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ブータと暴食

新クエスト 七つの大罪について


・本日大型アップデート終了により新クエスト 七つの大罪を実装しました。

これにより新エリア【煉獄】【凍獄】【天獄】が追加されました。


・新ボス【七つの大罪】が追加されました。


・新しい状態異常が追加されました。


これからも新世界をよろしくお願いします。

新世界スタッフより


・・・


ブータは新エリアである煉獄に来ていた。

このエリアにいる新ボス【憤怒】と【暴食】と戦うためだ。


ブータの狙いは暴食が落とすレア装備【魔食の大爪】だ。

何でもこれを装備すると敵から食材アイテムを奪えるようになるらしい。(運営の公式情報だから間違いはないだろう。)

これを装備しないと手に入らない食材もあるらしく、ブータとしては是非とも手に入れたい装備といえる。


すでにブータは煉獄の奥深く、ボス部屋の扉の前まで来ていた。

この重厚な扉を開ければ暴食か憤怒のどちらかがプレイヤーを待っていることだろう。

ブータが扉を開くとそこには桁違いに太ったデブがいた。


「我の名は暴食のグライアス…全てを喰らい尽くす者なり。」


この部屋はどうやら当たりだったようだ。

暴食は次元の違うデブだった。ブータもデブだがこれは次元が違う。

よくニュースとかで見る外国の太りすぎて動けなくなった感じのデブといえばいいだろうか?

しかし暴食はそんな体ながら素早く動くし、その体を見るに防御力も高そうだ。かなりの強敵といえる。

ブータと暴食、互いに揺れる横腹、飛び散る汗を散らしながら戦いが始まった。


煉獄は火山のエリアだ。


新世界はゲームにもかかわらず汗とかがかなりリアルに表現されている。

気温や湿度なんかも他のVRゲームよりリアルに表現されていた。


ゲームでここまでする必要はない、寒さや暑さの再現がリアルすぎるとかなり不評だが運営側は何かこだわりがあるらしく仕様を変更する気はないようだ。


まぁ、そんな設定があるせいか、ブータも暴食も滝のような汗をかいている。

暴食の汗は硫酸という設定があって、当たると僅かながらダメージを喰らう。何とも嫌な設定だ。


「これでどうだぁっ!!」


ブータの大剣による攻撃が暴食に当たり、暴食のHPが残り3割ほどになっていた。

しかしブータの残りHPも半分を切っている。油断はできない状況だ。


ブータが大剣で攻撃をすれば暴食もその両手の大爪をつかってブータを攻撃する。

暴食の攻撃は一撃かするだけでもブータのHPの1割を持っていくほどの力を持っている。

火山エリアの暑さと暴食の攻撃によってブータの精神力はジリジリと削られていった。


(やっぱりソロじゃキツかったかな。)


ブータはソロでこのボスに挑んだことを少し後悔しながら、しかし勝つことを諦めずに攻撃を続ける。

すでに暴食との戦闘を開始して1時間以上が経過していた。


・・・


暴食のHPが2割を切った頃だろうか?暴食の動きが突然止まった。

そして体中が光を放ち始め、ガタガタと震え始める。


ブータは危険を感じて後ろに下がるが、どうやら間に合わなかったようだ。

暴食の全身から強烈な光が放たれ、光はブータを包み込んだ。


(な、なんだ!?)


光は数秒で消えた。暴食は健在だ。

あの光にはどんな意味があったというのか?

ブータは特にダメージも受けていない。意味が分からずブータは首を傾げた。

しかし、あの光の意味はその後に分かることになる。


(あれ?腕が細い?ってか防具が表示されていない?)


今までブータを守っていた装備の数々が装備欄から外されていたのである。

しかもブータの体がデブじゃなくなっている。


(あれ、どうしてだ?ブータはデブキャラのはずだ。何で現実みたいな体になってるんだ?)


ブータは混乱した。ブータは現実では体重が50kg程しかないガリガリな男だ。

食が細く、ゲームの中でくらい思いっきり食事がしたいと言う理由で新世界では体重を50kg追加した太ったアバターを使っている。(体重が100kg以上じゃないと無限の胃袋と言うスキルが取れない為。)


ステータス画面を見ると【飢餓】というステータス異常に掛かっていることが分かった。

どうやらこのステータス異常のせいで一時的に痩せたらしい。

しかし痩せただけでステータスが下がったようには思えない。

寧ろブータは体が軽くなったように感じていた。


「まぁ、いいか。もうちょいで終わるし片付けますかね。」


ブータは大剣を構え直して暴食に向かって走り出した。



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