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夢と死者の出会い

夢を見た

赤い血が

床から這い出してきて

それはまるで

蓮の葉の上で、転がる水のように

それは、私にはいよると

私を飲み込もうとした


女が皮膚をなめる

するとそこから肌が千切れ溶け出す

私はそれをただただ見ていた


食べ物が無く

わしは、転がっている

異形を、口に運んだ

味はなく

感覚もなく

ただただ空腹のみが支配した




水の中

暗闇の中を

ただただもがき

沈んでいく

ただそれは終わる事の無く

始まることさえない終わり

永遠と

死の無い死を


「なあ、弁慶、これは怪異なのではないだろうか」

「さあな、俺が言うのもなんだが、こいつらはみな

自ら死のうなんて考えていない

そして、誰も殺されるような存在ではない

ただ、怯えていた

ただ、死んでいた

それは誰の為だろうか」

「良く分からない事をほざくな

奴らは怯えているんだ

自分が殺さなければならない事を」

「なあ、俺はここにいる必要性はあるか

ひょっとして来ない方が良かったんじゃないだろうか」

「もう遅いだろうさ、俺は関係ないけれど」

「あるだろう」

「ああ、あるさ、でもだからとういって意味の無い事だ」

「ねえ、村人みんな殺しちゃえばいいのでは」

「解決になっていないぞ小娘」

娘は、金髪の男に、言うが

男の唇は、動かない

「うぜ、失禁野郎」

「なぜそれを知っている」

「立ったまま、死後硬直とかマジ受ける」

「二人とも黙れ、そろそろ夜だ

もう、相手がお見えになるだろう」

「それで寝るの・・わたし番をしていた方が良いと思うのだけど」

「おまえ、寝ないだろうな」

「寝ないでしょ、敵がいるのに」

「ありえない」

「酷いでしょ」

「娘ならあり得るな

しかしそれでいいのかもしれない」

男の背後で、またまた声がした

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