最後の夏の日に忘れたくない思い出 3話
とりあえず自分が昨日の夜から着ているtシャツを着させてみた。目を反らしてだ。
「だから、その2つ穴が空いてるからそこに両手を突っ込むの!」
「否。穴は3つだ。」
「いや、頭のやつはもうかぶっちゃってるし、数えなくてもいいの!!」
「否。それくらいわかっている。私が言っているのはそのしたの大きい穴だ。」
「·······それ着るときに一番最初に入れた穴を言ってるの?」
「うん。」
「だからもう通した穴は数えなくていいの!!!」
「いやん、こっち見ないでって顔を赤くしながら言ってみる。」
「ってうわぁ!?すまん!!·····って、さっきまで全裸だったくせに何をいってんだ!?」
「まぁそんな過去の話をしてもしょうがない。」
「いいから早く腕を通して!!!!」
「否。もう通した。」
あ、本当だ。
そのまま時間が流れる。女の子は背丈が140いかないくらいでtシャツ一枚で十分上も下も隠せる。のだが
「ちょっと待ってて」
「了解。」
「これを履いて」
そういって自分のズボンを一着貸す。
「かなじけないな。」
「さっきから思ってたんだが、その昔風なのか今風なのかどっちなんだ」
「何がじゃ。」
「いや、だからそのしゃべり方だよ!!」
「さっきからうるさいな。通じているんだからどっちでもいいじゃろ。」
「そ、そうだけど」
またしても無言の時間。
言いたいこと聞きたいことが有りすぎて、何もかもありすぎて訳がわからない。整理が追い付かない。
「それはそうとあなたの名前は?」
「え、え?、、佐藤、遥だけど」
生まれてきて一番の変な顔をしながら答えた少年、佐藤遥
「そうか。わかった。わたしの名前は
だ。」
「ふぇ?」
三回目の沈黙タイム。
「今なんて?」
「·······聞き取れない、、のか。そうか。」
「え?どゆこと?ふぇ?」
「いや、いい。」
頭の上には?マークの安売り大バーゲン中だな。何いってんだろ。訳がわからない。何が起こっているのか。
一旦落ち着かなきゃ死ぬ気がする。うん。
「お前は何者だ?」
「答えに困る質問だが、あなたが一番知りたいであろう情報を端的に言うと」
そういって、黒髪美少女は少しの間を置いてこう言った。
「宇宙人だ。」