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淀みなき水面の冷たさ⑥「そう。君の認識はともかくとして、僕が悪だ。君は僕を倒す存在なんだよ」

 六月も終わりに近づき、気温が急上昇する。周囲はまだまだ居座り続ける梅雨の湿気が充満し、蒸し暑さだけが増していた。不快感に誰もがあえぐ季節の到来だった。

 そうして道行く者達が、晴れるか雨になるかはっきりしろ、とぼやいている隙に、人類を滅ぼす猛毒の一滴は、梅雨の終息にまぎれるようにして滴り落ちた。

「待ちなさい」

 声にはどこか、苦笑の色があった。

 鷹ノ巣山駐屯地の正面入り口では、ちょっとした事件が起こっていた。

 五歳くらいの少女が、門扉の隙間をくぐり抜けて敷地内へ侵入したのだ。警備に立っていた自衛隊員二名が即座に走り、少女は十歩も歩かないうちに捕まってしまう。

「こらこら、入ったら駄目だぞ」

「迷子か? 親はどこだよ」

 まるでぬいぐるみのように小さな少女は、急に大人に抱え上げられてもおびえた様子も見せず、澄んだ瞳で見つめてくる。

 きらきらとした目に、隊員達も本来ならしかるべき処置を取らなければならない立場だというのに、漏れる笑みを隠せない。

「……ん、この子……額に何を付けてるんだ?」

 少女を抱えていた隊員が、彼女の前髪をかき上げる。

 小さな額には、金属の眼があった。

 少女は隊員達の間に広がった不安と疑念をかき消すように大きく伸びをする。そうして、空に向かって声を発した。

「あー……」

 それで、終いだった。



 窓外を走り抜けた閃光。それを追って久檀が顔を上げた瞬間、耳を弄する爆音と共に天井が崩落した。

 倉庫の天井がばらばらに引き裂かれる。うがたれた穴からのぞいたのは、一体の巨人。鋼鉄で組み上げられた、ひとつ目の巨人が合計三体。鷹ノ巣山駐屯地内の演習場に、突如として姿を現したのだ。

 着地の激しい轟音に地が震える。倉庫は攻撃を受けたわけではなく、たまたま着地地点を誤った一体の腕が屋根を突き破っただけ。しかし破壊は本物だった。たちまち広がる黒い煙。埃が渦を巻き、建材があたり一帯に撒き散らされる。

 鉄骨が歪み、砕けたコンクリート塊が散る。粉々になったガラスが演習場にばらまかれた。

「…………ってぇ……」

 パラパラと砂が降って来る。顔を上げた久檀は、建造物の間に挟まれていると気づく。しかし動けるだけの隙間はあるし、上からの光も入って来る。

 顔を動かすと、腕が目に入った。巨大な腕だ。意識が寸断される直前に見えたひとつ目の巨人の姿がよみがえり、鼓動が跳ねる。

「大丈夫?」

 腕の先にあったのは、鮮やかな黄色の身体と新緑色の目のロボットだ。久檀は自分の頭上にあるコンクリート塊を支えているのが、最近なじみになった機械知性体の腕だと気がつき、たまらず口元を押さえた。

「……おい、何が起こったんだ」

「襲われたみたい。外に、ゴーストが……三体」

 ゴースト、意味もわからないまま久檀は繰り返す。と、そこで我に返った。

 倉庫内にいたのは、久檀だけではない。

「紅藤、空木、返事しろっ!」

 部下も数日でこの不可思議な来訪者達に慣れ、自分達から話しかけるようになっていた。この演習場は現在、久檀以外の立ち入りは禁止されていたが、久檀とその部下には関係なかったのだ。

「雨彦っ、とにかく誰でもいいから応えろっ!」

 埃を吸って咳きこんだが、かまわず声を上げ続ける。

「あっ、動かないでよ! 崩れたのは天井の一部だけだから。って、ちょっと待ってって!」

 制止の声を振り切り、久檀はつぶれたスチールデスクを乗り越える。

「…………」

 それはかすかな、声と呼ぶには弱々しい響きだった。

 久檀から少し離れたコンクリート塊から、いや、その下から声が聞こえる。

 はいつくばって中に向かって叫ぶと、闇の中で動く気配がある。久檀の声に、空木です、と返事があった。

「息はできるか? それと、どこか……」

 痛むところは、と尋ねそうになって言葉を飲みこむ。

 千切れた腕が、視界の端にあった。

 恐らく、声が出せるということは、まだ自身の身体に起きた事態が理解できていないのだろう。でなければ、叫んで暴れ回るはずだ。

「……すぐに、助けてやる」それしか言えなかった。

「そこの人間、動くなよ」

 伸びて来た金属の指につかみ上げられ、久檀は驚く間もなく巨大な顔と目が合う。

「大きな怪我はなさそうだな」

「あんたか……」

 白い巨体、トレトマンが久檀の身体を一通り眺めてから脇に下ろす。

「ちょっとどいてろ」

 言って、トレトマンはコンクリート塊に手をかける。久檀はその様に背を向け、元いたスチールデスクまで駆け戻る。歪んだ引き出しの中から、ありったけの救急キットを抱えて戻ってくると、コンクリートの下から救助された部下が倒れ伏していた。

