1、ぼっちゴブリン誕生
『称号:ぼっちゴブリンを獲得しました。』
頭の中で、変な声が聞こえる。まだ夢の中かな、、、
「?!」
「ここ、どこだよ?洞窟?」
辺りを見回すと、トラック一台くらいの大きさの洞窟のようだ。すぐ外が見える。
「樹海?ここ、ほんとにどこだよ?」
洞窟から外に出ると、周りは、木が生い茂っている。どうやらここは、森の中のようだ。森の中に1人。これは、危険だ。ちょっと整理してみよう。
「持ち物は、、、って腰蓑?!てか裸足だし!」
「裸足で森なんかいるから、足も緑になって、、、って緑?!」
持ち物は、腰蓑だけ。今の時代、そんな格好の人どこにいる。某きたきたの踊りを極めているおじさんくらいだろう。ただ、まだこれは、許せる。しかし、足が緑とか、ありえない。これは、まるで人間じゃないみたいな、、、
「魔物?!緑の腰蓑ってゴブリンみたいな、ハハ、、、」
いやいや、待って。ありえないでしょ?これは、夢?落ち着け。落ち着こう。
これは、いわゆる転生というやつだな。でも神とかにあった覚えもないし、記憶は、、、ある。俺は、、日本人。普通に結婚して、働いて子どももいて、、、死んだ覚えもない。
とりあえず、少し整理して、落ち着いた。ゴブリンみたいなものは、地球にいないから、とりあえずファンタジー系の転生の可能性が高いな。魔法とかあるのかな。
確かめるには、お決まりの言葉を言ってみるしかない。少しワクワクしてきた。現れてくれるといいな。
「ステータスオープン」