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W.I.L.L‼︎  作者: ものけん
少し昔の話
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少しの昔話

第0話〜少しの昔話〜



少し昔の話をしよう。


ゲームの中に入る以前の話を。


最初に自己紹介。


俺の名前は伊藤信太(いとうしんた)



年齢は、今年で18歳。


高校を卒業して、とあるゲーム会社に入社。


現在、アパートに1人暮らし。



まあ、ここら辺はこのぐらいでいいですよね。


ここからが本題。



俺はある日、いつも通りに会社に出勤し、いつも通りに仕事をこなし、そしていつも通りに帰宅した。


ちなみに俺の勤めている会社には残業というものは存在しないらしい。


なんでも、方針やらなんやらで。


なので、帰宅時間はかなり早めだったりする。


当然、自由な時間もたくさんある。


俺はその自由な時間は大体ゲームをしてた。


だれだ、今悲しいやつとか思ったやつ。


し、しょうがないじゃん、ゲーム楽しいんだし(汗)


それはさて置き


俺の1日が終わる。


こんなサイクルをかれこれ半年くらい。


そんなある日、俺はまたいつも通り出勤し、またいつも通り仕事をし、そしてまたいつも通り帰る。はずだった。



仕事が終わり、荷物を片付けていると課長から「伊藤君に話があるから少し残ってくれないか?」と、言われた。


一瞬、めんどくさいことがありそうだから帰ろうという考えがよぎったがそれは流石にまずい、「はい、わかりました」と答えてしまった。


やはり、今のご時世、上司には逆らえないね、、


そして、みんなが帰った後、私は課長に連れられ、ある部屋の前に着いた。



その扉には「重要関係者以外の立ち入りを禁ずる」と書かれた札がかけてあった。


そこは、社員達からは「開かずの扉」と呼ばれ、常に鍵が掛かっていて、中を見た人は誰もいないところだった。




まて、なんでこんなところに?などと考えていると、課長は平然と扉の鍵を開けて中へ入る。私もそれに続いて入る。



その室内は何というか、衝撃だった。


大きい黒い箱しかなかったのだから。


ちょうど、大人1人が入るくらいの。


「あの、課長、どうしてここへ?」


「君にここでしてもらいたい仕事がある」

どうやら質問は受け付けてくれないらしい。


少しは聞いて欲しいんだけどな…


「とりあえずそこに入ってくれ」と大きめの黒い箱を指差す


「あの、何をするんですか?」

「開ければ分かる」とのこと。


むぅ…


別に説明してくれてもいいじゃん。

まあ、いいけど。


言われたとおり黒い箱のドア?的なものを開けてみる。



中には、一つのモニターと、ゲーム機らしきものが一つあるだけだった。


開けてみたけど、なんの仕事がサッパリだよ。



不満を言おうとした瞬間、突然課長が

「君にはここでゲームのバグを直して欲しい」と言い出した。

あまりにも拍子抜けしてしまったので、

「えっと、それだけですか?」と思わず言ってしまった。


そもそもパソコンが無いのにどうしろというのだ。



「あの、だから何を…」

「そノきかイをキドうしろ」


…ん?



まて、何かがおかしい。



この人は課長ではない。

そう確信するほどに人間のものではない声が課長から発せられた。


「あの、あなたは一体誰…」

「はヤく!!」

「わ、わかりました…」

一体なんなんだ…?

こいつは誰なんだ?

何のために?

どうして俺なのだ?

とりあえず、言われるがままに中に入り、ゲーム機を起動する。


あ、意外と中は広い、なんて呑気に思っていると、モニターに起動画面らしきものが流れる。

と、そこで後ろのドアが突然閉まる。


ん?


あれ、もしかして閉じ込められた…?


一応ドアを押してみる。


うん、やっぱり開かない。


「嘘だろ…」


まさか閉じ込められるとは…

とりあえず、誰かに説明して助けてもらおうと、携帯を取り出す。


人生甘くなかった。



圏外だった。


マジか。どうしよ。


うーん、と考えている刹那、突然とモニターが光る。



多分。



そこで俺は気を失ったんだと思う。





目が覚めた時、俺はベッドに寝ていた。


なんだ、夢か、で片付いたらどんなに楽だったか。


突然頭上にゲームのウィンドウらしきものが浮かび上がった。え、ナニコレ。


ウィンドウには「勇者は目覚めた」と書かれていた。


はい?えっと、え?


俺、勇者??


てことは、ここ、ゲームの中!?





ここから、夢であって欲しいと願う現実が始まるのであった。


いや、現実ではないか。うん。



<続く>





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