「……何なんだ……」

 そうとしか、言えなかった。手早く応急処置を行いながら、久檀は周囲の状況を確認する。

 見上げれば、演習場には灰色の巨人が三体ひざまずいていた。

 屋根をぶち破り、倉庫の天井を砕き散らした存在は、演習場の中央に立つ者に向かって頭を垂れている。

 砂埃の舞う演習場に現れたのは、周囲の崩壊した様子とは間逆の男だった。

 貴公子然とした風貌の彼は、とらえどころのない柔和な笑みを浮かべ、トレトマンとレックスが瓦礫を掘り返す様を、何をするでもなくじっと見つめていた。

 敵なのか味方なのか、危険なのかそうでないのか、まったく想像のできない雰囲気の持ち主だった。

 腕を失った隊員が、弱々しい声を上げる。

「久檀、隊長……自分は……」

 虚ろな眼差しをしている隊員の頬を、久檀は容赦なく叩いて目を開けさせる。顔をのぞきこみ、間近で叫んだ。

「大丈夫だ。むしろ、これは好機だ。俺は、特撮やアニメが嫌いなんだよ。あん中には、人の死がねえからな。視聴者はあの瓦礫や炎の中で、どれだけの人命が失われていってんのか想像できねぇんだよ。現実には、奇跡なんてめったに起こんねえから奇跡なんだ。そうそう上手くいかねえんだ。人命は尊いなんて言っても、簡単に消えちまうんだ。けどよ、事件が起こるのはたいてい、街中だ」

 きつく傷口を縛り上げ、久檀は凶暴な笑みを浮かべる。

 肩口に振り返る先にいるのは、泰然とした様子を崩さない青年。

「悪のボスだか幹部だか知らねえけどよ、こんな山奥まで来てくれてありがとよ。ここにいる奴らは、基本的に国と国民の為に働く奴らばかりだ。一般人もいない。やりたい放題に暴れられるぜ!」

