【プロットタイプ】おかしーの
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
何でも許せる方向け。
背後から気を付けな。
これを地で行く小説を沢山書いてますし、これからも書きます。
この世界にはどうやっても道理の通じない人間がいる。それまでの過程は納得出来ても、結果が納得出来ない。その逆も然り。
処女受胎など良い例で、そんなのが出来るのは単細胞生物やクローン増殖する生き物だけだと説いたとしても、全く納得しない。それはある意味、大昔に地動説を認められない輩と同じなのだろう。
「自分の理想ばかりを押し付けて、人の話全く聞かない奴って、基本頭おかしーんだよね」
物を書いていると、不意に鏡花がそんな言葉を吐いた。
鏡花の説いた定説は決して間違いなどではなく、ある意味的を得た答えだろう。何かを盲目的に狂信する者は、自分の理想を相手に押し付ける癖がある。そうして自分が気に入らない事があると、それを一切受け入れる事無く、都合の良いところだけを切り取る。それを『おかしい』と定義するのは、何も不思議な事では無い。
「やったことあるから分かるよ。本当に頭おかしーの」
どうやらしっかり頭をおかしくした上で、そんな結末に帰結したらしい。鏡花の方もそれで満足したらしく、会話はそれで終わりとなった。
「鏡花、お前、何処までも真っ当で、何処までも狂ったこの人物、どんな思考回路で作った?」
鏡花の書いた話を読みながら、思った事を口に出す。今日は感想よりも、その人物の創作過程が気になった。お前はどんな思考回路を経て作成したのか。ここまでおかしく出来たのか。
その登場人物というのは、余りにも真っ当だった。何時も相手に慈悲の言葉をかけ、無償の愛を施す。当然仲間たちからも慕われていた。けれども相手の事を正しく認識出来ておらず、かける言葉の第一声が『私の可愛い子供達』だった。其れは自分の仲間以外に対しても。
そうしてそれを否定する様な真似をすると、酷く混乱する。『そんなはずはない』『子供達に他ならない』、そう何度か言葉をかけて、最後には気を失ってしまうというものだった。
「あぁ、それね。難しいんだけど、過程だけをぼかして認識するんだよ。
相手の人は自分が産んで。この部分を思い切り曖昧にするの。なんて言うかな……写真の様に鮮明に。ではなくて、記憶を起こした時のようにぼんやりと。
そうして結果だけを鮮明に焼き付ける。それこそ写真を見せる様にね。そうすると、こんなキャラが出来上がる」
一度自分でも行って見ようかと、鏡花の説明を倣って見た。けれども強固に固められた論理がそれを許さない。
「瑠衣たんは難しいと思うよ。計算機みたいな性格してるから」
そう言って、けらけらと笑った。
「でもね、その人にはそれが全てなの。それがどれだけおかしくて、狂っていても、それが全てなの。承認欲求満たす為に、ゴリゴリに加工した写真載せるのと同じ理由なの。
その結果だけが全てだから、周りから見たらおかしーの」
以下何でも許せる方向け。
個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。
ここから下はR15です。
よくあるじゃないですか。
自分の推しは処女なんだよ。
彼氏がいようと、旦那がいようと、子供がいようと、処女なんだよ。
って。
話し通じなーい。なんてボーッと見る訳ですが、似たようなキャラを作っていたのを思い出し、こんな心情なのかなと思って書いた話。
カルぺ・ノクテム の シェーレ というキャラがいるんですよ。
優しい、あらうふ、なお母さんポジ。
拾い子であるアレニエを我が子の様に扱い、沢山の愛の言葉と自作の服を贈ります。
『生まれて来てくれて有難う。出逢ってくれて有難う。私の服を着てくれて有難う』
これ全部、頻繁に口に出す言葉。
でもアレニエの事を『男性』と認識してないんです。
だから女性ものの服を贈るし、アレニエ本人が『男だよ』と言ったら激しく混乱するんです。
『そんなはずはない。私が連れてきたのは可愛い可愛い「女の子」のはず……。なんで? どうして?』
って。
こうなるの、過程を吹っ飛ばしているんです。
男性ならではの言動、雰囲気、色々あるじゃ無いですか。
それらを見ていながらも観て居ないんです。
ただ流し見して、頭の中で認識してないんです。
だから現実突き付けられると酷く混乱する。
結果だけ、つまり『相手は女性』という意識が先走って、過程を蔑ろにしているから。
頭おかしい。その通り。
普通の人は数学と同じ様に結果と過程を同じくらい大切にして認識してます。
それが出来てないんです。
でも作者はアレニエのこと女の子だと思ってます。
可愛くて優しいお兄さん。(女の子)