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最終話 死の淵で

 ホワイト幼稚園の園児達60人は全員焼死したのです。タロウは焼けこげた幼稚園に入りました。遺体安置所には焼死体となり変わり果てたレモンの姿がありました。美しかった彼女の身体は黒く焦げてしまい面影はありませんでした。


「レモンちゃん、レモンちゃん!どうして死んじゃったんだよ!!レモンちゃん、うわぁぁぁぁ!」


タロウは大粒の涙を流してその場に倒れ伏せました。レモンの遺体を抱き抱えようとしましたが、彼女の身体は剥がれ落ちてしまいます。気がつくと、足は外れて彼女の焼かれた頭骨だけをタロウは抱きしめていました。他にも幼稚園の園児達の焼死体が何人も置かれていました。園児達の遺体はご家族に引き取られていきます。

何日か経ち、レモンの納骨が済むと、タロウは自分の身体にガソリンを撒きました。そしてマッチで火を付けるとこう言いました。


「待っててね、レモンちゃん、僕もそっちに行くから。」


そしてタロウの身体は炎に包まれて身体は焼けていきました。


ホワイト幼稚園には手紙が残されていました。レモンが書き残した手紙です。そこにはこう書かれていました。


『私の本当の名はレモンでは無い。


如月花梨』



 世界は現実に戻った。そこは実験所のような場所であった。1人の女性の遺体が置かれていた。女性の遺体は焼け焦げており、識別が付かない程であったが、その女性こそ如月花梨であった。

女性の遺体の頭部には回路が繋がれていた。


「レミュシー様、中山龍太郎によって研究所は破壊されました。この女の遺体の始末如何致しましょう。」


「地底世界を崩壊させる核兵器へと変えろ。奴の焼死体は水素爆弾へと変えて、エスポル歴3019年の某日に地底世界を滅ぼす。エスポル歴3000年8月31日、使徒ゼトが襲来する。それにより一度人類文明は破滅する。そして来るべきサードインディペンデンスが、グリムセイ王国ファシスト党に行われるその計画こそ“プロジェクトホロコースト“だ。」


「Die Menschen sind törichte Geschöpfe. Die Erdoberfläche ist bereits vom Meer überflutet und praktisch zerstört, und doch glauben sie, durch die Flucht in den Untergrund eine neue Welt zu erschaffen – doch das Ende der Welt ist wunderschön.


《人類は愚かな生き物だ。地上は既に海水に浸かり滅亡しているのと同じ状況だと言うのに、地下に逃げ込めば、そこが新たな世界の創造とでも思っているだろうが、終末こそ美しい。》」


「誰だ、貴様は?」

レミュシー・ロズワルドの前に現れたのは頭部に金属で加工された人間の姿をしていない鉄製人間のような生き物である。ドイツ語を話す化け物は全身に金属管が張り巡らされているのである。男の目は赤く発光すると男は厳かに口を開いた。


「Mein Name ist einer der Edels, der Vertrauten von Aesikt, einem der sieben Erzengel. Mein Engel Aesikt schickte einen seiner Jünger, Zephiel, in die Unterwelt. Doch ich fand ein perfektes Souvenir. Gebt mir diesen nuklearen Menschen! Sonst hat die Menschheit keine Zukunft!


《我が名は7大天使の使徒の1人エースィクトのその使い魔であるエーデルの1匹だ。我が天使エースィクトは弟子の1人であるゼフィエルを地底へ送った。だが丁度良い土産物を発見した。その核人間を俺に寄こせ!さもなくば、人類の未来はない!》」


「ふん、遠慮しておこう。エーデルだと、その程度の敵なら、私が地底防衛軍で開発したヒューマノイド666型で貴様の機械の身体など、粉々に粉砕してやるところだ。」


するとヒューマノイド666型が現れた。666型は機関銃を装填するとエーデル目掛けて、銃を乱射した。弾丸が一斉に発射されると窓ガラスは粉砕した。ヒューマノイド666型の強力な戦闘能力により研究所の外へと飛ばされたエーデルは腕からガトリングを取り出した。そしてヒューマノイド666型目掛けて弾丸を放った。弾丸は凄まじい勢いで弧を描くように機械人間達の身体を掠めていくとそこに火花が生じた。ヒューマノイド666型との戦闘は激しさを増すと、666型はエーデルの核を破壊した。そしてエーデルは爆発して大破した。


「エーデル、戦闘完了、破壊終了しました。」


その様子を見たレミュシーは研究所の秘密スイッチを押すと花梨の焼死体は見る見る火花をあげて姿が変化していく。光を放つと人間の姿から恐ろしい核兵器へと変化した。

そしてエスポル歴3000年、19年後に向けて地底世界は破滅に向けてのカウントダウンを開始した。



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これにて完結です。応援いただきありがとうございました。

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