浅井長政くんと遠藤直経くん②
「それより、もうすぐ婚礼の刻限ですよ」
「う…うん…」
婚礼の席で、初めておいっちゃんを見た長政くん、その姿に胸をハートの矢でズキューンと射抜かれました。なんて、美しい…なんてきれいなんだ…
おいっちゃんのとなりに座ったもののおちつきません。チラッチラッとおいっちゃんを見ているうちに時は過ぎ、あっという間に初夜となりました。
はつ!いつの間に…えっと…どうすればいいのだ…そうだ、直ちゃんに貸してもらった春画…えっと…あ…
胸に忍ばせた春画をこっそり見るつもりが落としてしまった長政くん。
「まあ…なんですの?これ?おすもうの絵ですの?江北の方では女の方もおすもうするのですか」
「え…これ見て…おすもうって…なんて純粋な姫なんだ!直ちゃん、私は、今、モーレツにカンドーしている。こんな純粋な姫を汚そうとしてたなんて、私のバカ…バカ…」
「あの、どうかなさいましたか?」
「え…そうです。おすもうの絵です。今夜はお疲れでしょう。もう休みましょうか」
「ええ…」
にっこり微笑むおいっちゃん。
「きれいだし、純粋だし…私は幸せものだ」
二人は手を繋いで休み、清らかな夜を過ごしました。
あくる朝
「で、初夜に何もなかったと…バカですか?あんた」
直ちゃんに呆れられる長政くん。
つづく




