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9/9

緊張してきたね

お待たせしました(約二年)。

お待たせしすぎて覚えてる方いないんじゃないでしょうか。

9話です。

進展は特にないです。ごめんなさい。次からは一気に進みます。たぶん。

また同じ夢を見ていた。定期的にみている夢。当てつけかのように繰り返される。最近は慣れたけど、最初のほうはほんとうに辛かった。


「ああ…起きるか」


あの事があってから頑張ってきた。今でもあれはトラウマである。

しかも一目惚れした相手の名前があいつと同じ名前だと知ったときはとても驚いた。


今日は…うちの親が来る日じゃないか!昨日まで仕事とかあったし、澪ちゃんの学校行くための手続きとか疲れてたからなぁ・・・

むくりと起き上って、周りを見た。澪ちゃんと葵はもう起きているのか、いないようだ。

カーテンを開けるとまさかの大雨だった。風も強いのか、外の人たちの傘が壊れそうで怖い。


「まじか…あの人たち、大丈夫かな…今日実家から来る予定だから電車とかあるのかな…」


そう考えているうちにも雨は降り続けている。窓にあたる雨の音がその強さを物語っていた。


「とりあえず、着替えるか…」


着替えなければ外に出ることもできないしな。クローゼットに行き、今日着る服を考える。


「まあ、セットで葵にもらった服でいいか。結構お気に入りなんだよな」


そう思いながら、その服を取り出す。こう見ると葵の影響か、青い服が多いように見える。


「前までは黒とか灰色だったからなぁ…」


苦笑いしかできない。葵の服選びがなければ暗い色しか使わないからなかったから、これはありがたいのかもしれない。と服を着ながら思う。


「よし、これでいいかな!」


鏡の前で自分の服をみて、そう言った。この雨じゃ、家から出ることもないだろう。ぱたりとクローゼットを閉めて寝室のドアを開ける。


「あ、ゆうくん~おはよー」

「あ、お父さんだ~おはよ~~」


そう声をかけて来た二人は澪ちゃんと葵だ。もうすでに着替え終わっていて、朝ごはんの準備もほぼほぼ終わっているようだった。おはようとあいさつを返してテーブルの方へ向かう。というかこの二人あいさつほとんど同じなんだが。


「そろそろあさごはんだから呼ぼうかと思ってたとこだったのーちょうどよかったよ~」


そう葵が言いながらご飯を持ってくる。朝ごはんはいつものだ。

いつもの

ご飯、みそ汁、卵焼き、焼き魚、納豆←これな

澪ちゃんはその後ろからてとてと歩いてくる。かわいい。そして二人は鼻歌を歌っております。

なお同じ歌ではないです。リズムバラバラなのは笑う


葵が俺の向かい側に座って、その隣に澪ちゃんも座って準備万端。


「「「いただきます!」」」


三人で元気よく合掌したところで納豆を開けて混ぜる。

美味しい回数とやらをテレビで見てからやってるけど、変わってるのかわからない…


「そう言えば、うちの親から連絡は来たか?この雨だし、来れないっていう連絡もあるかも知れないし」


かき混ぜながら葵に聞く。


「なかったかなー。って、それより聞きたいんだけど、なんでもうパジャマから着替えてるの??私気になるよー」

「それ私も気になったー!なんでー??」

葵と澪ちゃんが驚きながら聞いてきた。


「ん?まあ、親来るし早めに着替えておいて損はないだろ?葵が着替えたりしてる間に俺が食器とか洗ったりしとけば時短だとおもって」

「そっかーお皿洗いしてくれるんだーありがとう。ゆうくん」


葵が満足そうに笑ってそのまま食事に戻った。澪ちゃんは「へーちゃんと考えてるんだー」と言ってそのまま俺の卵焼きを取りに来たところで止めた。


「卵焼きはやらんぞ…!」


葵の作る卵焼きは絶品なのでぜひとも食べたい。澪ちゃんが頬を膨らませて「えーいいじゃんー」というが気にしない。…気にしないつもりだったのだがあまりにもしょんぼりする澪ちゃんに耐えかねて、澪ちゃんのお皿に卵焼きを置く。


「え!?いいの!!やったー!!」


直後澪ちゃんが元気にその卵焼きを口に運んだ。その顔が見れて俺は幸せです


なかったのか…。連絡がないってことは来るってことなんだろうか。あいつら、連絡を全く寄こさないからなぁ。実際電話なんて久しぶりだったし…。



そうして両親を待っているうちに10時を回った。相変わらず風は強く雨も降っている。若干強くなった気がするけども。大丈夫かこれ??


ピンポーン。とチャイムの音がした。この雨の中訪ねてくるのは事前に連絡をもらっていた人間しかいないだろう。


「お父さんたちかな?」

と葵が言った。少し緊張しているようだ。澪ちゃんに至ってはガチガチになっている。

「多分そうだと思うから出てくるよ」

そういって玄関のほうへ向かってドアを開けた。


「やっほーー!!!!優貴、元気してたぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

「近所迷惑だぞ、やめんか…すまんな」

この二人が俺の両親だ。

父の遠藤隼跳(えんどう はやと)と母の遠藤天(えんどう そら)だ。元気なほうが母。比較的静かなほうが父。


父は大学の准教授をしていて、最近ではAIの研究をしているらしい。歳は54…とかだったか?

最近は健康のために毎日走っているからか、同年代よりかはおなかも出ていない。運動がよくできて幼いころはよく遊んでもらったものだ。

でも読書家な一面もあり、図書館に一日中入り浸っていることもしばしばある。時々よくわからないことをつぶやくことを除けばいい父親だと思う。


母は専業主婦をしている。最近だと家にずっといると遊べないからいやだと言って地域のテニスサークルに入って日々汗を流しているらしい。歳は聞くと怒られるので言いたくない…。

おとなしい父とは違い、太陽のように明るい。正直うるさい。

結婚する前までは、占い師をしてたらしい。って言っても父とは20代のうちに結婚したから、そこまで占い師らしいことはしていないらしい。


「今日はちょっと話があってね。久しぶりに葵ちゃんにも会いたいし、澪ちゃんとやらも見ておきたくてね」

「澪ちゃんはどこ!?早く合わせてよぉ!!」

こういう差があるから本当に困る…。


「久しぶりに息子に会って聞きたいこともないのはどうかと思うけど入ってくれ。その話も聞きたいしな」


「そうか。じゃあお邪魔するよ」


こうして両親が家に来たけど、少し様子がおかしいような気もするんだよなぁ…。










10話も2年ぐらい待っていただくかもしれないのでゆっくり待っててください。

なるべく早くします…

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