感じない、やはりこの二人には敵わないな)


「ただ親同士で話すだけよ。緊張する必要は無いわ」

(あぁぁあ!今日も羽塚さんカッコイイィィィイ)


「あぁ、友達の家に遊びに来るくらいの気持ちで大丈夫ですよ」

(あぁぁあ!アリシアさん髪をおろしてるぅぅぅう!天使か!?天使なのか!?)


 ゆうきの評価とは裏腹に2人は心の中で盛大なキャラ崩壊を起こしていた、そして緊張の極地にあったのだが誰もその素振りに気付くことは無いまま、屋敷の中へ案内されると来賓用の部屋へ案内され、そこのソファへ腰掛ける。

 既にソファの前にはテーブルを挟んでリグルとその父親らしき人がいる。


「ようこそ、よくおいでくださった。では早速話を始めたいと思う。よろしく頼むぞ」


 その声を皮切りに、まだ先見えぬ話し合いが始まった。

毎回後書きに書こうと思った内容を忘れてしまうのですが、メモする程でも頑張って思い出す程でも無い内容なんですよねぇ。


では、最後までお読みいただきありがとうございます。


あっ!活動報告あげたいと思ってます。

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[良い点] アリシア完全に百合に目覚めたもんだと思ってたらそうですか…
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