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ぼっち少女と恋。3

「ちょっと…、待てって言ってるのが聞こえないの?」


鞄を持ってさっさと教室を出て行ってしまった河合君を追いかける。

走るのも歩くのも早いからモテるんだろうか。

…ん?自分で言ったが意味が分からん。


「…井上さん、口の悪さ、直した方がいいかもねぇ。」

「今のは違うでしょ。そんなことより、私はあなたと付き合えませんって言ってんの」

「何で?」


こいつぶん殴ってやろうか。


「だから―――――」

「ああ、説明しなくていいよ。面倒だから」


怒りが頂点に達した。


「…おい、いい加減にしろよ、糞が」

「…」

「さっきからこっちが下手に出りゃ、調子乗りやがって」

「…出たねぇ本性。あれ?先生の前の君と今の君、どっちか本性だろうねぇ?」


近づいてきた手を掴んで、思いっきり握りしめる。

これでとりあえずはストレス発散。

これだけで発散できるなんて、私すごい。(笑)


「…痛いよ?」

「痛くしてるもの。痛くなかったら異常だよ、良かったね」

「…そういう意味じゃ、ないんだけど…」


笑顔が消えて無表情の河合君は、ニコニコ笑顔の時の河合君とは全くの別人に見える。

だが、私は今この男に対してイライラしている。

んなこと気にするか。


「…痛いって言ってるのが、聞こえなかった?」

「そっちこそ、私が待てって言ってるとき聞こえなかったの?」

「質問に質問で返さないでくれるかな?今、俺が質問してた筈なんだけど」

「それを言うなら私が最初に質問していた筈ですが?」

「…。」


勝った。

にしても河合君ってこんな怒り方するんだ。

すると、河合君はいきなり私の腕を払いのけて、キッと私を睨んだ。


「…触ってんじゃねぇ。」

「…はは、言葉遣い。」

「…。」


わあい、この子、ブチ切れしてるぅ。

私がヘラヘラと笑ったので、河合君の何かが切れたのか、

いきなり殴りかかってきた。しかもグーで。


「っ…!!」


私が数メートル吹っ飛んだのを見てから、河合君はまた殴ろうと歩いてくる。

女の子に手ェ出すなんて、まったくけしからん。

でもやられっぱなしでもねぇ。

そう思い、降ってきた河合君の手を掴む。(滅茶苦茶痛かった)


「…!」


河合君は目を大きく見開き、脚を動かす。

が、私はその前に力任せに腕を鳩尾に突っ込む。


「うぇ…」


河合君が腹を押さえる。

結構きいたようだ、良かった。


でもすぐ立ち直り、もう一回睨み合っていると―――。


「…なぁーにやってんだ、馬鹿ども。」


横から知ってる声が聞こえてきた。


「先生!」

「…邪魔しないでくれます?」

「邪魔すんなって言われても。俺教師。君たち生徒。分かった?さっさと帰れ」

「わかんねェよ。」


辺りを見ればもう暗くなりかけている。

あれ、もうそんなに時間たったんだ。

ちくしょう、こいつと話してたから読みたかった本が読めなかった。

ていうかその本教室に忘れた。


「…私、貴方、嫌い。」

「…奇遇ですねぇ、俺もあんたの事大っ嫌いです。

 だから、別に付き合わなくていいです。」

「あ、マジですか?そこは感謝します。

 …人に私の変な噂とか流さないでくださいよ…。貴方ならやりかねない。」

「だれがそんな面倒なことを。」


そして河合君は校庭に血を吐きだして帰っていった。

先生は怒ってた。(血を校庭に吐き出すな、と)


「…ったく…。お前も帰れ、もうおせぇぞ。」

「先生、心配しました?」

「あぁ?そりゃあ、生徒が怪我でもしたら」

「じゃなくて、河合君の彼女になること」

「ううん、びっくりするぐらい全然心配じゃない」

「…。」


今日も先生にいつものアレをしてもらって帰りました。

(やってくれなきゃ帰らん、と意地を張って無理やりしてもらった)

この話に、終止符を打つ!!(笑)


終わらせちゃったけど、これでいいのだろうか。

もうちょっとハラハラ感とか入れたほうがよかっただろうか。

まあいいか。


ありがとうございました!!

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