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持ち去られた頭部と右手  作者: ASP
序章
1/31

幕開け

 犯罪。

 それは法治国家であるこの社会において、非常に不合理な行為である。


 想像したことはあるだろうか。自らの犯した行為を隠蔽しようと、必死に考えを巡らせる犯人の胸中を。罰という恐怖に怯えたまま、大抵は無様な末路しか用意されていない。不合理を合理的手段でもって実行する人間の愚かさでは、真実を完璧に闇で覆い隠すことはできない。不合理と合理の矛盾は、光を射し込ませる僅かな隙間を生み出す傷となる。罪を犯す愚昧な人種に、その傷を庇えることなど決してあり得ない。


人間は復讐心や嫉妬心など、ある人物がいると自分や大切な人が幸せになれないなどという妄想に、不合理な執着を持ちやすい。故にこう断言できる。人殺しが尽きることはない。


 不合理と合理の葛藤。葛藤が生み出す業深き謎。

 かくして、物語は再び幕を上げる。

 これは、真実を闇に閉ざそうとする者と、鋭い射光で傷口を抉り照らす者の対峙を綴るものである。

 

 日向ヒカリとアキラのSP問題

 『持ち去られた頭部と右手』


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