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修羅の騎士団  作者: 翠嵐
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ストラテウマ

――ストラテウマ


国の名前であり、軍隊の名前。

世界中から子どもを集め、軍人へと育て上げると世界中へ派遣する、軍事国家・学園都市とも呼ばれる。



この国には、全寮制の学園と、派遣された『兵士ソルジャー』や『騎士ナイト』の指令部であり、サポートする連中がいる本部くらいしか目立つものがない。簡単に言えば田舎に近い。



しかし、設備・道具は世界最新鋭だ。『兵士ソルジャー』たちが使う武器・コンピューター等々……。

司教ビジョップ』の勢力は凄まじいものだ。




階級について話そう。

まず『兵士ソルジャー』。

各国、地方に駐屯し、その地の秩序を守る。

世界に数億人といる。



次に『司教ビショップ』。

兵士ソルジャー』とかとは違って戦わない。後方支援というやつだ。

武器などの生産もしている。



そして、『騎士ナイト』。

兵士ソルジャー』の精鋭部隊だ。現在百人ほどの少数で、そこからさらに十の班に分かれている。仕事としては、要人・上層部の護衛、『兵士ソルジャー』の援護など。

一人一人の戦闘力がかなり高いので、戦争や反乱の鎮圧にも呼ばれることもある。

だが、『兵士ソルジャー』と違って、決まった場所に長い期間滞在はしない。

要請をうけて、仕事へ向かい、終わったら本部へともどるのだ。



隊長アルバ・リスベクトを筆頭に、十の班と副官だけで構成されている。







――表向きは。






騎士ナイト』にはもう一つ、世上にはほとんど知られていない部隊がある。



その者たちは、



――人の心を読む少年。



――宙を飛び、竜巻・疾風を作り出す女。



――猛火を操る男。



――未来を見透す少女。





不思議な力を持った、たった四人の部隊。


その存在を信じる世人はほとんどいないだろう。




しかし、一度見た者たちは、その力に、




見惚れ、



恐怖し、



絶望か、



希望を抱く。










ある者は、空を舞う金色こんじきと紫の蝶に見惚れた。



ある者は、業火の中に立ち続ける炎のような赤髪に恐怖する。



ある者は、自分の罪をすべてさらけだす冷たい瞳に、絶望に堕とされる。



ある者は、全てを成功へと導く女神の微笑みに希望を抱く。








しかし、なかなか表に出てくることはない。



光か、影か。




最強にして最恐・最悪のその存在。



呼び名は『騎士ナイト』特別部隊



通称


死神部隊


鬼人娘子軍


粛清隊




修羅の騎士団

















数々の伝説を作り、希望と絶望を与えてきた謎の戦士たち。


その者たちの姿は―――










「レッドーー!!報告書は!?」

「あー。……あと二日くれー。」

「はあぁ!?出来てねーのかよ!あれだけ言っておいたのに!?」

「……提出期限、昨日まで……。」

「……ヤバイな。」

「なんだ。じゃあ今日出そうが明後日出そうが、たいして変わらねーじゃん。」

「そう言う問題じゃねえ!開き直るな!」

「まあまあ、レンヤ。落ち着きなさいよ。今焦ったって変わらないわよ。

とにかくレッド。与えられた仕事くらい完璧にこなしなさいよ。アオイに負担がかかるでしょ?」

「……ブルー。」

「はいはい♪なあにアオイ?」

「あなたも書き直し。」

「えー!?なんでよ!完璧の仕上がりでしょ!?」

「……内容。舞踏会に潜入して調べた話の概要を書けと言ったよね?」

「……だって〜、豚みたいな中年オヤジの密輸の話なんてつまんないし〜、だったら、新作ドレスを着た可愛いアオイについて書いたほうが良いかなと思っ……痛!」

「……バカか貴様。」

「ちょっとレンヤ!本気で叩いたでしょ!吹き飛ばすわよ!」

「上等だ、やってみろ。」

「……なんで報告書一つで部下の殺し合いを見なきゃいけないの……。」

「だよなー。」

「なにどさくさに紛れて逃げようとしてんだレッドぉお!!」






――特別部隊の日常風景


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