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おまけまけ  作者: カザハラ
好き勝手巻き込んでるやつ
9/9

空と大地と天空のおじいちゃん シーズン2

※先にぽんさんの小説「CRYSTAL ISTORIA」と、

 うっしーさんの小説「鎮魂歌レクイエム」を読んでね!!!!!!

ボクはカンマ。

これはバトラー。

こっちはセルド。

そっちはリヴァイア。

あれは魔物。たくさんいてヤバイ。


何?ちゃんと説明しろって?


ふざけんなよ!!!!!!!もういいだろ!!!!!!!ボク帰りたいのにどんどんどんどん違う場所に飛ばされてうんざりだよ!!!!!!!!この説明もそう!!!!!!!!同じ説明!!!!!!!!!めん!!!!!どう!!!!!くさい!!!!!!いい加減にしてよ!!!!!!!帰らせてよ!!!!!!!


「おー!カンマの奴、叫びながら魔物に突っ込んで暴れだしたぞ!」


「なんて凄まじい電撃攻撃なんでしょう、あっと言う間に魔物が黒こげに……あれが、ヤケクソ……!」



空と大地と天空のおじいちゃん シーズン2



「暴れるだけ大暴れして倒れるとかバカですかキミは!」


リヴァイアに膝枕され、パタパタと顔を仰がれる。

なんかさっきまでの記憶がないんだけど、リヴァイアが言うには、ボクは部署がどうとか、残業がどうとか、異動がどうとか、訳のわからないことを叫びながら魔物に雷魔法を当てまくって暴れに暴れて倒れたらしい。全然記憶にないんだけど。

倒れた原因はただのスタミナ切れだと思う。ボク体力ないからね、セルドと違って。

そのセルドは後ろで残党狩りをしていた。魔物がボロ雑巾みたいに千切っては投げ、千切っては投げられている。


あれ、ところでバトラーは?

ボクはリヴァイアにバトラーがどこに行ったか聞いた。


「鳥みたいなやつですか?そういえば、姿を見かけませんね」


リヴァイアもキョロキョロと辺りを見回す。けれど、すぐ近くにはいないみたいだ。

するとセルドが腹部から贓物垂れ流しの魔物の死体を引きずりながらこっちに来た。


「って、グロいグロいグロいグロいグロいグロい!!!!」


「ちょっと!!なんてもの持ったまま戻ってきてるんです!?!?来ないで!!こっちに来るな!!」


リヴァイアが悲鳴をあげながら、早口で詠唱しライトニングスパークをセルドの顔面にぶち当てた。


「イッッッッッてぇぇぇぇ~~~~!?!?!?」


バチィ!と鋭い音が響くと同時にセルドは魔物の死体を投げ飛ばしビャッと飛び退くと、両手で顔を覆いながらゴロゴロと地面をのたうち回った。

もうツッコむのやめるね、疲れた。


「で、残りは退治し終わったんですか?」


落ち着きを取り戻したリヴァイアが直ぐに起き上がったセルドに尋ねると、セルドは「おーよ!」と得意気に自分の胸をドンっと叩いて若干咽せた。

とりあえずそれは無視してボクはセルドにもバトラーのことを聞いてみる。


「鳥かー?そういやオメーが暴れた辺りから見てねーなー」


セルドの言葉に、ボクはサーっと顔を青くした。


「……使っちゃった」


「あ?なんだって?」


「だから!!!暴れた時にバトラーのエネルギー使っちゃったんだよ!!!アレは元々ボクの魔力だし、ボクが暴れた時に魔力をボクに戻してバトラーが消えちゃったんだ!!!ウワァァァァァァもう駄目だァァァァァァァ!!!」


「お、落ち着いてください!」


絶望に打ちひしがれるボクをリヴァイアがなんとか諌めようとする。セルドは呑気そうにしている。事の重大さがわかってないんだね、殴りたい。


「バトラーがいなくなったら、あの機械も動かせないんだよ!帰れない!!ボクはもう帰れない……レオ……ニシキ……ボクはここまでの、よう、だ」


「何で今から死ぬみたいな感じで言うんですか」


リヴァイアに呆れ顔でため息をつかれた。


「というより、キミにあれだけの魔力があるのなら、僕の助けも必要なかったでしょう。自分で機械に魔力を供給できたのでは?」


「無理だね。アレはバトラーが今まで蓄電していたエネルギーを一気に返されたからああなってただけで、普段のボクじゃあんな高出力なんてしたら途端に倒れるから充電なんて無理だよ」


それに、とボクは続ける。


「エネルギーだけの問題じゃない。あの機械の制御はバトラーがしていたんだ。空間軸の出力、計算、速度、時間、距離、調節、その全部をバトラーのAIで管理してた。ボクが同じことをやろうとすれば、計算の度に3日かかるし、精密さもそこまで高くは出来ない。だからバトラーがいないと、あの機械は動かないんだ」


「三行でまとめて下さい」


「機械の脳味噌バトラーだった。脳味噌なくなった。だから機械動かない」


「なるほど」


おじいちゃんは理解してくれたみたいだ。

いや、理解してくれたのはいいんだけど問題解決してないから何もよくないね!!機械が動かないってこと再認識しただけだね!!


