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君の街まで  作者: 神無月
1/3

最後の夏の日に忘れたくない思い出

走る。走る。

ついさっきまでの感情を追い越して。

旋律を覚えたのか忘れたの蝉達の声援を抱きながらどこまでも、いや、


君の街まで





今日は暑い。いや、昨日からかな。

どうでもいいや。今は目の前の宿題に集中しよう。


8月31日 午前9時20分 タイムリミットまで.....23時10分.....


「いや、お終んねぇって......クソッ」

こんな蒸し暑い中、さらにその温度を3度上げてしまいそうなモッサモサの髪をかきむしりながらシャーペンを机の端まで投げ飛ばす。

わかってる。何もやってこなかったからこんなことになってるんだ。

「ああぁ~、初日に戻りてぇ~」


いや、集中しよう。集中だ集中。

大学行くんだろ。二学期が始まったら整理考査もあるんだ。

「じゃなんでやってねぇんだよぉ、くそ!!」

嫌になる。嫌になる。もう嫌になる。側頭部が痛くなってくる。

「········はぁ、」

一旦中断してお茶を飲みに行く、人生最大の宿題を置いて。


「·····ップハァ」

冷蔵庫の麦茶を飲んでみた。

「はぁ、」

本日何回目かのため息をつく。

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