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水商売女子高生と惰性教師  作者: みるきー
5/5

「譲太!こっちこっち!」



駅に着くと、大声で俺の名前を呼んで、こちらに向かって手を振る男の姿が目に入る。



「慎平、目立つだろ。やめろ」



早くその大袈裟な身振りをやめさせるために、速足で慎平の下へ駆け寄る。

慎平はそんなのお構いなしに、笑って俺の背中を叩いた。



「おう、辛気臭い顔してんなー相変わらず」



こいつはおれと違って、昔から底抜けに明るい奴だ。

今は有名な大企業で営業としてバリバリ働いている。


慎平と一緒にいると、肩ひじ張らずに居られるのがいいところだ。



「うっせ。今日はどこ行くんだよ」

「今日な、とびっきりいいところ連れてってやるよ」



そう言って、慎平は人差し指を上に向けた。



自分の意思がないおれは、こういうときはいつも慎平が選んだ店に連れてってもらう。

そんな他力本願な俺に文句を言わないのも、こいつのいいところだ。



「よっしゃ、行くぞ!」



今日は本当に“とびっきり”いいところなんだろう。


慎平はいつもより不敵な笑みを浮かべながら、俺の肩に腕を回してきた。

飲む前から酔っぱらったような慎平の足取りに、おれは黙って合わせながら歩いた。

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