「なんだよー、鳥いなくなったのかー。戦いたかったんだけどなァー」


セルドは少し残念そうに肩を落とすけど残念がるポイントそこじゃないから!!!!!!


「ねえ、なんでそんな呑気なの!?セルド無関係じゃないからね!?セルドも元の世界に帰れなくなったんだからね!?わかってんの?このバカ!!!?!?」


しかしセルドは、ハッハッハ!と高笑いするとニッと笑みを浮かべ、両拳を自身の胸元でガツンと合わせる。


「それがどうした!この世界にもリヴァイアみてーに強ぇやつがたっくさんいんだろー!?だったら帰れなくても問題ねーな!戦えりゃ、俺はッ!それでッ!いいッ!!」


これだから脳筋バカは!!!!

それによー、と脳筋バカは続ける。


「オメーは心配しすぎなんだよ。あの鳥、なかなか賢そーだったじゃん?だから何か残してると思うんだよなー。それこそ、キカイ?の中に案外いるんじゃねーか?」


?!?!?!?!?!?!?!?!?!


そうだよね、バトラーが何もせず消えるはずがないよね、逆に必要最低限を機械側に残して消えた可能性だってあるよね。

ていうかセルドのくせに賢くない?もしかしてこいつバカじゃなかったりする?バカに見せかけてただけで天才だったりする!?


「そんなことよりリヴァイア!俺とッ!勝負しろーーッ!!!!」


あ、いやバカだな。


「しませんし、僕としてはとっとと帰っていただきたいですね〜」


虚ろな目でリヴァイアがセルドに吐き捨てた。


とりあえず、リヴァイアが言っていた魔物退治は無事終わった。リヴァイアはボクらが怪しい人間じゃないとわかってくれ、それと同時に早くセルドを元の世界に送り返して縁を切りたいという意見の一致から手を貸してくれることになった。

ボクらは直ぐに依頼場所だった近くの森からレリアに戻り、機械を置きっぱなしにしていた図書館付近まで歩く。

機械はそのまま残っていた。というか、なんか周りを結界みたいなので守られていた。これもリヴァイアの魔法だったんだろうか?なんかそういえば出かける前になんかやってた気がするけど、よくわかんないからもういいや。

ボクは結界を解いてもらい、機械を軽く確認する。エネルギーの残量は空っぽだったけど、セルドの言う通りバトラーは最初から機械の中に少しだけ自分のエネルギーと意志を入れていたようだ。


「三行でまとめて下さい」


「機械、動く、バトラー凄い」


「では、この機械に向けて魔法を注入すればいいんですね?」


ボクが頷くと、わかりました、とリヴァイアが詠唱を始め、魔力を集中させていった。

リヴァイアが機械に魔法を注入している間、暇なのかセルドが手合わせ手合わせと煩かったので、犬にやるようなあの石投げて取って来させるやつをやって時間を潰した。

そうしてもう50回ぐらい石を投げた頃、リヴァイアは魔法を注入をやめ、ボクに声をかけた。これぐらいでいいのか、ということだったんだけど、十分なくらいだ。やっと充電完了だ!


ということは帰れる!!!!!!!


「リヴァイア、セルド、短い間だったけど、まあまあ楽しかったよ……ボク……もう、いかなくちゃ……」


「だから何で今から死ぬみたいな感じで言うんですか」


リヴァイアはノリが悪い。


「とりあえず、まずセルドをエールディンに送り届けてから、ボクはスヴェートに帰るよ。ってことでバトラー、そんな感じに案内よろしく」


ボクは機械の上に乗り、中にいるバトラーに命令をすると、セルドにも機械に乗るように促す。


「じゃあねリヴァイア!ありがとう、助かったよ!」


ボクは素直にリヴァイアに礼を言い、リヴァイアも微笑みながら手を振ってくれた。

よし、この面倒なバカをさっさと送り返してボクはボクの世界に戻るぞ!

そう思っていたのに。バカはバカだった。


「リヴァイアは来ねぇのか?つまんねーなー!一緒に来いよ!!」


まさに空間を越えようとした瞬間、セルドがリヴァイアの腕をグイッと掴み、機械の上へ引き寄せた。


「なっ、ちょっ……!」


「そしてよー、もっと強ぇやつがウジャウジャいるところに行こうぜ!!」


バトラーはその命令を聞いてしまった。

だって今のバトラーは容量不足で幼児並の思考回路だからね。命令、聞いちゃうんだよね。


「バカァァァァァァ!!!!」


ボクの叫びも虚しく、ボクら三人はまた別の場所へ飛ばされていった。



もう本当にいい加減帰りたいんだけど!!!!!


バトラー邪魔だったから消しました。

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