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W.I.L.L‼︎  作者: ものけん
ゲームの中の世界
3/10

第一話〜ゲームの世界〜

この話から本編が始まります!


目覚めた後、俺はとりあえず部屋を出た。


なんとなく、そうすればいいような気がしたから。


ウィンドウはすでに消えていた。


そりゃそうか、あんなのがずっとあったら邪魔で仕方が無いだろうな…



部屋を出て、階段を降りる。




そして、またドア。


少しも躊躇うことなく、ドアを開けるとそこには、どこか懐かしいリビング(居間?)のような空間が広がっていて、女の人が1人いた。


…え?


俺以外に人がいる…?

しかも女の人が…

意外と若い…


色々考えて、ドアのところで立ち尽くしていると、その女の人がこちらに気づいた。


すると女の人は「あ、やっと起きた!早く準備しなさい!お父さんはもう仕事場に行ったよ!」と、大きめな声で言い放った。


おぉっと、ビックリした。

この人はきっと「お母さん」なんだろうか。

てか、準備って言っても、ねぇ…

多分今までやってきたRPGの展開通りだと、このままなんだよな…

装備とか、布の服くらいかと。お母さん。


まあ、その「お父さん」とやらの仕事場に行かなきゃいけないみたいだし行くか…って場所はどこだろ…


聞くか。


「あのー、お父さんの仕事場は(ザッ)どこにあるの…て、うわぁっ!!」


び、ビックリした…

まさか音速の如き速さで振り向かれるとはビックリした…

思わず後ろにジャンプしてしまった。

恐るべしお母さん。

じゃなくて仕事場の場所。


再度、お母さんの方に行って話しかける。


うん、今度はこっち向いてるから、あの高速ターンは無いだろう。


案の定、高速ターンは無かった。


「て、ててて、ててっ、ててて」


……………は?


何このレトロな効果音。

そして、お母さんの上にはあのウィンドウに文字が書かれていた。てか、さっき普通に話してましたよね⁉︎


『家を出て、すぐ隣の建物でしょうが!信太(しんた)はまだ寝ぼけてるの!?』


いや…その…なんというか

この世界に人の言葉は存在しない…?

いや、でもさっき普通に話してたよな…

うん?でも最初に普通に話してたってことはこっちから話すとあの効果音が流れる、のかな…それか、決まったイベントの時は言葉か……?ま、いいや。

とりあえず行くべき場所もわかったし、行こうか。

考えるのはやめよう。うん。


「お母さん、ありがとね!」


「ててて、ててっ、ててっ、ててて」

ウィンドウには『気を付けて行くんだよ』と書かれていた。

………あぁ、めんどくさいめんどくさい…


てか、RPGなのに話しかけたら同じことしか言わないってやつはこのゲームにはないみたい。

なんか、嬉しいようなめんどくさいような…いや、めんどくさい。



まあ、とりあえず家を出る。



外に出てみた第一印象が、まあ、予想通りっちゃ予想通りだった。

レンガ造りの家や木造の家など様々な家があり、少し道を進んだ先には活気のある市場?的なものもある。


まるで、今まで自分がやってきたRPGのような。


「ここは本当にゲームの中…みたいだな…」


どうすれば元の世界へ帰れるのだろう…。


「まあ、とりあえずお父さんのところに行くか。」


たしか隣の建物…あ、ここか。


なんか、鍛冶屋?っぽい。

看板には『鍛冶屋の伊藤』と書かれている。そのままやん。


「もっと小洒落た名前はおもいつかなかったのかな…」

などと呟くといきなりドアが勢い良く開いた。


!?なにごと⁉︎


「ててて、てて、てっててて」


………………

ああ、ウィンドウ、ウィンドウ。


なになに?ネーミングセンス無くて悪かったな!とな。


聞こえてましたか。

これは失敬。


「てて、ててて、てててててて」

…………っと、ここから、ゲームの中の会話は翻訳して書きます。ってなに行ってるんだろ俺。

まあ、とりあえず今のは

「お?よく見たら信太じゃねぇか!早く入りな!」

とのこと。


この人がお父さんかな…?

