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あい  作者: たなかかなた
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2話~ホール~

拙い文章ですが、広い心で楽しんでいただけると嬉しいです。


 “章”は店長が1人とバイトたちで成り立っている。


 先輩の情報によると店長は30代前半、独身、ヘビースモーカー、猫大好き。

 体重はたぶん90キロぐらい。

 何回聞いても「100キロは超えてない」しか言わないのだそう。

 飼っている猫の名前はシロ。

 そして休憩中に1回はシロもしくはネットで猫の動画を見ているのだそう。

 あと、いらいらしている時はだいだいヤニ切れ(タバコを吸いたい時)だから

 「タバコ吸ってきていいですよ」

 とタバコ休憩を促すと言いそうだ。

 タバコ吸っている先輩は自分も吸いたいから

 「タバコ休憩行きませんか?」

 と誘導するそうだ。

 

 なるほど、賢い。(のか?)

 

 バイトは大学生と高校生の学生のみ。

 ホールのメンバーは4月から専門学校3年生が2人、大学2年生が4人。

 高校3年生が3人。それに私と美咲を加えて合計11人。

 キッチンメンバーは大学3年生が3人、大学2年生が2人、滝くん。

 高校3年生が2人。優香を加えて合計9人。


 バイト初日は3人でバイトの規則やルールなど、ちょっとした研修があった。

 2日目からは新人3人も一気に入ると教える方も大変だからとそれぞれ、出勤となった。


 ホールの仕事には案内、ドリンク、レジ、ベル、提供、セッティングの役割があった。


 ・案内は来たお客さんを席に案内して、おしぼりなどを渡し、食べ放題・単品

 コース・飲み放題などの説明をし、注文を聞いて、注文のタッチパネルをコース

 別に切り替える。

 ・ドリンクは基本、中にいてほぼホールに出ない。お酒などのドリンクを作る。

 キッチンから出てきた肉や料理などを、提供する人が運びやすいように同じ席や

 近めの席の注文を1つのお盆の上にまとめて乗せておく。スムーズに動けるよう

 にホールバイト全体に指示を出したり、クレームの入った料理をキッチンに伝え

 すぐ作ってもらうようにしたり、司令塔である。

 ・レジは帰るお客さんのお会計をする。会計ミスが1番店長に怒られるらしい。

 ・ベルはテーブルに置いてあるベルが鳴ったらその席に行き、注文やクレーム

 を聞く。クレーム時はとりあえず謝るのが大事だそうだ。

 ・提供はお盆で料理やドリンクをお客さんに持っていく。

 ・セッティングはお客さんの帰った席のお皿などの片付けて、テーブルを拭き、

 テーブルに置いてあるタレ皿などを補充する。


 それぞれ役割はあるが提供プラス〇〇ということらしい。

 手が空いている時みんなで料理やドリンクを運ぶ。

 

 役割外の仕事が間に合っていない時は手伝いにまわるらしい。

 例えば、お客さんが一気に何席か帰って、セッティングする席がたくさん発生したとする。

 提供の手が足りている時は提供役、来店してくるお客さんがいない時は案内役がセッティングを手伝い、2人でやる。

 ということらしい。


 だいたいこんなかんじ。

 詳しくはその時に教えるから最初は提供だけしてれば良いと言われた。

 慣れてきたらセッティングを教えてもらえる。

 その後は、ベル、案内、レジ、ドリンクと順々に教わっていくらしい。

 

 シフト表の名前の横にその日の役割が書かれているので、出勤時に確認する。


 出勤の流れは更衣室で着替え、タイムカードを押し、自分の役割を確認する。

 最後に手を洗う。


 肉は衛生面的に気をつけないといけないから、手の洗い方マニュアルがあった。

 手首や爪の中まで洗わないといけない。

 が、店長の見てない時はめんどくさいし適当で良いと先輩が言っていた。

 

 まぁ、食中毒がでなければ良きらしい。(良くない。)

 

 最初の研修は店長だったが、次の日からはバイトメンバーに全投げだった。

 いつもこうらしい。

 シフトは曜日固定などなく、自由だったので出勤するたびにメンバーが違った。

 なので教えてくれる先輩も違ったが、みんな優しく教えてくれた。

 

 提供のみだったのは3日目くらいまでで、すぐセッティングの役割となった。


 聞いていた予想より早い。全然、良いけれど。

 

 セッティングは時間との勝負らしい。

 平日はお客さんもそこまでこないのでゆったりしている時間が多かったが、土日になると先輩の言っている意味が分かった。

 とにかくお客さんが来る。そしてたちまち満席になる。

 そうなると席をすぐ片付けて、待っているお客さんを案内しなければ、クレームにつながる。

 先輩たちはみんな早かった。

 特にセッティング最強と呼ばれている1こ上のゆりか先輩はまじですごい。

 早いことはもちろん、1席だけでなくまとめて3席くらいの皿をボックスに詰め込んでくる。

 同じボックスなのに、どうやってそんなに詰め込めるのか聞いたら

 「気合?」

 と物理的ではなく心理的な答えが返ってきた。

 それを聞いていた2こ上のまゆ先輩は

 「でもゆりかはよくお皿割ってくるのよね。」

 と笑っていた。

 「ちょ、まゆ先輩。それは内緒です。」

 ゆりか先輩はまゆ先輩の口をふさごうと慌てる。

 「愛衣ちゃんも割ったら店長に見つかる前に隠すんだよ。」

 次は、隠蔽工作方法を教わった。

 

 地元のお店だから話したことはないけど顔や名前を知っている先輩や後輩が何人かいた。

 年齢層も近いからみんな割と仲良しで、バイト中もいろんな話しをしていた。

 忙しかったり、機嫌が悪いとイライラする先輩もいたが、根はノリも良く明るく優しかった。

 だいだいは自己紹介から始まり、共通の話題が見つかったり、最近の流行りや映画のこととか徐々に私もみんなの会話に入る時間が増えていった。


 おかげで若干の人見知りな私でも馴染むのにそんなに時間はかからなかった。

第2話、読んで頂きありがとうございます!








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