表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/24

ブータ無双

もう一話ありました。


剣閃が煌く

それはまるで何かのダンスのように

瞬間、血飛沫が飛ぶ

それすらも何処か演出のように場面に華を添えた


周りに蠢くはオーガの群れ

その数は30を超えていた

それを相手取るはただ一人のデブ


・・・


ブータは今オーガの巣窟である【ギガラスの魔窟】を攻略中だ。

ギガラスの魔窟はオーガ系モンスターが蔓延るダンジョンで、普通は4人パーティで潜るダンジョンだ。

ブータは今、ソロで来ているが、これは単純にギガラスの魔窟が中級者ダンジョンでブータにとっては簡単すぎるダンジョンだからだ。


そんな中級者ダンジョンに何故上位ランカーのブータがいるのか?

それはブータが「オーガしかいない洞窟に美味しそうな食べ物はなさそうだし行きたくない。」という気持ちから攻略していなかった為である。


実際、ギガラスの魔窟のボスであるギガラスから【オーガの銘酒】を入手できるという噂を聞かなかったらブータは今も攻略をしようとは思わなかっただろう。


・・・


揺れる二の腕、荒ぶる横腹…その姿は正にピザデブ

しかしその右腕にある大剣は【魔剣バグラム】

その大剣を持つというだけでブータが只のピザデブではないと分かるだろう。

認めたくないかもしれないが。


「うーん、モンスターが多すぎるな。」


何十というオーガ相手に無双してきたブータは少し面倒くさそうに溜息を吐いて魔剣バグラムを地面に突き刺した。そして息を吸い込み魔力を練る。


「―――――――――――――ッカァッツ!」


スキル【威圧】と【大声】の合わせ技だ。

殺気とも取れる声の波はオーガを怯ませ動きを鈍らせる。


「どけ。」


感情がない…只のデータであるはずのオーガ達が怯み道を開ける

ブータは開いた道を悠々と歩くがそれを攻撃するモンスターはいない。


ブータの目の前には大きな扉がある。ボス部屋だ。


扉を開くとそこには一匹のオーガがいた。

普通のオーガと違って肌が黒く、大きさも5mと巨体だ。


オーガの王【ギガラス】


ギガラスの武器は魔斧【肉喰らい】だ。

ダメージを与えると高確率で出血の状態異常になるこの武器は厄介だ。

ブータは気を引き締めて魔剣バグラムを構える。


最初に動いたのはギガラスからだ。

その巨体からは考えられないほどの速さでブータに迫り斧を振るうがブータはしゃがむことでその攻撃を避ける。

そのまま体当たりをしてギガラスの体勢を崩そうとした。


しかし、そもそものステータス差からかギガラスはブータの体当たりで壁までその巨体を転がしていく。

ブータは転がって行くギガラスを追い掛け追いつき追撃を行った。


一閃


ギガラスの右腕が切り飛ばされて魔斧【肉喰らい】と一緒にデータの破片となって消える。

ギガラスの叫び声が洞窟に響き多くのオーガが召喚されるがブータは気にしない。


ギガラスから離れてまずは邪魔になる召喚されたオーガ達を倒していく。

オーガ達の地獄はまだまだ終わる様子を見せなかった。


・・・


居酒屋【豚の鼻】


「結局オーガの銘酒が出るまで7回もボスを倒さなきゃいけなくてさ、疲れたわぁ。」


居酒屋のカウンターに座りながら愚痴るブータを見てこの店の店主はオーガに少し同情をして手を合わせた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