設定
※メモ書き程度の内容です。
【世界観】
舞台は罪を犯した者が閉じ込められる「箱庭」と、罪の無い人間が住まう「楽園」がある。
人が犯した罪は「花」となって本人に寄生し、花は寄生主に何かしらの能力を与える。
与えられた能力などを使って罪を償った時に箱庭世界から脱することが出来るが、贖罪して脱するか留まり続けるかは本人次第である。
ただし箱庭に長く留まり続けると、徐々に寄生された花に感情を吸われていき、最後には心を失って精神的に死んでいく。
また、楽園の周囲には「外」と呼ばれる場所も存在するが、危険な魔物が徘徊する場所であるため、楽園の人々は理由無く外へは出ることはない。
箱庭は閉ざされた空間なのでその周囲に何かあるということは無く、花憑きたちは箱庭の外に出ることは出来ない。
【楽園】
罪の無い人と、断罪者が暮らす世界。
楽園の名のとおりここで暮らす人々はなに不自由なく寿命まで暮らすことが出来る。
基本的に学んだり働く必要も無いが、暇つぶし的に働いたり、何かを学んだりしている人々は多い。
緑が豊かで、常に花が美しく咲く暖かで穏やかな気候である。
町並みは煉瓦造りの家が多く建ち並ぶ。海は無いが、川や湖や森は存在する。
機械などのテクノロジーのレベルは、一般的には近代ヨーロッパくらいだが……。
【箱庭】
「花憑き」が生きる世界。
自然に存在する植物は一切無く、あるのは「花憑き」に寄生する花しかない、常に夜の闇に包まれた無機質で退廃的な世界。
楽園とは基本的につながることの無い世界だが、「人間の世界に干渉する能力」を持つ者の助けがあれば楽園へ一時的に存在することも出来る。
退廃的な雰囲気は楽園と全く異なるが、しかし地形や主だった建物の位置は楽園と同じであり、楽園と箱庭は実は同じ場所に存在している別次元の世界である。
コンクリート造りの建物が多く、鉄筋がむき出しで壊れかけているものも多い。
しかし「楽園」よりはハイテクノロジーであり、機械による通信も存在する。
(ただし、機械による通信等はロストテクノロジーに分類される)
【二つの世界の関係】
楽園と箱庭は、同じ場所でありながら普段は互いに干渉出来ない別次元の世界である。
それぞれの世界に生きる者は異なる世界の住人を認識出来ないが、「干渉」することで同じ場所の違う世界に一時的に存在することが出来るようになる。
【人間】
楽園に住む、罪無き人々。
苦しみも悲しみも不幸も無い「楽園」に住む彼らは幸せではあるが、どこか満たされない気持ちも持ち合わせている。
その満たされない心は「願い」となったり、あるいは「罪」を生んで花憑きへと堕ちることもある。
【花憑き】
「箱庭」に生きる罪を犯した人たちのこと。
犯した罪の証である「花」を体に宿し、自身の感情を対価に「花」から特殊な力を得ている。
花は特別な力を与える代わりに寄生主の感情を喰らう為、花が寄生し続けると最後には心を失って精神的に死んでいく。
唯一助かる方法は、人間へ贖罪をして箱庭を出ることである。(箱庭を出れば花は枯れて消え、特殊能力も失う)
【罪と花】
自分が罪を犯したと自覚した時、または「断罪者」に罪を裁かれた時、人は「花憑き」となって「箱庭」に閉じ込められる。
罪や寄生する花、贖罪の方法は様々である。
寄生する花は一人に一種類であり、授かる能力も必ず一つである。
また、同じ花でも授かる能力は寄生者ごとに異なる。
花は箱庭を出ることで枯れて消え、花を失うと同時にその人物は人間へと戻り、特殊能力も失う。
【断罪者】
楽園の番人たち。人間と同じ楽園側の住人である。
人が罪を犯した時、その罪を裁き「箱庭」へ閉じ込める力を持つが、それ以外は人間と同じである。
罪を犯した人間には絶対的な力を持つが、罪無き人間には危害を加えることは出来ない。
罪無き人間を断罪しようとした場合、その断罪者自身が「花憑き」となり箱庭に閉じ込められる。
【その他世界観の設定】
・お金
楽園も箱庭も共通して単位は「ギレ」。大体1円=1ギレ。
楽園では一定額のお金が「時計塔」より定期的に給付される為、商売をする人は趣味的なものとなっている。
箱庭ではお金の給付は無い為、花憑きたちは得た能力などでお金を稼いでる。
・寿命
人間と断罪者は50~55歳が平均寿命。
花憑きは花憑きになった時点で不老となるが、「箱庭」へ閉じ込められてから約20年で精神の死を迎える。
人間も断罪者も花憑きも長命や不老不死は存在しない。(とある例外を除いて)