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僕を変えてくれた君  作者: 星乃沙羅
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~僕の過去~

もう、いやだ。これまで何度も何度も思ってきたことだ。僕には「居場所」とはっきりいえるものがない。僕、中条悠人は学校にいけば友達もいない、そして家には「おかえり」と言ってくれる家族もいない。僕の家族は妹1人と僕、そして両親だった。両親と妹の利奈は僕が小6の頃に死んでしまった。

僕が小6の頃、あの頃はまだ仲が良いという友達は少なかったけれど、話くらいする友達は人並みにいた。特に幼馴染み(腐れ縁)の桜は僕によく話しかけてきた。家にも遊びに来た。

ある日の4時間目の途中、僕は先生に呼ばれた。いやな予感がした。先生の話によると、僕の両親と妹は事故に巻き込まれたようだった。病院に行くと、顔に白い布をかけた家族がいた。僕の家族は飲酒運転をしていた車に巻き込まれたようだった。僕は驚きのあまり、泣くことすらできなかった。昼休み、話を聞いた桜は学校から抜け出してきたのか病院にやってきた。桜は僕の両親と妹の顔を見て泣いた。「おばさん、私がよく急に家に行っても暖かく迎えてくれて……。利奈ちゃんは優しくってっ……。」桜は僕よりも僕の家族の死を悲しんだ。お葬式の日、僕はそこでも泣くことはできなかった。僕は、「泣いている暇なんてない。しっかりしなくちゃ」と思っていたから。でも、そんな僕を見た親戚からは「家族が死んだのに泣きもしないなんて不気味。」とか「なんで利奈ちゃんじゃなくて、こいつが助かってんの。」と非難する声ばかりが聞こえてきた。結局僕を引き取りたい、なんて人は1人も現れなかった。僕の祖父母は母の方はどちらも既に他界していて、父の方は海外にいたため、海外にいくのも気が進まなかったし一人暮らしをすることにした。桜は、「家に来ない?」と言ってくれたけど幼馴染みというだけで頼るのは申し訳なかったので断った。だが、桜には「その代わり、絶対に困ったりしたら頼ってね?悠人はすぐに1人でなんでもしちゃう悪い癖があるから。何があってもずっと一緒だよ?」と言われた。
















だが桜は、僕が中1になってから姿を消した。

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