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ブータクッキング死闘編

新世界には闘技場という施設があった。

この円形状の建物では数々の大会やイベント、訓練を行うことができる。

その中で闘技場の訓練でしか出現せず、しかも絶対に倒せないモンスターというものがいた。


【肉獣 ダルダルガ】


5mを超える巨体、正に肉の塊といったモンスターだ。

HPが7万を超えるそのモンスターは技の試し打ちの訓練に使用されるモンスターで、システム的には倒せるが現実的に倒せないモンスターとして知られている。

このモンスター、どんな技でも耐えられるように全ての攻撃のダメージが1になる仕様になっているのだ。


因みに設定だとこのダルダルガ、ダメージを与えるほど肉が成熟し、旨みが増す事になっている。倒したものはこの世の物とは思えない美味を味わえるのだとか。

ダルダルガが出てくる訓練は1人でないと受けられず、手数で攻めることもできない。

しかも反撃してくるので攻撃ばかりもできない。


そんなモンスターに7万回も攻撃を当てるのは不可能だ。

それが多くのプレイヤーの認識になっている。

だが、そんな認識を覆そうとしているプレイヤーがいた。


既に20時間以上戦っているそのプレイヤーの名前はブータ。

揺れるお腹がプリティーなデブだ。


右手にエンジェルフィスト、左手にデビルフィストと呼ばれる拳装備を身につけて戦うその姿はデブなのにまるで戦神を思わせる。デブなのに。


すでに闘技場は観客で溢れ、一種の祭り会場のようになっていた。

上位ランカーは勿論、初心者も戦闘の手本にしようと見に来ている。

不可能だと思われたモンスターが倒されそうだと聞きつけ開発陣であるGMゲームマスターも見物に来ているほどだ。


ダルダルガの体から数十本の触手が出てきてブータに迫ってきた。先端はドリルのように尖り回転している。


「オラララララァッツ!!」


迫る触手を全てブータは左拳で叩き落とし右ストレートをダルダルガに叩き込む。

ダルダルガの肉にブータの右手が埋まり抜けなくなるが、ブータはジャンプしながら横に回転して無理やりダルダルガの拘束から抜け出す。


「こ、れ、で終わりだぁっ!」


そのままブータはダルダルガを高速で殴り続ける。

ダルダルガも触手で攻撃してくるが、ブータは止まらない。

観客の盛り上がりは最高潮に達しその歓声に背中を押されてブータの攻撃は更に加速する。


「オララララララ、オラァッツ!」


ドゴンッツ!と大きな衝撃音のあとにダルダルガは吹っ飛びデータの粒子になって消えていく。

残ったのは光り輝く肉の塊だった。


【ダルダルガの神肉】


闘技場は拍手に包まれ中には涙を流しながら拍手をしているプレイヤーもいた。

GMもありえないものを見たような顔で拍手をしている。


「疲れた…ってか、なんか観客が凄い集まってるな。」


ブータは戦いに集中しすぎていたためにここまで観客が集まっている事に気づいていなかった。訓練場の観客席は埋まりきり、立ち見をしている人までいる。


「あー、なんか悪いけど疲れてるから落ちるね。では。」


ブータが若干引き気味でログアウトしたのも仕方ないと言えるだろう。

その後、ブータとダルダルガの戦いを編集した動画が公式でアップされ一時かなり騒がれることになるのだがそれはまた別の話。


年明けブータさん祭りはいかがだったでしょうか?

ブータさんはまたしばらく放置しますが、また書こうとは思っていますので見かけたら読んでいただけるとこれ幸い。

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