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第28話「いつも家族と仲間を助ける」

 引っ越し作業の為、全員で、マチルドさんの家へ入る。


 他人の家で、初見。

 勝手が全く分からない。

 だから、住人であるマチルダさんの仕切りが頼り。

 同居しているジョアンナも、マチルドさんを助けるだろう。


 一緒に居て、いろいろ話し、言動を見聞きして認識したが……

 マチルドさんは、基本至極おとないしい性格だ。

 

 先ほど、俺とやりとりしていた時、少しおどおどしていたから、少し不安があった。

 ちゃんと引っ越しの作業を仕切れるのかと。

 手伝う俺達へ役割分担の指示が出来るのかと。


 でも、さすがに長年伯爵家に仕えたベテランの使用人だけある。

 自分の家へ入り、中を見渡すと、気合が入り、シャンと背筋が伸びた。


「ケン様はあちら! レオ様とイーサン様はこちら! ジャン様はここで!」


 と、てきぱき指名し、作業の具体的な指示を入れて行く。


 そして自らは、ジョアンナとともに、荷物を選別し、梱包作業する事に。


「ジョアンナお嬢様は私と一緒に作業致しましょう。私達の私物をまとめて、梱包するのです。お母上ミリアン様のご遺品は忘れないでください。ボヌール村で購入出来そうな不要な物は廃棄致しますよ。分からなかったら、私にお聞きください」


 安心した。

 マチルドさんは、ジョアンナを甘やかさない。

 自立させようと決めたのだ。


「はいっ! 分かったわ! マチルド、私、頑張ります!」

 

 ジョアンナの元気な声で作業開始。


 …………と、いう事で……各自が作業する事、約1時間30分。


 ジョアンナとマチルドさんが生活に必要な荷物をまとめ、梱包。

 特に食器や花瓶などの割れ物は、破損しないよう丁寧に梱包した荷物がいくつか出来上がった。

 

 俺は勿論、レオ、イーサン、ジャンはしっかり働いたし、マチルドさんも大いに奮闘した。

 しかし、一番頑張ったのは、荷造りが全くの初体験であるジョアンナだった。


 俺はまずジョアンナを褒める。


「ジョアンナ、良く頑張った、偉いぞ」


 対して、汗をかきながらジョアンナは、にっこり。

 心地よい汗って感じなのだろう。


「はい! ケン様! まだまだですが、精一杯やりました!」


「そうか、少しずつ前に進めば良いのさ」


「はい!」


 そして俺は、更に全員を労わる。


「マチルドさん、お疲れ様でした。的確な指示をして頂き、ありがとうございます。レオとイーサン、ジャンもお疲れさん。ありがとう」


 マチルドさんは満足感に満ち溢れ大きく頷き、レオとイーサン、ジャンは、3人でフィストバンプを行った。


 皆の頑張りに思わず笑みが浮かんだ俺は軽く息を吐き、改めて室内を見回すと……

 タンス、長椅子、化粧台など、家具はそのまま残してある。


 気になって、マチルドさんへ尋ねてみる。


「マチルドさん、家具は、どうするのですか?」


「はい、ケン様。ジョアンナお嬢様の物も含め、長年使用して愛着のあるものもありますが、ボヌール村までの長旅には到底持っていけません。残念ですが、廃棄しようと思います」


 成る程。

 愛着がある家具もあると。


 よし!

 こんな時こそ、俺の空間収納魔法の出番だ。


「マチルドさん、全部持って行きましょうよ」


「い、いえ、ですから、あちらで買った方が安いかと」


「残念ながら、ボヌール村に家具職人は居ないので、持って行きましょう。思い出の品でしょうし、まだまだ使えますよ。簡単な修理なら俺も出来ますから」


「で、でも!」


「マチルド、ケン様にお任せしてみましょうよ」


「は、はい」


「ジョアンナ、ありがとう。では、魔法を使いますよ。空間収納魔法で、亜空間に一時荷物と家具をしまいます。ボヌール村へ着いたら、取り出しますから」


「ええっ? く、空間収納魔法? ケ、ケン様?」

「は? 亜空間? 荷物と家具を?」


 驚き戸惑う、ジョアンナとマチルドさん。 


「えっと、ジョアンナ」


「はい!」


「マチルドさん」


「は、はい!」


「レオとイーサン、もだ」


「はい!」

「お父さん、何?」


 ジャンは……

 今まで俺がいろいろな魔法を使ったのを知っているから、目くばせだけしておく。

 対して、奴は「にやにや」笑っている。


 苦笑した俺は更に言う。


「俺が使うのは、治癒魔法だけではありません。今後、いろいろな魔法を使います。簡単に説明し、ひと言断って行使しますが、驚いて、あまり大声をあげないよう、お願いします」


 そんな俺の言葉を聞き、落ち着きを取り戻したジョアンナが声を張り上げる。


「はい! ケン様! ジョアンナは信じております。マチルドを元気にしてくれたように、ケン様は私達の為に良き事に魔法を使ってくれますから」


「お嬢様、私もです! 論より証拠、ケン様の治癒魔法のおかげで、こんなに元気になりましたから」


 マチルドさんも胸を張り、大きく頷いた。


 そしてレオとイーサンもフォローしてくれる。


「お父さんの魔法は凄いよ」

「いつも家族と仲間を助けてくれる凄い魔法さ!」


「じゃあ、行きますよ。ほいっと」


 俺はお約束、無詠唱神速で、空間収納魔法を発動した。


 瞬間。

 荷造りした荷物、ジョアンナとマチルドさんが使っていた家具は忽然と消え失せたのである。

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