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僕を変えてくれた君  作者: 星乃沙羅
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~僕の過去2~

僕は中1になった。僕の通う中学校はクラス数が多く、桜とは別のクラスになったんだと思っていた。だが、彼女に電話をしてみたが電話を出てくれることはなかった。僕は学年主任の先生に聞いた。

「桜、高梨桜さんって何組ですか?」

それを聞いて先生は

「桜?そんな生徒はうちの学年にいないぞ?」

と言った。僕は怖かった。つい、この前まで一緒にいた彼女は一体どこにいってしまったのだろうか。別の学校に行ったとしてもおかしくはないが、卒業式の日、桜には

「中学校生活楽しみだね!一緒に青春しよ!」

と言われていたのでそれは考えがたい。僕は最初、桜に苛立った。「ずっと一緒」と言ったくせになんなんだ、とばかり思っていた。

僕はそれからクラスに違和感を覚えるようになった。教室にいる誰にも話しかけてくることがなくなった。僕は話しかけられたら話せばいい、とばかり思っていたので全然よかった。だが、急にそうなったのはなぜなのか。それだけが分からなかった。

ある日、僕はクラスメイトの会話を聞いていた。するとクラスの女子が「悠人君って両親と妹さんが事故に遭って亡くなってしまったのに泣きもしなかったらしいよ?」と言っていたのだ。

それを聞いた男子が

「うわ怖。ホントにあいつ人間か?」

と。僕は家族が死んだのに泣きもしなかったやばいやつ、というレッテルを張られてしまったようだった。実際はそうなのだが、あの時の僕は泣きたくても泣けなかったのだ。僕はそれからクラスで孤立するようになった。

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