 久檀は豪胆な笑みを浮かべる。それに呼応するように、彼の部下がそれぞれの武器を持って立ち上がった。



 救助活動が一段落するまで、襲撃者は動かなかった。

 生者と負傷者と、そして死者がわけられる光景を傍観者の態で眺めているだけ。向けられる憎悪すら、そよ風のように受け流していた。

「……何者か、問うて応えてくれるのかな?」

 トレトマンが相対する。両側にはそれぞれ、レックスとシリウスも並ぶ。

 巨大な存在に囲まれても、青年はむしろうれしそうな顔をする。

「僕は、イノベントに属している機械知性体だ。個体名称は、ハルだよ」

 そうか、とトレトマンは鷹揚にうなずく。

「イノベントは、人間形態が好みなようだ」

「まー、この人間社会で動き回るには、この大きさが都合いいからね」

 身いっぱいに警戒してこちらをにらみつけている隊員達など視界に入らないとばかりに、ハルは柔らかい微笑を絶やさない。

「では、ハル。君はここに何をしに来たのかね」

「えーっと、しいて言えば、僕なりに平和な世界を作りますっていう宣言かな。あと、そこの同じ人間形態の彼に挨拶に来たんだ」

 海里は倉庫の外にいて崩壊に巻きこまれる難は逃れたが、動けないことには変わりない。壁に手をついて、ようやく立ち上がったところだった。

「何だ、まだ治ってないのか」

 気軽な仕草でハルは歩き出す。トレトマン達を無視して通り過ぎようとしたが、いきりたったシリウスが立ちはだかる。

「通してよ」

 断る、とシリウスはライフルを向ける。巨大な銃口を向けられても、ハルはかすかに瞳を細めただけ。

「そんな小さな身体で我々に挑むなど無謀すぎるぞっ!」

「要は、使い方だって」

 言って、ほがらかに笑う。ハルはかぶりを振り、その軌跡を追って金属めいた光沢の髪が広がって色彩が変わる。

 上げた瞳も、曇天の中で複雑に揺らめいた。

「小さいなりの戦い方もあるんだよ」

 ハルの影が変形し、不可視の、しかし膨大な空間湾曲が発生する。下から風を受けたように彼の髪が舞い上がった。

 演習場に風が渦を巻き、砂埃が舞い上がる。大量の羽虫が飛ぶような音も混じり、機械知性体と人間双方、状況がわからず硬直する。

「……これは、っ、来るぞ!」

 トレトマンの各種探知能力が悲鳴を上げるが、叫んだ当人でさえ、何が来るのかはっきりとしたものは見えない。

 しかし、恐るべき敵の襲来は現実だった。

 一瞬、砂埃をスクリーンにして、光の中に巨大な影が浮かび上がった。

 まるでハル自身のように、彼とまったく同じ姿勢を取り、しかし彼よりもはるかに大きく、力強い輪郭を備えた何かの影を、場にいた者は確かに見たように思った。

 人とも獣ともつかない影が、動いた。

 シリウスとハル。互いの距離はかなりあったが、斬撃はそのまま白光となって飛び、彼を直撃した。

 かすめ過ぎる閃光。烈風の音と衝撃が演習場に炸裂し、爆風に軽い人間は吹っ飛んでしまう。

 飛んだのは、人間だけではなかった。シリウスは右半身を大きくえぐられた状態で吹っ飛び、海里の頭上を飛び越え背後の倉庫に突っこんでしまう。

 巨体の衝突に腹の底から響くような振動が轟き、最初の崩落からどうにか残った壁面も崩れて行く。

「っ、シリウス?」

 無様に足を突き出した格好で建材に埋もれるシリウス。海里はコンクリート片を受けながらも仰ぎ見て叫ぶ。

 かまうな、そう声は届くが、起き上がる気配はない。

 焦燥感に気圧されるようにして海里は立ち上がった。

「遅いって」

 腰のあたりを背後から強打され、海里は粉砕した建材の山に倒れこむ。

 動く方の右腕で起き上がろうとすると、今度は左側から衝撃が襲った。彼は無抵抗に転がって、そこでようやく近づいてくるハルを視界に入れた。

 ハルは伏したまま起き上がれない海里の前に立つ。

「仲間を心配してる場合じゃあないよ」

 言って、笑った。

 トレトマンがライフルを構え、レックスが走ってくる。

 しかし、彼らの手は届かない。

 光条が駆け抜ける。幾筋も走った閃光。遅れて衝撃が届き、次いで海里の身体が破砕された。

 わずかに残っていた人工皮膚が裂け、骨格が砕かれ、かろうじて繋がっていた手足があらぬ方向に歪み、一部が千切れ飛ぶ。

「トラストっ!」

 レックスが悲鳴を上げて手を伸ばすが、海里の身体は虚空に赤い尾を引きながら吹っ飛び、倉庫の外壁に叩きつけられて地面に落下した。人形のように力なく身を横たわる身体は、頭部と胴体は繋がっていたが、肩口を向こう側が見えるほど裂けている状態では、もういつどこが脱落してもおかしくはなかった。

 身体の過剰な破壊に痛覚回路が怒涛のように損傷情報を送って来るが、海里の処理能力が追いつかず、意識が焼け切れそうになって苦鳴を上げる。

 痛覚の信号切断、意識を取り戻し、状況認識ができるまでに数秒かかった。

 どうにか海里はまだ、生きていた。だがもう、起き上がることすらできない。彼は今度こそ、本当に動けなくなる。

 ハルは無様に転がったままの海里を、心底楽しそうに見下ろしてくる。

「ほら、今の君じゃあ、こんな簡単にぼろ屑になる」

 痛覚を切ることはできたが、すべての神経接続が連動している為に指先ひとつ動かせなくなる。とはいえ、もう無事な部位などひとつもなかったが。

 もうろうとしながら、海里は目だけを上げる。

 ハルが優雅な足取りで近づくのを、ただ見ているだけしかできない。

「もっとがんばりなよ、正義の味方さん」

「───俺は、正義の味方じゃない」

 反射的に、海里はそう答えていた。

 以前にもマイキに問いかけられ、同じ答えを返している。

 そう、自分は正義の味方なんて立派な存在ではないのだ。力もなく、思慮深くもない。こうして何の抵抗もできずに倒れているだけの役立たずだ。

 彼の答えに、へぇ、とハルは面白そうに笑う。

「みんなの為にとか、そんな暑苦しいきれいごと掲げるのは正義の味方くらいだって思ってたけどね。じゃあ、君は何なんだい」

「……知らない」

 憮然としながら返事をする海里に、ハルは猫のように眼を細める。

「そう。君の認識はともかくとして、僕が悪だ。君は僕を倒す存在なんだよ」

 なにが言いたい。なぜそんなことを言う。もう一度、あの不可視の刃を振り下ろされたら。彼の意識をかろうじて繋げている胸部のアニマを砕かれてしまえばすべてが終わるというのに。

