第六話〜クエストクリアですっ!〜
久々の更新です!汗
すいません!ちょっと最近忙しすぎて…
(⌒-⌒; )
まあ、これからはガンガン更新して行くので今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m
ーーーーー目が覚めると、そこは樹海の中だった。
なんでこんなところに…?
また不思議な夢…?
色々考えていると、背後の木から気配がした。
人…いや、魔物か…?
ゆっくりと後ろを振り向き、木に向かって声をかける。
「おい、誰かいるのか…?」
すると木の影からサッと黒い何かが凄まじいスピードで移動するのが見えた。
くっ…!やはり魔物…!
迎撃体制に入った瞬間、ドスッと後頭部に鈍い痛みが。
「ぐあぁっ……!なん…だ……?」
思わずその場に屈む。
ちくしょう、意識が……
「…………はっ!!!」
目が覚めると、そこには見慣れた自分の……と言うか、鍛冶屋の天井があった。
後頭部をゆっくり触って確認してみる。
うん、傷どころか、痛みも無い。
「はぁ…はぁ…夢…か」
良かった。と言うべきなのかどうか。
ただ、冷や汗がどっと出た。
リアリティありすぎだろ…あー怖かった。
時計を見てみると、現在AM6:00
みんなはまだ寝ている。
まだ早いけど…どうするかな。
二度寝するには遅いし、起きるには早い。
うーん…あ!そうだ、みんなの朝食と弁当作ろう!
ちょうど今日からクエスト始めようと思ってたし、ちょうどいい!
よし、そうと決めたらまず料理スキルを上げなきゃ。
メニューウィンドウを開いて、スキルメニューを開く。
スキルポイントはあと2。
料理スキルは…っと、これか。
1上げれば朝食ぐらいなら作れるよね…?
スキルポイントを1ポイント振ってみる。
すると例のごとく風が体に纏ってウィンドウには『卵焼き』と『おにぎり』を覚えた!の文字が。
いや、何というか…流石に作れますよ!
ま、いいや…もうやっちゃったもんはしょうがない。
あとの1ポイントは…まあ、残しておくか。
そして冷蔵庫の中を確認する。
中身はというと、謎の瓶がズラリ。
なんか、すごい赤とか紫とか、蛍光色の液体が見えるんだけど
………っえ???
なにこれ…
手にとってラベルを見てみると、緑の蛍光色液には、『ポイズンスネークの毒液(炭酸仕様)』の文字が。
いやまて、はぁ!?
なんで、こんな名前からして危険そうな物が冷蔵庫に入ってるの!?
ポイズンスネークって、めっちゃヤバそうなんだけど!
なのに炭酸仕様!?
そして、説明書きのところを見てみると
『ポーションの原料として有名なポイズンスネークの毒液を今回はポーションではなく、シュワッと弾ける炭酸飲料に仕上げました!1度飲んだらもう病みつきになること間違いなし!¥250M(税別)』
…………なんというか、もうどこに突っ込めと…?
ポイズンスネークの毒液ってそんなに軽いもんなの!?
てか、毒液なのにポーションの原料!?
化学反応ですか!?
1度飲んだら病みつきにって、本当に病むよ!!
てか、この国、消費税あったのね!全然知らなかったわ!
はあ……心の中で突っ込むのも疲れたわ…
まあ、みんな寝てるし、起こすわけにもいかないからね…
まあ、これは後で勇刀に飲ませよ。
ポイズンスネークの毒液(炭酸仕様)をそっと冷蔵庫にしまって、隣の紫の蛍光色液を取り出す。
今度は…『パープルニトロ』とな。
なになに?
この商品は主にモンスターを撃退するための薬品です。決して飲んだりしないでください。体が爆散します。…えええぇぇ!?
まじかよ!
なんでここにあるんだよ!冷蔵する必要無くない!?
いや、要冷蔵だった……
にしても!体が爆散ってやばいだろ!
てことはモンスターも爆散するのか!
怖いよ!グロいよ!
も、もういい……疲れた……はぁ…
でも、これはこれで使えるかも。
一応モンスター対策でバックに詰めとこ。
さて、朝食、材料0か…
どうしようかな……
てか、いつも俺ら出かけるついでに買い食いしてたからここで朝食食べたこと無いような……あるような……
どうするか悩んでいると、むくっと氷花さんが起きた。
「う〜ん…あら、信太くん、今日は早いのね」
「はい、ちょっと変な夢のせいで起きちゃって…」
「それは災難ねぇ…あんなにうなされてたものね…」
「本当災難ですよ…」
ははは、と無情に笑う。
……あれ…?なんだ、この違和感…
「?どうかした?」と氷花さん。
「いえ、特に」
まあ、気のせいだよな。
きっと…いや、絶対。
さて、準備するかな…って、言っても、こっちじゃパジャマ無いからずっと布の服だから準備も何も無いんだよね。
あぁ、そろそろちゃんとした装備欲しいな
…なんて思っていると氷花さんが「コーヒー入れるけど、信太くんは飲む?」と聞かれたので「はい、お願いします」と答えた。
え?コーヒー?そんなものあったっけ…?
