4話~5月~
拙い文章ですが、広い心で楽しんでいただけると嬉しいです。
ー5月ー
今年のGWは5連休。
飲食店にとっては喜ばしいことだろう。
年中無休のこの店で働くバイトからすると迷惑だ。
店長的には人数は多い方がありがたいから1ヶ月くらい前から、
「GWは、ほらどこ行っても混んでるからお金払いに行くよりバイトしてた方が
良くない?」
と何回も言っていた。
それに対して先輩は
「ここも毎年混むじゃん。?それに時給が特別あがるわけじゃないし。」
と返していた。
すると店長も
「お盆とか年末年始はちょっと時給上がるけど、GWは毎年ないもんなぁ。でも
俺はどっちも給料変わらないよ?」
と何故か張り合ってくる。
「それは店長だからじゃん。」
と先輩は笑う。そして、
「まぁ予定なかったら入りますよー。」
と続ける。
「今から予定入れなければ、毎日バイトこれるじゃん。」
と店長も折れない。
しかし、先輩もそこは負けない。
「まぁ15日までには予定作っときます。」
というやり取りを何回見たか。
私はまだ店長と冗談を言いあえる仲ではないからそんな風にはからまれないし、今のところ100%敬語で会話中である。
先輩たちも業務の会話とかだったら敬語だよ!
そんなこんなで5連勤する強者はいないが毎日足りてるくらいの人数はいる。
店長もシフト作りながら地味に喜んでいた。
私も3日はシフト希望の紙に〇しておいた。
(無事、3日間とも出勤となった。)
初日、開店そうそうからお客さんで満席となった。
いつもより家族連れの割合が多い。
みんなどこかへ出かけていった帰りなのだろう。
小さい子は席で寝てしまっている子もいた。
そして飲み放題にするお客さんも多い。
大人のお客さんは、ほぼほぼお酒の注文をしていく。
まだ18歳だし、成人するの来年だけど、気持ちは想像できる。
5連休初日だし、明日も仕事は休みだろうし。
それはもちろん飲みに来るであろう。
満席になっても次から次へとご来店。
待ちのお客さんがどんどん増えていく。
おかげでご案内担当からドリンク担当まで全員がフルスピードだ。
キッチンも注文殺到。
作っても作っても止まらない注文で大変そうであった。
私も急いで料理を運び、急いで空いている席を片付ける。
たまに先輩が手伝いにきてくれたりしてなんとかなんとか。
普段、雑談が止まらない先輩でもさすがに話す余裕まではなさそうだった。
変なお客さんがいるとぐちは話しているのは聞こえたが。
止まらないお客ピークは21時を過ぎたころにようやく落ち着きをみせ始めた。
第4話、読んで頂きありがとうございます!
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