「あのー、あなたが俺のお父さん?」

「お前、父親の顔も忘れたのか?(笑)ボケるにはまだ早いぞ!」


あ、この人がお父さんか…


なんか、イメージ通りというかなんというか。

イメージより、ガッチリしてる気がする。


とりあえず中入ろう。



建物に入ってみるとなかなか広い。

やっぱりここは鍛冶屋みたい。

カウンターに『鍛冶、1000モネ、合成5000モネ』と書いてある。


合成たっか


「さて、お前には今日からここで働いてもらうぞ?」


「ちょ、ちょっと待って!幾ら何でも急過ぎ…」

「なんだ?お前から今日から働きたいって言ってたじゃねえか!」

言ってねぇよ。

てか、今日目覚めたんだよね?俺。

「ん?なんか今日のお前は変だな?まあいい、とりあえずお前と今日から共に働く奴を紹介する」

……話が進んでる…まあいいか。

ちょうどこの世界に慣れたかったし。


そして、カウンターのある部屋から少し奥に進んだ部屋に向かう。

と、そこには男の人(同い年?)の人と、女の人(やや年下?)の人が椅子に座ってた。


和島(わしま)(れい)!紹介するぜ、こいつが今日から働く伊藤だ!よろしくな!」

後に続いて「どうも、伊藤信太と言います。よろしくお願いします。年齢は18です。」

うん、普通だな。

すると、まず最初に男の人から自己紹介してきた。

「俺の名前は和島 勇刀(ゆうと)て言うね!

よろしくね!ちなみに歳は18!」

お、やっぱり同い年か!

次に女の人

「私は零 氷花(ひょうか)、歳は勇刀と同じ。よろしくね。信太くん」

おおっと、氷花さんも同い年か!

でもなんだろ、勇刀君と違って氷花さんの方がかなり大人っぽい。


「まあ、自己紹介もこのぐらいでいいだろ!じゃあ、和島と零にはこいつに鍛冶屋の仕事を教えてやってくれ!」

「了解!」「了解しました」

そういって、お父さんは部屋を出て行った。


「まあ、とりあえずこっちに来て座りなよ!」


言われるままに席に着く。


「まあ、そう硬くなるなよ〜!改めてよろしくな!」

キュッと握手を交わす。

そして流れで氷花さんとも握手をする。

氷花さんの手、めっちゃ綺麗…


「なに氷花の手を見つめてんのwもしかして惚れた?w」

「なっ!いや!…ただ、手がすごく綺麗だから…」

何を動揺する俺よ。

「あら、ありがとう、信太くん」

「い、いえ…」

頬の赤らみは止まらない

相変わらず勇刀はニヤニヤしてる。

と、とりあえずなにか話題を変えなくては!

「と、ところでお2人はどういう関係で?」

いや、なぜこの話題にしたんだよ!もっとマシなのあっただろうが!俺よ!

「あ、やっぱり気になっちゃう!?」

ほら、ほらほら、こうなるのが普通でしょ。

「まあ、恋人かな!」

「嘘を言うな!そんなわけがないだろ…おい!何かを察して部屋から出て行こうとするな!信太くん!」

くっ!離してくれ!俺は邪魔者にはなりたくない!

「ほ、本当に冗談だぞ!?信太!」

「そうだ!誰がこんなのと!」

「誰がこんなのだ!!」

「あぁ!?やんのかゴルァ!!」

まてまてまて、喧嘩しないで‼︎てか、氷花さん怖えぇ!!

と、ここで扉がバーン!→俺の顔にビターン!

痛い!めっちゃ痛い!

「うるせぇ!お前らはいつもすぐに喧嘩しすぎだ!!」

「す、すいません!親方!」

「申し訳ありません。親方。」

「…ったく、信太が涙目になってるじゃねぇか、まったく…」

いや、それはあなたのせいです!

「もう喧嘩するなよ!?」

と言って、お父さんはドアを閉める。


………………

最初に口を開いたのは勇刀だった

「まあ、こんな喧嘩はいつもだ。ほらな?俺らが恋人なわけないだろ?」

いや、そこは納得したけど、喧嘩するほど仲が良いって言うじゃん?ま、いいか。

「……はぁ、とりあえず、仕事の説明するわね。」




そうして、午前中が仕事の説明を聞いて終わった。

なんだかこの二人とはなんか上手くやっていけそうな気がする。


ちなみに今までの会話は「てててっ」という効果音ではなく、普通の声だった。

なんでなんだろうな…まあ、それはまた後ほど考えるか。








更新遅くてすみません汗

できるだけ早く更新するよう、頑張ります!汗

※書くのを忘れていましたが、「モネ」はこの世界でのお金の単位です(−_−;)


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