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楽して勝って笑いましょう  作者: 未出舞
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閑話休題2

『野犬』ことアイファルドがどうなったかの話です。ちょっとした小話です。

時間軸的に主人公達が街を出たあとの話です。

 ━━━関所地下牢にて

 薄暗い闇の中うっすらとロウソクに照らされた牢屋の中で『野犬』はイライラしていた、というのもたった2人の為に仲間は全滅どころかあの片手の少女はゲーギスだった事が分かった。

 ゲーギスを襲ったとあれば奴隷人生は間違いないだろう、最悪死刑だった。いや、この場合死刑の方が軽いのかもしれない。

 労働奴隷ならまだ分かるが、そんな甘い罪では済まないのは確定だ。性奴隷も顔的にありえない。

 となると鉱山奴隷がいい所だろう。

 鉱山奴隷は落盤や崩落の恐れがある鉱山での発掘作業である。陽の光を浴びぬまま死を待つのみの人生だ、もはや天才博打師の様になる他ない。

 天才博打師ってなんだろう?と思いながら今後を考えると気が重かった。

 そうしてその時は突然やってきた。


「おい、出ろ」


「ははっ……とうとうかよ。死刑か?奴隷か?どっちだ」


「俺からはなんとも言えん。取り敢えずハリスさんが呼んでる、いいから来い」


 せめて最期の時を延ばそうとゆっくりのっそりと起き上がり、のろのろと歩く。

 今年で30になるが妻も子供も出来なかった、限りなく黒に近いグレーなハンターだったし、いなくてもいいとは思っていたが最期になると思うと少し寂しい気もした。

 そんな事を考えながら遂に関所の警備主任室の前に来る。

 見張りがノックをする。


「入れ」


「失礼します、『野犬』ことアイファルドをお連れしました」


「ご苦労、すまないが少し出ていてくれ」


「了解しました」


 そう言うと部屋にハリスとアイファルドだけになる。


「さて、お察しの通り君の処遇についてだが……」


「はっ!どうせ死刑か奴隷だろ?ためらう必要もねぇ、覚悟はできてるさ」


「う〜んだよね、でも君を連れてきた彼女達さ、どうするか決める前に街を出てっちゃったんだよね。なんか『勇者』を殴り飛ばしたらしいよ?笑っちゃったよ」


「ははは!そりゃあ、笑えるな。最期におもしれぇもん聞いたな、そんなヤツらにやられたってあるならまぁ、悪かぁねぇな」


「という訳でさ、連絡取れるまで君ここで働かない?」


「……は?いやいやいや、俺が言うのもあれだけど信用がねぇだろうが?馬鹿かお前は?」


「そりゃあ当然奴隷印は付けさせてもらうよ、それにここでの奉仕活動が認められれば少しは情状酌量の余地ができるかもよ?君にとって悪い話じゃないはずだ」


 確かにそうだった、本当に運が良ければの話だがもしかしたら鉱山奴隷くらいは避けられるかもしれない。

 要は賭けではあるがあいつらの連絡が遅ければ遅いほど、可能性が出てくる。何もしないよりはマシ、そう考えれば当然の結果が出た。


「分かった、やってやるぜ!ここの門を守るのなんざ余裕だぜ。俺がなぜ『野犬』と呼ばれるか、見せてやるぜ」


「素晴らしい答えだ、これからいつまでかは分からんが宜しく」


「縁起でもねぇな」


 そして、奴隷印を付け終わったアイファルドに制服が支給される。


「ほうほう、なかなか似合ってるじゃないか?『野犬』よ」


「ちっ……うるせぇよ、なんだよこの制服はよ。公務員みてぇな格好させやがって」


「君は奴隷なんだから黙ってろ、あと一応言っとくけど公務員みたいじゃなくて公務員だからね。さあ、わんちゃんお仕事の内容を教えてあげよう。とにかく伏せからお手まで出来るようにしないとな」


「おめぇ!絶対に殺す!」


 こうして数年後スィノロを大厄災から守った守護者、スィノロの『番犬』として名を馳せることになるのだが、それはまた別の機会に。

13話のあとの話です、本当は14話のあとに投稿するつもりでしたが、敢えてこちらを先に投稿させていただきました。

まぁ、嘘ですけど。普通に間違えました。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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