すると、氷花さんはおもむろにかまどに火をつけて、お湯を沸かし始めた。
そして二人分のコップに何かの粉末を入れて、沸かしたお湯を入れる…って、お湯沸くの早いな。火力が強いのかな。
ちょっとかき混ぜて、はい、と俺に渡してくれた。
それを受け取って、少しすする。
うん、普通のブラックコーヒーだ。
ブラックコーヒーはあまり飲まないけど、まあたまにはいいか。
「おいしいですね。特に氷花さんに入れてもらったからなおさら」
「ふふ、ありがと」ニコッとはにかんでくれた。
あぁ、癒される…
このままこの時間が過ぎなければいいなぁ…
でもまあ、そんなことあるわけもなく、コーヒーの匂いを嗅いでかどうかは知らないが、むくっと、寝ている二人も起きた。
「ふぁ〜あ…おはー…」
「おはよーなんですよ〜…」
「お、やっと起きたか!さっさと用意して、バグ直してこーぜ」
と催促をする。
そうだ俺たちにはやらなきゃいけないことがあるんだ。
この世界から出るためにすること。
クエスト…か…
一体どんなものなのか…
みんなあらかた準備が終わったようでソファに座っていた。
「さあ、そろそろ行こうか!」
違和感、不安、全てを振り払うかの如く俺は言った。
一種、叫びのように。
俺らは町に出て、クエストを受注するところ、集会場に着いた。
ちなみに鍛冶屋から徒歩五分なので書くことも無いかと。
まあ、外観はある種のゲームによくあるクエストを受ける場所のようだった。
「ここが集会場…意外とでかいんだな」
呆気に取られたように勇刀が呟いていた。
デカいにはデカいが…なんか、こうありきたりだからなんだかなぁ…
「とりあえず中に入りましょう?」
「そうですねっ!入りましょうっ!」
そうして、氷花さんと瑞稀を筆頭に集会場に入る。
入って見た感想は、予想よりやや上だった。
中には酒を飲むためのテーブルが5個ぐらい。
城の中にあったようなカウンターがちらほら。
あとは紙がたくさん貼ってあるボードの近くにはクエスト受理をする人らしき人が座っている。
広さ的にはなかなかのものだった。
意外と中は広いんだな
さて…と……
「とりあえず、クエスト見てこようぜ?王様もそこに行けって言ってたし」
「そうだな、そうしよう」
そう言って、俺たちはクエストボード(と名付けた)を見に行った。
そして、近くに座っている受付?のお姉さんに「王様からここに来るように聞いたので来ましたが」と聞くとすぐに、「はい、ではクエストの説明をしますね」と帰ってきた……もちろんててて、で。
なんかもう、慣れてきたなぁ…このてててにも…
一通りお姉さんの説明を聞いて、とりあえずクエストボードを見てみると
•ビックホーネッツの討伐依頼
•薬草の納品
•洞窟の探索&護衛
などなど、多種多様なものがあった。
「さて、この中からバグらしきものを見つけて解決していけばいいんだよな…?」
「えぇ、そうね…」
「なんというか…大変そうですねっ…」
「あぁ…そうだな…」
思わず冷や汗がでる。
そして、みんなクエストボードの前でただ呆然としてた。
そりゃそうだよ。めちゃくちゃクエストあるんだもん…
そこで俺はふと疑問に思った。
「てか、そもそもバグらしきものってなんだ…?」
「「「……確かに……!」」」
まって、みんな、ほんとになんにも考えないでクエスト見てたの!?いや、俺もだけど…
「えっと…多分、私が思うに、このゲームではあり得ないことが起きてるのがバグだと思うのよね…」と氷花さん。
確かに…そうだな…
「そうですね、まずはそういうのを探して行きましょう」
おーーー、とみんなで一斉にクエストを探し始めた。
……………しっかし、なんだろうな…この嫌な感じは……今後、何か重大な事が起こりそうな嫌な予感…
まあ、いいか、きっと気のせい…
今はクエスト探しだ!
必ず、みんなでこの世界から出るんだ…!