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義輝くんと景虎くん(足利義輝と上杉謙信)この頃上杉謙信は長尾景虎です⑥
「で、殿のおみやげ、何にする?」
「酒のつまみになるものがよくない?」
「梅干しとか金山寺味噌とか」
「梅干しなら南部か遠くない?」
「ここ、どう?湯浅、日本の食べ物ってここかららしいよ」
「そっか、じゃぁ行こうか。湯浅へ」
やって来ました。湯浅村(この時代は村)
「な…なんか揉めてない?」
「何かあったんですか」
「あ、旅の人、これみてくださいよ。味噌作ってたら黒い汁が出てきてしまって」
「黒い汁?」
「そうなんですよ。坊さんがサボってほっとくから」
「へぇ~どれどれ…」
無防備にも舐めてみる一人の長尾家の家臣
今日 一人の家臣が舐めた
あいつは何も考えてない家臣だった
だけど あいつは 知っていた 醤油を
どうしても舐めたかは聞かない 聞かない
君は醤油のために死ねるか
「これ、上手いよ」
「あ、ほんとだ」
「魚にかけたり、煮たりしたら上手いんじゃない?」
「これ、売ってくれない?」
「別にいいけど」
「うん、これ、醤油と名付けよう」
「なんで?」
「さあ」
これが醤油が生まれた理由とは歴史の陰に隠れて誰も知る人はいない
つづく




