7話 理想区域と死者区域と暗黒区域
電子ウイルス・ロウ
「そうだな
何故死者区域かと言えば死に繋がる領域だ
この後に続く道こそ本当の世界が待っている」
電子ウイルスによって電子グラスを弾き飛ばされる
現実世界を見つめると、移動させられていた
移動された場所は戦艦貿易都市の舵場所だ
その先端で見える形式こそが全てを現わしていた
ロウの親父
「世界の道を見つめて何を望む?」
取締役のロウの親父がいた
電子ウイルス・ロウが現実世界に出現する
エース
「電子ウイルスは外部に放出されないんじゃないのか?」
ロウの親父
「ロウだけは別だよ
ロウには、この戦艦貿易都市のエネルギーを活用しているからね
だからエネルギーも足りないまま今具現化している
具現化している時だけは君の知っているロウとして具現化されるんだ
記憶領域も全てね」
エース
「お前は…じゃあ…誰なんだ?」
ノア
「僕はノアだよ ノアの箱舟に最初に乗った人間だ」
エース
「戦艦貿易都市が出来上がって1000年経つと言われるが…
お前は何故生きているんだ?」
ノア
「ノアの箱舟と一体化したからだよ
それは電子ポケットという電子技術が成している
電子技術によってこの戦艦貿易都市は構築されている
電子ポケット空間の電子ウイルスと化したノアの箱舟から選出された人々によって
この閉鎖空間は構築されている」
電子ポケット空間の電子ウイルスは戦艦貿易都市の動力源だった
それがあるから世界は動く
エース
「世界は…望遠鏡で覗くか」
望遠鏡で覗くと
その先に大きな闇が待っていた
「闇がある」
ノア
「そうだね 1000年後に到達するという維新ポイントだ」
「維新ポイント?」
ノア
「維新目覚める世界だ
その世界はブラックホールって事なんだけど
つまりは僕らの終焉場所って事だ
だからこそ 僕らはこの閉鎖空間を死者区域だと呼んでいる」
エース
「そうか…それで…じゃあ俺達はどうすればいいんだよ」
上には竜の群れ
下には血海だ
ノア
「上が理想区域 下が暗黒区域
どちらを選択するかを僕は電子ウイルスの心臓に聞いてみた」
心臓の主であるロウが言う
心臓の主ロウ
「エースはノアと同じ根源を持った選定者だ
選ばれた人間に、世界を決める
そこで僕らの命運は決まる」
エース
「俺が…決めるのか」
心臓の主ロウ
「さぁ 君ならどちらを選ぶ?」