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マロンのゲーム

 リスの女の子のレイスと一緒に黄色いマルチーズのレモンと三毛猫のタロウはトンボランドのミルキーロードに乗りました。レイスはミルキーロードはトンボランドにある人気のアトラクションで子供向けの移動型アトラクションです。


「ミルキーが見えるよ!レモンお姉ちゃん!タロウお兄ちゃん!」


「ねえ、本当だ。レイちゃん、あのミルキー手を振ってて可愛いね。」


『ミルキーウェイにようこそ』

ミルキーのぬいぐるみが出てくるとこっちを向いて喋って来ます。ぬいぐるみには電気が走っておりアニマトロニクスのようです。楽しそうなbgmがかかっておりエリアが進む毎に様々なアニマトロニクスが出て来ます。ミルキーハウスと呼ばれるエリアに来るとミルキーのお友達らがお茶会を開いています。ミルキーロードを降りるとレイスのお母さんが待っていました。


「ママー!!」


「レイちゃん、ごめんね。迷子になっちゃったって聞いたから、心配になって探したのよ。」


レイスは母親に抱きつきました。相当甘えん坊なようです。

レイスを抱っこすると母親はレイスの頭を撫でながらよしよしとします。レイスの母親の名前はスカーレットと言いました。スカーレットはレモンとタロウに話しかけます。


「私はレイスの母のスカーレットと言います。レイスと一緒に遊んでくださったのですね。ありがとうございます。えっとお名前は?」


「私レモンって言います。」


「僕はタロウです。レモンちゃんと旅をしています。」


「あらもしかして2人はお付き合いなさっているの?」


「いえ、友達です。」


レモンは顔を赤らめています。タロウも顔を赤らめてました。スカーレットに連れられてトンボランドのレストランへとやって来ました。レストランではミルキーのカレーライスを注文しました。カレーライスが目の前に来るとタロウとレモンは可愛らしいカレーのデザインにテンションが上がりました。


「タロウ君、めちゃくちゃ可愛いよ。このカレーやばいんだけど」


「ねえ、可愛いね。ミルキーのデザインがされていて、しかもカレールーも白色が付いていてデコレーションが凄いや。」


2人はスカーレットと楽しくおしゃべりしました。

レイスとご飯を食べ終えると外に出て待っています。するとレイスのお友達がやって来ました。


「レイちゃん、探したよー!お姉ちゃん達は?」


「カリルだ!レモンお姉ちゃんとタロウお兄ちゃんだよ。」


レイスはお友達を紹介しました。レッサーパンダの女の子カリルと4人のお友達です。夜になりました。レイスとタロウとレモンはテーマパークの外でお別れをしたのです。


「レモンお姉ちゃん、タロウお兄ちゃん、今日は楽しかったよ。また遊ぼーね。」


「レイスちゃんもね、バイバイ。」


レモンはレイスにハイタッチをします。続いてタロウもレイスにハイタッチをします。レイスとカリル、デール、ヒール、ヒューズと4人の子供達とバイバイしました。スカーレットの車に乗せられてレイス、カリル、デール、ヒール、ヒューズも乗り込みました。その時スカーレットは車の中に何かあるのに気が付きました。しかし時は遅かったのです。車のキーを入れた瞬間に突然火花が散り、車は大爆発を起こしました。凄まじい爆発と共に車は全焼しました。


「そんな、嘘でしょ??ちょっとタロウ君、車が!!!」


「レモンちゃん、やばいって!近づくな!!」


車は凄まじい勢いで燃え始めました。サイレンが鳴りました。消防車がやって来るまで時間がかかります。しかし火は凄まじい勢いで燃え始めるのでした。


「離れてください!離れて!!」


消化器を使い従業員が消火活動を行います。しかし火はガソリンのタンクに引火して大爆発を起こしたのです。消防車が到着して鎮火するのに相当時間はかかりました。


「待ってくれ!中に子供が乗っているんだ!!小さい子供達が!助けてください!お願いします。」


その様子を木の上から見つめるマロンの影がありました。

マロンはタロウとレモンを見つめて笑いながら言いました。


「言ったでしょう。あなたから大切なものを奪ってあげるって。第2のゲーム成功!あはははは!!!