 ふと、そこで気がつく。

 ハルは海里の身体を使い物にならないほど損傷を与えたが、重要な機関だけは器用に外されていた。

「君はその力で、僕をばらばらに砕けばいい。そうしなければ、僕は君達の世界をもらうよ」

 ひどい疲れを感じていた。もうハルの言葉を聞くことも億劫だった。

「うるさい……」

 途切れそうになる意識。それを押しとどめているのは、先ほどからふつふつと煮えたつ感情だった。

 海里は内に沸く感情に押されるように、もう一度、神経接続を行う。動かなければ、立ち上がらなければならない、なぜか強くそう思った。

 途端、逃げ場所のない、耐えるすべのない苦痛が襲いかかった。痛みだけが認識のすべてになる。

 絶え間ない苦痛の渦に飲みこまれながらも、彼はもう一度立ち上がった。

 折れ、砕け、穴が空いている身体。露出した内部から、冷却液がぼたぼたとこぼれる。耳障りな音を立てる関節を無視し、海里は重たげにかぶりを振った。

 持て余す苛立ちを、苦痛の波を砕くようにして叩きつける。

「……俺も、おまえも……正義とか、悪なんて関係ない。自分が正しいと思ってることを勝手にやってるだけだろうがっ!」

 海里は崩れかけた身体を意地だけで支えながら、声の限りに叫んだ。

 一瞬、ハルの顔から余裕のある表情が消える。

 ハルはしばし無言で海里を見つめた後、小さく一度だけうなずいた。

「……うん、そうだね。確かに、勝手にやってるだけだ」

 言って、ふわりと踵を返した。

 落ち着き払った歩みで未だに砂埃の舞う演習場を横断する。

 と、思い出したように肩越しに振り返った。

「僕はこれから、人間を変えて行く。その途中経過は残して行くから、まぁ、好きに分析するなりして反抗の手段を探ってよ」

「ほう、とんでもない宣戦布告だな」

 ライフルを構えたまま、トレトマンが応じる。

「一人二人殺したって、それはただの殺人だ。僕は僕のやりたいことの為に、億の人間を殺すよ。もちろん、他者の命を奪うんだ、殺される覚悟もある」

 ハルは皮肉めかした笑いに口元を歪めて、続ける。

「ま、僕の目標が相当程度、独善的な世界平和だってことは保障するよ」

 手を振り、悠然と歩み去って行くハル。

 身動きひとつ取れず、言葉もなく見送るしかできない者達の間に、一発の銃声が響いた。

 ハルの身体が、大きくかしいだ。

 だが、倒れることはなかった。彼は態勢を直す間もなく、そのまま大きく腕を振るう。

 鋭い風切り音が鳴り、演習場の周囲を囲う木々が切り裂かれる。激しい伐採の勢いに山も振動した。

 真っ二つになったのは、木だけではなかった。すっぱりと切り裂かれ、視界の開けた林に潜んでいたのは、マーガレット・レヴィだった。

 彼女は、自身の隣で銃を持った格好のまま両断された男の返り血で真っ赤に染まっている。

 目を見開き、わななきながらも言った。

「……バケモノ」

 滴るほどべっとりと赤に染まったレヴィは、小刻みに震えながらもそれだけを口にする。

 その単語が最上級の讃辞だとばかりに、ハルは笑った。



 鷹ノ巣山駐屯地の被害は、演習場倉庫が全壊。

 久檀が抱える隊員一名が死亡。

 他にも、駐屯地内の隊員が多数死亡しているのが確認されたが、現場の不可思議さと人員の不足から、調査が追いつかない状況になっていた。

 ユニオン側は、シリウスが身体の半分を失ったが、自己意識ははっきりしているので損傷部位の再構築だけで済みそうだった。

 しかし、度重なる破壊にさらされた海里の精神は、耐えきれずに深い眠りへと落ちてしまう。

 慌てふためくレックスを蹴り出し、トレトマンは救急車形態になって海里を内部に収める。

 台上に横たわり、もう無事な部位がほとんどなくなってしまった彼を見下ろす。

 身体中に繋がれたケーブル。モニタに映し出される波状が、彼がまだ生きていることを明確に示していた。

 かすかな電子音だけが響く車両内で、トレトマンはつぶやきを漏らす。

「トラスト……おまえさんは、生まれてから今日まで、様々なものを得て来た。大事なことや、くだらないもの。それらが、今のおまえさんを形作っている」

 反応はない。むしろ聞かせるつもりは毛頭なかった。

 独白は続く。

「そろそろ、おまえさんも託される側から、託す側へ回る頃だろう。いつまでも与えられ、守られるだけの子供ではいられないのだ。おまえさんは次代へ、いや、オリジネイターだけではない、すべての存在に託すのだ」

 その為に、とトレトマンは保管しておいたサンプルに視線を走らせてから、海里に向き直る。

「もう一度、生きるんだ」




【淀みなき水面の冷たさ 終】


冊子版はピクシブのBOOTHで頒布しております。

こちらは5巻収録分です。

https://mutsugami123zero.booth.pm/

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