表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

背後の男の声

森を次第に抜け始めると

ぼちぼちと民家が現れ始めたのだ

しかし、問題は、そこではない

その民家のすべてが

ほとんど、住んでいない事を示すような

酷く荒れた建物であり

文字通りの空き家と言った風情だった

「何が出てくるのかしら」

彼女は、金髪の男にそう言ったが

男はそれに対して

「さあ、何が出てくるだろう」

と、疑問で返す

しかしそれが彼女に対してではないと

別の声がしてわかる

「妖怪か何かじゃないのか」

その声は、男によく似てはいたが

男の口は動いてはおらず

ただ背後で聞こえたような気がしたが

そこには何もいない

「いいかげんだな」

それに対して

「面白くない」と背後の声が言う

「これは妖怪なのだろうか」

「さあな、それこそ伝染病じゃないのか」

それ以降声はぜず

少女は、いつの間にか、真顔であたりを見渡すのであるが

何かいる様子はない

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