あなたが遊んだ子供達は私の手によって皆んな焼け死ぬんだから!!!」


その後、全焼した車からレイス、スカーレット、カリル、デール、ヒール、ヒューズの焼死体が発見されました。6人の遺体は見るも無惨な姿になっていたのです。その様子を見たレモンは号泣しました。またです。誰も守る事が出来なかった。また死なせてしまった。その罪悪感から涙が溢れて来ました。


「なんで、どうしてレイスちゃん達が死ななくちゃならないのよ。カマキリ幼稚園であれだけ亡くなって、それでも立ち直ろうと頑張っていたのに、一体何で、酷すぎるよ。こんな結末、あんまりだよ!」


「まさか、マロンの仕業か?」


レモンはタロウに対して怒りをぶつけました。どうしてこいつはいつも誰も助けてくれないんだろう。私の命を助けてくれるのに。小さい子供の命は守ってくれないなんて。


「ねえ、タロウ君はどうしていつも口だけなの?

結局マロンから子供達を助けてくれなかった。あなたと一緒に旅をしていても何も埋まらないじゃない。あなたに何が出来るの?人の命を守る事なんてできない!」


「なんなんだよ。その言い方は。僕だって必死に助けようとしたよ。それになんで死んだ子供達は僕のせいなんだよ。」


タロウのまるで無責任な言動に腹を立てたレモンは遂に女子としての口調から豹変して乱暴な口調へと変わりました。激しく怒り狂うと、タロウの方へ近付きガンを飛ばしたのです。


「じゃあはっきり言ってあげるよ。お前が、ちゃんと見ねえからだろうがよ。お前いつもそうだろう。孤独で生きてきたから子供達の事だってちゃんと見てあげられないんだろう。

お前はあたしのお母さんだって助けてくれなかったじゃねえかよ。このクズが!マロンにいじめられた時だって来るの遅えんだよ!!!このクソ猫がよ!!!!」


レモンはタロウの胸倉を掴むとタロウの顔面を殴り付けました。タロウはその場に倒れました。瞬間的に怒り狂ったタロウはレモンを殴り返したのです。レモンの頬にタロウの拳がぶつかるとレモンの頬に青い痣が出来ました。すると殴られたレモンはタロウのお腹を蹴り飛ばしました。蹴り飛ばされたタロウは、激しい痛みを感じたのです。するとレモンは、タロウの耳を掴むと言いました。


「おい、くそ猫、答えろよ!てめえ、今、私の事を殴ったよなぁ?言っただろうよ。八つ当たりかよ。クソ野郎!お前が、小さいガキの命見ねえからだろう?てめえが悪いんだよ!てめえがよ!」


大声でレモンに罵倒されたタロウは、遂に怒りの限界に達して、レモンに怒鳴り散らしました。


「なんだとこのやろう!!!黙れ、このクソ犬がよ!!!!

落ち着けよ。お前は取り乱しているだけだ!レモンちゃん、目を覚ませ!!」


するとレモンは泣きながら必死に叫びました。


「あんたと旅をしたせいで一体何人が犠牲になっているというのよ。お母さんは死んで、遊んだ子供達は沢山死んだ。お前がちゃんと見てりゃあ子供達は死なずに済んだんだよ。いつまでも責任逃れするんじゃねえよ!!」


「うるさい!!うるせえんだよ!!!!」


タロウは激昂すると拳をレモンにぶつけました。するとレモンも拳を握るとタロウの顔面目掛けてぶつけました。お互いの拳が顔面にぶつかると2人は激しく殴り合い取っ組み合いの大喧嘩をしたのです。お互い殴り合うと傷つけ合いながら、気が付けば倒れていました。レモンは、タロウに言いました。


「そうやって、キレたら、女の子殴るのかよ!」


レモンはその場から離れて走り去って行きます。

後退りしながら、泣き続けていました。どうしてなのよと、自分を責め続けました。


(私は、タロウ君に八つ当たりなんかして、馬鹿だよ。)



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