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ブータの3分クッキング

気分転換に書いたものです。

短いですがこれが今の精一杯。

その日、動けるデブことブータは珍しく武器らしい武器を持って狩りをしていた。

相手はグリーンドラゴンという硬いウロコに覆われた防御特化のモンスターだ。


今回戦っているグリーンドラゴンの肉は筋張っていて食べられたものではなく、完全に食材としては無視されている。

だがブータはそんなモンスターでも美味しく食べることができるはずだと考えていた。

なんて食い意地が張ったデブだろう。


グリーンドラゴンは草食で肉を食べないせいか、肉に臭みが無い。しかも果物が主食のせいなのかなんなのか、肉自体は柔らかいのだ。

グリーンドラゴンの肉は筋張った食感のせいで不評な食材アイテムだが、筋張っていなければかなり上質な肉だといえる。


「おらぁ!」


今回ブータが持ち出したのは切れ抜群の【肉切り包丁・斬】だ。知り合いのプレイヤーに頼んで作ってもらったオーダーメイドの装備で、斬撃特化に作られたその武器は上級モンスターであるグリーンドラゴンを見事に翻弄していた。


肉切り包丁は斬ることのみに特化した装備だ。ほかを犠牲にした分、かなりの切れ味を誇っている。

そんな包丁を使いながらブータは尻尾のほうから順にグリーンドラゴンを解体していく。

勿論グリーンドラゴンも抵抗して暴れているのだが、ブータは華麗に攻撃を避けながら肉切り包丁でグリーンドラゴンを解体していく。


ブータの目はすでにグリーンドラゴンを肉としか見ていない。

ヨダレを垂らしながら、嬉々として肉切り包丁を振るっていく。

時折グリーンドラゴンの強力な風のブレスを吐かれてもサイドステップで見事に避ける。

攻撃を避けるたびブータの豚のように弛んだ腹がポヨンと揺れるのがグリーンドラゴンは気に入らないようで、怒りの咆哮を上げながら攻撃のスピードを上げるが、ブータは涼しい顔でグリーンドラゴンの攻撃を避ける。

戦いというにはあまりにも一方的な虐殺劇が終わるのはそれから数分後のことだった。


・・・


グリーンドラゴンを解体し終わったあと、ブータはアイテムボックスにドラゴンの肉を詰め込みホームに戻ってきていた。

これからドラゴンの肉を下処理をしていく。

原始肉のように食べたいところだが、それだと中の方まで下処理ができないので今回は却下。小さく小分けにする。

次にスジを丁寧に取っていく。これも普通の調理アイテムだと調理アイテムの方が肉に負けて壊れてしまうのでオーダーメイドで作った【肉切り包丁・調理】を使う。

ブータはプロの料理人という訳でもないのでどうしても粗は目立つが、何とかスジを取り終えた。

次は味付けだ。塩とコショウをこれでもかと言うくらいかけて和える。


ブータはここで知り合いに連絡を取り始めた。

主にグリーンドラゴンの肉を馬鹿にしていた連中を中心に、だ。

すぐに来るように伝えると調理を再開する。


肉を焼く以外にも野菜や先程取ったスジを炒めたりしないといけない。

すぐに来るように伝えたから急がないと間に合わないだろう。

ブータはグリーンドラゴンとの戦闘の時よりも真剣な顔で調理を続けるのだった。


この日からグリーンドラゴンの肉の認識が改まり、空前のグリーンドラゴンブームが始まるのだが、それはまた別の話。





ちなみに私の料理スキルはゼロです。

カップラーメンはおいしく作れるよ。あとゆで卵。


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